ヴァインライヒホソアカクワガタ飼育記

飼育前  2003時点での情報

名称 学名Cyclommatus weinreichi キクロマトス ヴァインライヒイ、ヴァインライヒホソアカクワガタ、なぜウェインレイヒと発音しないかは weinreichがドイツ語読みだから

生態 大きさ 45mmを超えてくる 最大の大きさは知らない マルガリータやスペキオサスに迫るほど大きくなるのだろうか?
ニューギニア島に分布するがなかなか目にしない プルケルスやマルガリータよりも発達した内歯を持つ

特記事項

入荷状況 2003.3に初入荷したが♀の判別がイグジミウスと区別できないため 初入荷の割に格安だった・・その代わりイグジとヴァインライヒのどちらの♀かはギャンブル! イグジと同じ木から得られたということだが・・
今出回ってる別便のイグジ♀のヴァインの可能性があるかと思ったが全く♂の入荷がないことからそれは無いようだ
ニュ−ギニア全土にいるならイリアンのワメナ・fakfak・sorongにもいそうだが・・よほど少ないかパプアニューギニア側にかたまってるのだろうか

飼育本から
webから
全く不明 カウピよりも完全にオオズ形 イグジミウスと同じところで得られたのなら温度は20−24℃程度か?




2003/03に某氏がヴァインライヒを取りにいくとメールが入った てっきり標本だと思ったがどうやら生体らしい・・
まず売り切れいるだろうと某店に問い合わせたが何とか40mmのみあった ♀の同定は出来てないのを承知で購入する

2003/3/3に届いたが・普通・・・・  この大きさでは特徴が出ない・・
とりあえず♂♀を別居させ、
落ち着いたらペアリングで
交尾とメイトガードを観察できるか
試すつもりだ


君はイグジミウス?
それともヴァインライヒ?

さてセットだが・・



バインライヒホソアカクワガタ産卵セット

ケース コンテナQ-BOX20 私の飼育環境では夏には使用不可だがやはり
水分を逃がさないのは楽な容器だ

今回は入れてない

マット 添加剤発酵マット

ほか そもそも♀が未同定のため、カップリング飼育はしない




♂は届いたときのプラスティックカップでずっと飼育する ♀がセットから上がってきたら♂とカップリングされるか・・

まずは・・撮影・・・

あまり頭部のデコは凸らない・・
(のちに体長によるとわかるが・)
累代で極大まで大きくしたい

♀が本種ならいいんだが・・

3月半ばに到着して果たしてどれだけ生きるのか? オオズ系ならよく生きて2ヶ月ってトコか?だが・・・・

産卵セットに入れた♀は優遇されたが単にカップに入れたままの♂はゼリーをガツガツ・・しぶとく生きる・・
ところで肝心の♀は? 実は同時期のイグジミウスが今ひとつだったことから期待はしてなかった

しかし’03.04.11何気にケースを持ち上げると・・ 1齢発見!! 1ヶ月足らずで1齢か・・ こんなもんか?

しばし多忙で様子が見れず ’03.04.24に暴く
ケースは蒸れ気味だが
食痕は結構・・

BOX20だと 小さいしな・・

うじゃうじゃではないが・・
卵もあたりまえのようにありますな

孵化直後の1齢も・・

飼育環境は若干高めの温度(とはいっても
何とか24℃程度だったが・・)
これはまあ結果そのものは問題ないな

ここでだ・・ これまでプルケルスマルガリータは20−25卵程度で30卵を超えたことがない(あくまで私は・・だが・・)のだが
2003/4/24に確認できたのは 卵5 1齢19卵 2齢
これだけでプルケなら一杯一杯で♀はご臨終パターンなのだが・・ 元気なので♀は再セット・・
・・んで03.06.02また 1齢が・・・いや2齢か   見えはじめて・・
昨日確認できた幼虫を取り出す
♀はまだ元気だが・・
2齢が7 孵化したて1
卵5個確認

どうも多いような?
いやこれではまだわからんか・・
問題は産卵したのに長生きしてること・・
産卵したならこれまでのオオズ系は
2ヶ月くらいしかもたなかったが・
生き過ぎてんるんだよね・・

♀はさらにセットに残し 最初にとりだした幼虫分を確認する
4月末に取り出した幼虫は200mlカップに入れてバクテミックスで管理していた 2ヶ月ほど経った03.06.21に確認すると
←2齢状態は結構胴が太い
♀のみ早々に3齢に加齢していた
♀班がよくわかる
これは200mlでそのままいけるでしょう?
♂は600ml広口瓶に移して大きさの
肥大化を狙う
マットはそのままバクテミックスだが・・
これはどうも乾燥が速い
かといって水分を多めにすると季節柄劣化する
2003/6/25
♂はまだ(辛うじて?)生きている
存命中にもう一枚・

一ヵ月後 20037/27
♀がご臨終していた
でもワイルドでありながら135日 生存
なんかオオズにしては長いんだよな・・
でまぁ・・・
当たり前のように幼虫や卵があるわけで・・

通算 45頭を得ることができた

キクロにしては それほど多いとは
思わないがこんなものだろうか?
そのわずか 4日後の2003/7/31
A22のナンバリング個体が
羽化していた

♀ということもあり200mlカップで飼育した
個体群の羽化分
う〜ん 君はバインかい?

♂の羽化を待つしかないか・・
遅れること2ヶ月 2003/10/19
このころはすでにバインライヒの
羽化情報も目にしており
幼虫は結構大きくなると聞いたので
600ml瓶に入れたのだが・・
ま・・蛹の時点でわかったんだけどね・・
見ての通りイグジミウス
大歯でも小歯でもない 中途半端ね・・

しかし♂♀の羽化のずれがひどい
小歯の♂も羽化したが結局かなり
遅れての羽化だった

(前述の♀はこの時期にまだ生きていた)
落胆しつつも あご先が細くなる個体ばかり羽化するので イリアンのものと特徴が違うな〜〜と
思っていたがどうやら 現在イグジミウスにまとまられているフィニッシか?と思っていたら
しばしのち クワスタさんやパイネさんにおいて「フィニッシと呼ばれていたもの」と紹介されていた
なんたって世界ン番目に大きい島ニューギニア島 地域による変異も大きいのだろう
→ 2003/11/8

この頃になると ♂も♀も蛹化 蛹化! 羽化 羽化 羽化〜〜!ってなもんで・・
ビッターであまった♀を売りさばき・・

よくよく考えると・・ インペラみたいに色彩の変異はあるのだろうか?
Aseki産のインペラトールも流通しているが イリアン産のように色彩の変異があるのか不明

あまり目にしない産地なので情報不足
種は異なるがパプアキンイロクワガタでニューギニア島のイリアンジャヤ州(=パプア州)のものは
色彩の変異が大きいのに東部のパプアニューギニア産のものはあまり変異がないのが
気にかかる(BE-KUWAにも載ってるんで参照)


この辺で幼虫の画像・・
2003/11でほとんどの個体が羽化 つまり半年もあれば十分1サイクルするわけだ

まだ幼虫の♂幼虫 大きくなるように・・と2齢の状態から600ml広口瓶に入れたものだが

細長いね〜〜 あまり大きく羽化とはならなった個体だが・・
蛹化間近になってもこんな感じの体型だ

もっと水分多くして水太りさせる必要があるかもしれない

今度こそバインライヒ飼育編

2003の夏過ぎ・・ ♂の蛹化で入手した バインライヒの♀がイグジミウス(フィニッシ)であることが判明し落胆・・
とはいっても大歯の本種を見てみたく・・ 確実な累代の個体を入手・累代することに・・
2003/09/09に
クワスタから
8月上旬羽化の2♀と8/30羽化の♂を購入


更に失敗を考えて(というかすぐに1♀が落ちた)ので
2003/9/23に新たに追加で
9月上旬羽化の未後食の1♂2♀を入手



大歯形を手にしたくて累代飼育するはずが
十分大きい個体が手に入ってしまった

これが「確実」なバインライヒの♀か・・

オオズ系のホソアカクワガタの♀は区別が難しい
あるいは区別ができない(区別の仕方が未知)と
いうことが多いが
 本種の♀はプルケルスやマルガリータと
前胸の縁の形がことなるように見える
ならべて区別してみたいが なかなか撮影の機会がない


♂は大きくなると内歯が発達する他に
やはり頭部の出っ張りも反ってくる
正面からみると半月形に見える
セットの仕方は 2種で試した


バインライヒホソアカクワガタ産卵飼育セット 其の1
ケース コンテナQ-BOX20
なし
マット 発酵マットを硬く詰める
その他 樹皮を入れる
バインライヒホソアカクワガタ産卵飼育セット 其の2
ケース プラケース 中
小径材を3本セット
マット 発酵マットを詰める
その他 転倒防止の樹皮あり


前回は結局 イグジミウス(フィニッシ)だったわけだが・・
まあキクロマトスはマットを硬めに詰めれば温度さえ合えば問題ないだろう

ところが・・・後食を開始していないことを考えても
 なかなかケースの底面や側面に卵や幼虫がが確認できない・・

セットから 2ヶ月経った2003/11/9にようやく マットのみのセットに卵が一つ見える
正直1ヶ月半経ってまだ変化がないことに結構 焦っていたので胸をなでおろす
だが・・
折角 卵が確認できたのに1週間後の2003/11/15に♂が・・・

ゼリーを切らしていたことはないんだが・・
あとは♀に頑張ってもらおう・ あるいは既にケースから見えないところに産んでいることに期待
だが 2003/11/29に更に♂が死亡 これで♂は居なくなり、 ♀1頭は番わせることすらできていないので産卵セットすら組めなかった・・
いや〜〜な予感・・ この2003は屋外のガレージにもセットを置きまくることで やたらに飼育種が増えてロクな飼育記録や飼育管理が
できなかった時期で 多忙により産卵セットやカップリングが出来なかった
この飼育記を書いている2005はそれらの反省より「管理できる数」を「管理できる頭数」のみ飼育することにしている
2003/12/17
♂が死亡してから1ヶ月後
更に♀も死亡


さて・・ケースを持ち上げると・・

なんとか累代できるかな??
いくつか幼虫が見える

掘り出すと1齢や卵はなく
2-3齢ばかり・


期待しているほどは多くはない
マットの状態もあまりよくはない
劣化というほどではないが・・

次は材入れたセットを暴いてみよう

入れた3本は全て産卵を
しているようでボロボロ
周りに出てきており
たくさんいる
変わりに材の内部は 既に材の外に出て
しまったせいか意外に少ない
食痕ばかり・・
とりあえずこの一本と
材の周りの幼虫だけ取り除き
あとはまた埋め戻す
そして 時間が空いた 2004/1/3にもう一度確認してみる

2004/1/3では2齢が多いが 前回が2週前ということもあり まだ1齢もいた

合計だが 材を入れたセットは
卵 11
幼虫(1齢-2齢) 45
で計56頭得た

これまで私が行ったオオズ系統のホソアカクワガタの中では
多産になる結果だった

2004/1/10 昨年末に割り出して カップ飼育していた個体は 加齢しているが・・
う〜〜ん 使い古しのカップのせいか
空気の通りがよくて乾燥気味?

それに割り出したときのマットをそのまま
詰めたので使い古しに近い感じなので
あまり成長にいい 「栄養がある」ように
思えない・・
発酵マットに変えるべきだろうか?
2004/2/24
マットを替えないままでいたところ
2齢で死亡したいたのが複数いた
マットの水分は問題ないと思えるが
スカスカになっており 幼虫の坑道に
カビ?が生えていた・ マットが合わなくて
拒食した可能性もあるか?
でも→みたいに
同じマット環境でも
普通に3齢に加齢してるものいるんだよなあ・・
3月に入ると
始めに割り出した個体群の中で♀は
羽化し始める
2004/3/14 個体ナンバーA-17♀で羽化確認

頭部・前胸をアップで撮るが・・・
ルーペなどでもっとアップで確認しないと
区別は難しいか?
2004/3/21
個体ナンバーA-4の様子
頭や体の大きさから明らかに♂だが
同時期に割り出した個体が既に♀として
羽化しているのにまだ♂は成長中・
200mlカップのままで飼育して小型の♂を
羽化させないとずれがひどい
ちなみに奈良オオのカロリーマットか
スーパーカロリーマットを使っている
2004/3/29
個体ナンバーA-39 →
なんとか羽化分の♀と成熟時期が合いそうな
♂の蛹がいた 間違って蛹室を割ったので
オアシス蛹室で管理

2004/4/4 他のカップを一度に確認  やはり♀が先に変態し始めており・・ 
    

蛹! 蛹! 蛹! 新成虫! 羽化途中!・・ちょっと♀ばかり・・・・
前回3/29に割り出したA39の個体
オアシスは乾燥気味だが2004/4/7には
足も動いて羽化が近くなる


その翌日に羽化 たった10日後の4/17には
この通り→
まだ後食ははしていないがすっかり固まっている
しかしこの大きさだとバインかどうかわからんな

しかし小型個体は大型個体よりも成熟が早い気が
するし 大歯形よりは♀殺しが起こりにくいので
先に羽化している♀と番わせるには丁度いいか
2004/4/20
←既に羽化している♀の様子
しかし・・画像だけみて産地とかの情報がないなら
ホソアカクワガタとはわかってもわからんな・・
スペキオサス、プルケルス、マルガリータなどの
オオズホソアカの♀を累代個体で完品状態で
標本にして並べて比較しないといかんな・

同日に確認した割り出し蛹室を確認すると
いつのまにか羽化していた赤褐色系♂ →
しかし昨年にPAINEのHPでみた内歯が
大きく出た画像ような♂ではない
残りの♂に期待か?
2004/5/4
←A4の個体 カップ飼育分だが蛹化後
中に形成されているが何故か死んでいる
しかしながら大きさは先に羽化した♂程度なので
それほど惜しくもない

2004/5/30
個体A23→
3齢の初期に大型を期待して
長方形のタッパーウェアに移していた個体
奈良オオクワのハイパーカロリーマットで
飼育していたがうーん期待できる?
ちょっと動かして頭部の様子を見る
頭部の反り返りも十分 アゴの内歯は前足に
隠れているような感じだがどうだろう?
2004/6/10に羽化した→
うん ちゃんと大歯形
後に活動開始に計ると52mmだった
以後に♂羽化ラッシュを迎えたが
このタッパーウェア飼育を行ったものが
一番大きい個体だった
ペレメタのときに感じたが飼育容積に大きいもの
を使うほど大型は出やすい
しかし 「必ず大きいものが出るとは限らない」のが
困りもの・・ だから全部大きい容器で飼うのは
不経済なんだよねえ
2004/6に入って♂が次々に羽化して
ラッシュを迎える

←2004/6/13羽化
2004/6/26 羽化→


50mmを越えたのはタッパーウェアの飼育だが
これら程度46-48mm程度の♂なら
430mlのカップでも羽化させることが出来る

結構経済的?
2004/7に入っても
♀はそれほど弱っているようには見えない
以前に飼育したプルケルスのように夏に強い種?

前回の親虫は暑いといっても9月からの
飼育だったので 本格的な夏はこれからだ


でいつものお決まり→
羽化確認の怠りにより 羽化した個体が
いつの間にか出てきて餓死・・
2004/7/24
夏本番になったこの時期からお盆の間に羽化を迎えた個体について
羽化不全の個体が出てくる

成虫の様子から暑さにはそこそこ強いかとは思ってはいたが
やはり変態時期 蛹化や羽化に至るときに30度を超えるのはよくないようだ

まあ 本種に限らず他の種においてもだけどね・・ 
ラテラリスとかも夏に羽化して羽に体液がたまりまくって死んだこともあったっけ・

以後 夏のど真ん中にセットを組んだが マットがいまいちだったのか それとも温度が高すぎるのか
期待したほどは得られなかったが それでも15程度は幼虫が得られたので
累代一回りとして飼育を中止した
(大歯形が羽化して十分に撮影できたのと思うので 産卵セットを組む必要はないと思ってたが
一応採卵までね・・)

バインライヒホソアカクワガタ飼育結果