タランドスオオツヤクワガタ飼育記

飼育前 2001時点での情報

名称 Mesotopus tarandus メソトプス タランドス、タランドスオオツヤクワガタ、クロオオツヤクワガタと言われる  単にタランドスと言われることが多い

生態 大きさ アフリカ中部 ザイール(旧称)やコンゴらしい・・90ミリを越える個体もあるアフリカ最大種 威嚇音でグーグー音を出す その寿命なども不明で謎が多い

特記事項 テカテカのエナメル様ボディ ずんぐりむっくりながら力強い体、是非手にとってみたい種である
レギウスというものもいるが別種か亜種かはっきりしない  タランドスよりアゴがまっすぐ伸びているがそれ以外に目立った違いがないようだ  卵は蛍光緑らしい

入荷状況 年中入荷はあるようだ しかし1ペア3万は下らない 以前と比べて安くなったが高価なクワガタ  レギウスは更に高い!

飼育本から
webから
「外国産カブトムシ・クワガタ飼育図鑑」ではローゼンと同様のセットで繁殖可能とある しかし採卵・羽化報告が多くなった昨今のWeb上の情報から幾つかのヒントはあるようだ  材に産むとの情報が多く 乾燥気味がよいとのことだが?
しかし 人によっては簡単と言う評価があったりしてよく分からない  大概は産まずに飼育を終えることが多いようだ


成虫飼育編

毎度おなじみ
KUWAGATA STARS TOKYOさん(以下 クワスタさん)に入荷していたので購入
♂♀ペア  コンゴ産  '01.04に採集されたもので当然ワイルド  状態もよく飼育に入る
(ただコンゴが現在のコンゴ共和国をさすのかは不明?)
ともかくデカイ! 重い! アフリカという アジアとは違う産地の生き物であることを痛感する

2001/4/25に届いて とりあえずセット
「外国産カブトムシクワガタ飼育図鑑」の一文を信じてローゼンと同じセットを組む
この時はローゼンと同じセットなら産むだろうと 気楽に考えていた・・・



タランドスオオツヤクワガタの産卵セット

ケース 特大ケース

 「くわがたショップUndo」の埋め込みマット

マット 某店の砂埋霊芝材 ローゼンと同様に加水して使用  ほとんど埋めてセット

ほか アゴが邪魔になるのと大食漢であろうと思ったので最初 大ゼリーを与え食べ終わったら
通常のゼリーをカップに継ぎ足していった
転倒防止に材を入れた



2001.04.25なので当然タランドスには外気温は無理?なので温室に・・ローゼンも飼育しているので25度に設定した

♂はのんびりしているが♀は昼間はマットにもぐり、夜になると餌を食べている
かなりすばやく動くのでそのエナメルボディと相まってゴキブリのようだ・・
予想とおり「かなり」の大食漢でゼリーをよく食べる
ほかの種のようにゼリーの選り好みはしないようだ
しかしローゼンのように材に穿孔しない・・
しばらく様子を見たがマットに潜っても材には一切興味を示さない
そこで6月に入って材を替える
乾燥気味がよいとのキーワードから「スカラベ」さんから
購入していた霊芝材を加水せずにマットに埋めてセットを組む
二週間後に材に穿孔しているのを確認!
だが材を砕いてみても材の中に潜む♀を
確認できただけで卵室や卵は確認できない・・
おそらく柔らかすぎるのだと思う
半ばやけ気味になって更に材を全く加水せずに使用しようと思い立ったが
シーズンに入ったので霊芝材は秋まで品切れ・・手の尽くしようがなくなったので
材を乾燥させた物をマットに埋め込み 余った軟材をマット上に転がす・・

しばらくのちに初めて交尾の様子を見ることが出来た
これまでもちょくちょく観察はしていたが 交尾の様子は見てなかった
朝に様子を見たときに交尾をしていたようだが夕方に見ても同じ体勢だった
また♂は輸精管を伸ばしているようだっが 実は♀に入ってなくて交尾はしていないのである
私が見てなかった昼間に交尾していたのかもしれなかったが 観察している間はしていなかった
♀が餌を食べるために体勢を変えると♂も体勢を変えてのっかかるので横向きになってしまった
7/28 
本日 マット上に転がしていた小径の材に穿孔しているのを確認!
マットに埋め込むのがいけなかっのか?
とにかく様子を見る

しかし セットした材はいずれも粉々に噛み砕くだけ・・
全く産卵しない  乾燥気味がいいと思って加水しなかったのだが・・
以降2本の霊芝材を粉々にして 隠れ家にするだけ・・
材を砕くために♀のアゴは欠け、付節は取れてしまった ・・元気もない これで産んでなかったら初戦完敗である
夏の暑さにも負けず そのまま生存をを続ける  しかし産まないのですこしやる気が失せて飼育がおざなりになってしまっていたので
ローゼンと同様に加水して飼育することにして再度セットしなおす・・すると・・
うまい具合に穿孔した しかしこれまでどおり産んでいるかは全く不明 材が粉々になってないだけマシな程度 期待はしてない
01.12.12 材を暴く  ♀は材の上部と下部に穿孔しているようだ 
これまでも観察していたが♀が材に穿孔しようとしている、
あるいは材に穿孔した穴に♂が押しかけているところを確認してるが今回もそうだった
多分♂ ♀の分別飼育が必要だと思われる
材を砕くまでもなく 極浅いところに♀がいた 取り除いて 砕かれた材のくずを除いていくと・・

産むには産んでいた・・全て萎んでいたが・・ 計6つ産んでいた ローゼンと同じくらいでなかろうか?

材の難度は手で材を裂くことができる程度でかなりいい材だったのだが・・材の水分が多かったのか?それとも孵化に至るための温度が低かったのか?
幾つかの問題点があるが 実際には霊芝材で採卵可能であることは確か・・問題は材の水分量だろうか?
柔らかすぎると 最初にセットした材のように穿孔せずに砕くだけなのかも・・・
とりあえず付節は取れて アゴも欠けたボロボロの♀だがもう一度材をセットして 様子を見ることにする
今回は加水せずにそのまま霊芝材をセットした
しばし様子を見ていたが♂、♀ともに動きは緩慢、 なるべく温度を上げるためにも温風口の近くに配置
♂はマットにも潜らずに♀が砕いて作った材の中に隠れる程度、♀は符節もぼろほろだが 穿孔を続ける・・
しかし産んでない・・前回腐った6個確認した以降 2個しか確認できていない それもまた腐ったもので・
02.02.14♂死亡

寿命かどうか分からないが・・

多分が餓死・・(TT) 情けない・・

そんな中 ♀は又も穿孔・・
しかし・・産んでない・・ イイカンジで
穿孔しているのだが・・何故?
そして  02.04.28♀死亡

   ご苦労さん・・度重なる穿孔でアゴも脚もぼろぼろ 材のコンディションの見誤りが 課題か・・

しかしながら 腐っていたとはいえ卵を産んでいたことから希望はある


リベンジを誓ったが以降入荷が無かった・・

リベンジ しばし雌伏編

  
’02 後半に入荷があったクワスタより更に1ペア飼育・・・・ ’02.09.22届いて かなり交尾も繰り返し、♀を殺すこともなく・・材にも穿孔していたが・・
暴くと玉砕・・・以降 ♀は翌年 ’03.06まで生きていたが産卵してはいたがこれまでと同じ割り出しても死亡卵・・
なぜだ? 当時のクワスタ掲示板で「タランドスはこちらで売ってるレイシ材を使えば簡単だよ」とあったのだが・・割り出しが遅い?
腐る前に取り出さなければダメなのか? 他にも♀の産卵行動には23℃はないとダメとの意見も目にする

♀が死ぬ前の’03.5頃 ちょうど奈良オオクワに大量入荷をニュースで知り購入  大量入荷のせいか割安だ
そして・・・

なぜ・・またレイシ材を投入してもダメ・・ ぼちぼちこの頃 レイシ材は柔らかすぎてダメ カワラ材の方がいいという意見を耳にする・・
カワラ材って国産オオクワも好むアレだよね・・・ でも「カワラ材」といわれている産卵材はまだまだ少なかった
(’04現在は結構容易く入手できるが・・)
もう・・・・高いしもういい! ということで飼育しないことにする(高いしね・・・・)

だが ’04.04.24 三度 飼うことに・・・(別に3ペア目という意味ではないが・・シーズンって意味でね・・)

きっかけはやはり奈良オオクワのニュースだ 安い・・入荷時のン万が嘘のようじゃありませんか・・ といってもクワガタとしては高額だが・・
なので買うつもりがなかったが飼育種を絞りつつ画像を整理していると まともに撮った画像が少ないことに気づく・・
なのでB品ペアでいいから安く・・と思って問い合わせたが ブリード目的の人はB品狙いで買う、売り切れれば小ペアを買う、ってな感じで
安いものからなくなるのでもう73ペアが一番小さいものとのこと・・・ 迷ったが買うことに・・

んで・・ 今回は・・・ 某HPの某材を使用する(なんのこっちゃわからないが許可を得てないので書けません)
届いた某材はタランドスに結果良好とのことだが・・ これまで飼育に使ったレイシ材に比べてすんごい径が小さいけど・・
これでいいの? とりあえず2本購入したので中ケースにマットに埋めて♀単品でセット  ♂とは分けて飼育した

1ヵ月後に一度暴いたが全く材に穿孔してなかった なので期待はずれ〜〜と思いつつ材はそのままで飼育を続ける
んで・・・・・・再セット
タランドスオオツヤクワガタの飼育セット

ほぼ同時期にはタランドスの大量採卵やその幼虫もかなり行われるようになったため普通に掲示板販売で入手できるようになり
これまた変態画像のために購入する
5頭購入 全て1齢だ

もうすでにアロトプス属(オウゴンオニクワガタ)と同様に
カワラ菌糸瓶が有効であることは判明している

某社のカワラ菌糸ブロックを使い、600ml広口瓶にて飼育する
(これまた許可を得てないので社名は書けません メール送っても返答がこないのよね・・)

届いたのは2004/6/10

しかし・・季節柄 冷房がない私の飼育環境のこと順調にゆくはずもなく・・一ヵ月後には
2004/7/11

菌糸の白い状態は暑さで
グチャドロ・・・
悪臭が出る前にいれかえないと・・
これで2齢だがさすがにでかいな・
そして このときについでに成虫のセットを暴いてみると・・
材はクズクズ?というか・・これまでにもあったよな・・この感覚・・たぶん中身に♀が穿孔して散々材を食い散らかしてるんだろう・・
暴くか・・
材2本のうち 1本には
♀の穿孔痕?
追いかけると2齢幼虫が1頭 やっと得られた幼虫・・
もう1本の持ち上げるとグズグズする感触の材を暴く
だが・・食い荒らされているだけで幼虫はまったくいない・・
♀が穿孔で齧り荒らしただけかと思ったがカスを調べると幼虫のフンがあった

どうやら材に産みこまれた幼虫はとなりにあった材(上記の材)に移動したようだ
(上の材は幼虫の穿孔空間しかなく、♀が穿孔したあとはなかった)

結局1頭だけか・・
幼虫で購入した5頭と得られた1頭で計6頭を飼育する
どれもコンゴのWF1だしね・・

6頭はすべて某ショップのカワラ菌床のポリボトルに入れて飼育
で また たった一ヶ月だけで菌糸瓶はグチャドロに・・ この一ヶ月の間に1頭は落ちていた
2004/8/17にこれまた同じショップの某カワラ菌糸商品に入れ替えることにする
またも白い菌糸が たった一ヶ月で・・ スプーンで頭をかじいてしまわないよう
慎重に暴くとこのとおり3齢に加齢
新たな菌床にGO!
カワラ菌は同じメーカーなので
問題ないかな?
4日後の 2004/8/21に確認すると暴れることもなく
順調に食べているようだ
いいぞ よ〜〜く 食って太れ!

だが・・また一ヶ月でグチャドロでは 高価な菌床が勿体無い
なのでほんの少しでも冷やすように水冷方式で・・

発砲スチロールの箱(よく魚が入っているようなの)に水を張り、
菌床の小ケースを半分水に浸かるように沈める
菌糸の劣化具合を確認 2ヵ月後の2004/10/21に確認

水冷のせいか それとも秋のせいか?菌糸は極端に劣化することももなく
白い部分もあり 幼虫も無事に太っている

この時点で温室に入れていたわけだが
どうも本種の幼虫飼育の温度がよくわからない
タランドスの累代飼育が確立する前に25度以下にしたら落ちるものがあったとの
情報も目にしたことがあるが 確実に温度による死亡かは不明だ

私の温室ではいくら温度を高めても真冬時期は22度にしかならない
心配だ・・
それから5頭とも表面の白い菌糸部分からは様子が見えなくなり、 なかには白い菌糸が褐色に硬く?なったように見える部分も出てきた
そのまま放置し、(蛹の画像が欲しかったが無事に羽化させることが先決)年を越した

そして2005/2に入り暴くことにする 理由はさすがに11月から姿が見えなくなって死んでるなら温室のスペースが勿体無いというものある

ケースにはまだ菌糸も見える ひっくり返して菌糸の表面の膜を取り外し・・
中にある材を割ってみる たぶん蛹室を作るならこの中か この一部を作って
蛹化するはず・・・
ってことで →
無事に羽化してました 問題はいつに羽化したか解らんことだが・・
夜半に 確認したので とりあえず無事に羽化した個体を埋め戻し・後に他の個体を確認することにした

5日後の2005/2/17 改めて他の4つも確認する
ま 予想の通り
材中に蛹室が作られ
バカっと材と割ると新成虫がキラリ!

擦れや傷がまったくない
実に綺麗だ
中にはこんなものいた

画像は小ケースの角の上から撮影したもの
この個体は材中でなく どうやら壁際に蛹室を作り 蛹化したようで
その上 蛹室の一部から上に外気に触れるような通気孔があいているような感じに
なってしまっていた

うーん・・このケースの個体なら労せず蛹が確認できたのに・・

取り出して確認した結果は ♂4 ♀1だった
偏ってるが仕方がない
活動もしてないのでコンテナQ-BOX10に1頭づつ入れて後食開始まで様子をみる
ケースに押し込む前に記念撮影っと

♀一頭は寂しい

そして撮影後にケースに入れて
しばし忘れる・・
と思っていたのだが・・たった2週間後に 温室から異音が・・
♀は活動開始 ケースガジガジ・・
それも蓋に穴が開きかけてやがる
これまで大型ノコギリ類では
ここまで齧られたことないな・・
早速 ゼリーを入れたがかぶりつき!! 2日後には完食・・
完食どころか底まで齧り倒してる・・
この時点で♂は活動していないが 大きさを測っておこう・・
活動を開始していないせいか頭を下げているのでなかなかうまく計れない・・
指を挟まれないように 慎重にノギスで計ると
♂ 79mm 75mm 73mm 71mm?動いてうまく計れないがこのくらい
♀ 49mm

まあそこそこの大きさだ 弱齢から大きさの大きい容器で飼えばなんとか80mmに乗せることができるできるかもしれない

このペアから多数採卵を目指してリベンジするはずだったが 家をリフォームする しないの問題が盛り上がり、累代を断念する
 アメリカのテロの翌年くらいにアフリカの便はまったくなるなるのではないか?という噂が流れたが
毎年 結構な量が入荷しているので また飼育に十分なスペースが取れるようになってから累代に挑むことにして
全てビッダーズオークションで売りさばくことにした

落札していただいた方 ありがとうございました
最後に記念撮影 




タランドスオオツヤクワガタ飼育結果

                                                                            









タランドス産卵用にカワラ材 タランドス幼虫飼育にカワラ菌床