セリコルニスユミツノクワガタ飼育記

飼育前2001時点での情報

名称 Prosopocoilus serricornis プロソポコイルス セリコリニス、セリコリニスユミツノクワガタ、マダガスカルユミツノクワガタとも呼ばれる

生態 大きさ マダガスカル島に分布 アフリカのほかの地区に生息しているかは不明

特記事項 オウゴンオニクワガタの黒くした感じのフォルムだが長歯形はまったく違う アゴをしている

入荷状況 ¥4000〜5000くらいで入荷しているがショップによってはもう少し高めのところもある 不人気の所為か入荷数は多くない

飼育本から
webから
情報不足 ただ羽化後に日本のノコギリクワガタと同じくらい休眠するのでカップリングするのに注意が必要との事



成虫飼育 採卵編

ALFさんのHPの画像館にて本種の画像を見て以来 飼育したいと思っていたが入荷数が少ないのかネットショップに見当たらない
そこでONE POINTさんにF2ペアが売られていたので速攻で購入決定!

 2001/2/16に届く


産卵セット

ケース 小ケース

三枝椎茸園さんの外国産対応材を樹皮を剥いて加水したあと半分埋め込んでセット

マット くわがたショップUndoさんの埋め込みマットを使用

ほか 宮下紹介のミラクルゼリー樹液タイプを使用
当然温室にて管理


2001/2/22に様子を見たが♂♀とも
マットに潜ったまま
♀が材に穿孔して頭を突っ込んでいたが
穿孔するというよりは休んでいるという感じ・・
産卵はしていないようだ
取り出して様子を見たが餌を食べずにいるが
元気なようだどうやら新成虫のようだ
1ヶ月くらいは待ってみるか・・と思う・・
温室が要らなくなった 5月連休前から屋外に放置する・・・しかし まったく活動する気配がなく 掘り出してもまたマットに潜り吸汁しない

そのまま一週間に一度セットを確認する程度で様子を見ることにしたが正直焦っていた・・ 
しかし某キクロの大家の掲示板にて意見をもらったところ「日本のノコギリ」と同様と教えていただき、
盛夏から晩夏にかけて羽化したノコギリは翌年の夏に活動することを考えれば8ヶ月は寝ると思われるので気長に待つこととした 

そして7月初旬に♂がようやくマット上を徘徊していることを確認 転倒防止用の樹皮を入れてゼリーを久々に投入!
2月初旬にショップに入っていたとすると羽化は二週間から1月前と考えられ 活動が7月始めなら羽化から7ヶ月ほどかかったことになる
メンガタといい勝負かな?
そして♀の活動が始まることを予想しカップリングさせるためにそのまま♂♀一緒に飼うことにする


再セットはこんな感じで・・・
しばらくして霧吹きで多めに加水しようとして♂♀を一緒に脇に退けていると交尾が確認できた
♂は♀を見つけると♀の上をぐるぐる方向転換しながら観察し その間 ♀の頭に向かって交尾しようとしていた
やがて♀に輸精管を差し込んで交尾を始めた ドルクス系は足の短さからかV字交尾が多いがプロソポコイルスは やはりこの交尾法が普通なようだ

♂の交尾欲は強く途中で♀が動き出してもそのまま交尾を続けて プラケースの縁を♂を背負ったまま移動していた
交尾時間は5分ほどだった  なお同じプロソポコイルス属のスペクタビリスも同じような交尾をしていた

交尾を確認したのは7/21だったが一ヶ月経った8/23 セットを暴く

まずセットに半分埋めておいた材を持ち上げる・・すると♀が材の下に・・おかしいな?と思ったら産卵管を出していた 材には産卵床・・失敗した・・
そして2本の材を取りだして観察する
大体材の大きさと太さはピンセットの比較でおわかりになると思うが・・
割と水分多目 ピンセットで容易にむしれる程度の材である
表面にいくつか齧ったあとがあったので調べると・・

卵 発見!!かなり 小さい・・ディティエールと同じくらいの大きさと思われる

しかし 卵室があるが卵が無い所も多く 上記の卵の卵室には茶色っぽいダニがいたので卵が吸われた可能性も考えられる

たった2個しかないかとおもってもう一度セットしようとしたところ 材をつかんでいた 端が崩れて卵発見!
産卵痕がないので気付かなかったが・・材の表面でなく、
材の切り面の方がよく産んでいるようだ・・
全てを取り出さずにお楽しみとしておいておくことにする
上記2枚目の画像にピントがずれて卵が写っているが
気付かずに潰してしまった・・失敗失敗・・

とりあえず採卵は成功した  
念のために購入しておいた幼虫に加えて累代するにはなんとかなる個体数が得られそうである

9/15 前回の産卵済みの材を別に入れて新しい材を追加
古い材を少し確認するとちょっと産卵痕の周りをほぐすと卵1幼虫4確認
卵から孵化したばかりのようなのでこれ以上の材の割り出しやめておく

卵 幼虫飼育編

ワンポイントさんから購入後にクワスタさんに セリコルニスが入荷していたか゛その後に幼虫が売りに出された

成虫飼育編で述べたとおり 成虫の活動時期になってなかった所為で不安になっており 念のために幼虫セットを購入
2001/6/2 クワスタさんから届く  5頭セットで1齢張りばかりである

届いた幼虫をトップマットに入れ替え、スカラベさんから購入した100mlカップに移す
室温で飼育していたが クーラーもない環境のこと・・日中は30℃を越える室温だが なんとか生存している
ちなみに同条件で飼育していた キクロ・ディティエールは壊滅してしまった・・2齢に加齢後に400ml広口瓶に移す
2001/8/24現在も生存しているが・・
マットが黄色く変色してきた・・
パハンホソアカが絶滅した状況と似ており
非常に心配・・
2001/8/23から成虫の飼育セットから得られた卵を飼育に入ったが
スカラベさんから購入した100mlカップにトップマットといういつもの卵・若齢管理にする・・

2001/11/20過ぎになって蛹室を作る物も出てきた
蛹室を作り終えて3週間はかかるかと思っていたが12/10蛹室を作り終えてたった2週間足らずで蛹化していた 
しかし他の個体に先駆けて蛹化してるのはやはり♀!!
もう1頭蛹化していたのも♀のようだ 長歯〜中歯が期待できる♂もいるがまだまだ幼虫・・
上記の11月末の♀の蛹化からしばらくのちの2001/12/10前後に♂が続いて蛹化する

そして一ヶ月足らずたった2002/1月始め 羽化が始まっていた
♀は既に黒く色付き ♂は羽化しその日だった

さて・・これから7ヶ月ほど寝るのであろうか?

カップリングは遠い・・
2002/1/26
管理ナンバーB1
← 最初に羽化した♀を撮影
小さいが まあこんなものだろう

のちにナタールやアンティローペなどを飼育
することになるのだが本種の♀は特徴があるので
混ざってしまってもすぐに分かる

2002/2/3
1月に羽化した♂を取り出してみる
成虫購入した個体よりもちょっとマシ?
出してくるとちょこちょこ歩くのだがゼリーを
食べることはしない まだ一ヶ月たってないしね
これら幼虫 購入の個体群が活動開始を待つ間 昨年の秋に割り出した個体群が既に
小型個体と♀の物が羽化してくる
更に2/9に蛹を撮影するために カップを暴いてみた 撮影は出来たが後に羽化したのは上の
ような極小の♂
大歯形を期待して1L程度のタッパーに
入れたオスだが蛹の大きさは大きいのに
アゴはフツー・・ 大歯形は出にくい種?

ここで失敗例を・・

←2002/3/8に羽化した♀の様子
200mlカップ飼育だがごらんのとおりC型の妙な
蛹室 何か原因があるのだがはっきりしない
たぶん温度が湿度(群れ)だと思う・
のちにグラキリスノタリサビクワガタでも経験した

2002/2/14の羽化不全の様子→
カップを暴いて蛹だったので蛹室部分だけ
取り出して見えるようにカップに
転がしていたのだが皮はうまく脱げているのだが
なぜか死んでいる 足がマットにかからず
起き上がれなかった?
でもまあ 普通は200mlカップの飼育で♀は
問題なく羽化してくる

♂でも200mlで十分に羽化してくる大きさなのだが
カップの壁と底面の境目の角をかみまくることが
あるので430ml程度の大きさか600ml広口瓶程度が
言いように思う
で 羽化してきた♂を並べてみたが
当然 アゴの変異は体長の違いで現れるのだが

本種は黒一色で地味と思っていたが
中には後翅がうっすらと赤みを帯びるものも
いるようだ
それでも 地味だけど・・
当時はアゴの変異まで撮影して残そうと思って
なかったので 撮っている画像が少ないが
これは♀のほとんどが28mmで羽化したのに
それより小さかった♂のオオアゴ
40mm台の♂ 内歯があご先のほうに集まり
根本に大きな内歯が出る
更に50mmに近い 48mmの♂
アゴは伸びるが内歯はギザギザ状
さらに大きくなると内歯はより少なくなって
直線的なアゴになるようなのだが・

セリコルニスノコギリクワガタ飼育結果