スキュテラリスホソアカクワガタ飼育記

飼育前  2003時点での情報

名称 学名 Cyclommathus scutellaris スキュテラリスホソアカクワガタ 単にホソアカクワガタとも云われるが名前だけ聞くとホソアカクワガタ属の、基準種のように聞こえるが違う

生態 大きさ 台湾に住む 50mmに届かず45mm前後らしい よく似た種にCyclommathus asahinai アサヒナホソアカクワガタがいる
世界のクワガタムシ THE MUSIUM OF STAG BEETLES に両方の種類の標本画像があるが区別はよくわからない
一般にはアサヒナの方がツヤが強く、そのためスキュテラリスホソアカクワガタが「ホソアカクワガタ」と呼ばれるのに対して
アサヒナホソアカクワガタは「ツヤホソアカクワガタ」と呼ばれる
ルカヌスワールド33によると本種は台湾北中部の低〜中山帯、アサヒナも同じ北中部にいるそうなのだが混生しているかは不明
♂は区別がツヤほどしかないに対して♀は明確に異なり、本種は前胸に黒条、アサヒナは前胸から前翅に2本のライン
どこかでアサヒナの♀を見た覚えがあるがかなり明確な黒線が入り本種とは区別が容易と思ったことがある

特記事項 特にない

入荷状況 ホソアカクワガタ結構個体数も多い「普通種」であるが やはりお国柄のせいか入荷はインドネシア便に比べると少ない
ただ入荷するときは普通種ということもあり大量に入るようで価格は安い 同じタイプのホソアカのパハンホソアカクワガタの1/3程度で買える

飼育本から
webから
飼育本は見ない ただネット上ではいくつか「飼育してる」とは目にするがその飼育情報は見ない



2003.06.20 届く 購入店は北海道昆虫商会 HKS
台湾 南投縣仁愛郷 霧社 産
ホソアカクワガタの中でもパハン、ビコロールに続く 小型タイプイプである
まあ 飼育に関しては簡単であることは推して知るべし
台湾産ということもあり日本の夏もいけると踏んだ
♀に関しては前翅の左右の合わせ目の黒色ラインがアサヒナとの区別 うっすらと後翅が透けて見える
♂については生体の実物を見たことないのでようわからん


スキュテラリスホソアカクワガタ産卵セット

ケース プラケース小 これで十分でしょう

入れない 必要なし 軟材を埋め込めば産むことは予想できるが状態のいい軟材は少ない

マット 今(2004.03.18)は無き トップマット
これは今までノコギリ、キクロで抜群の結果を残したマット 価格も「トップ」だったが・・
堅く詰めて ハイ終わり セットというにもおこがましいセット・・

ほか 初夏ということもあり  蒸れが心配だったが日本より「蒸し暑い」と聞き及ぶ台湾 問題ないかな?
屋外ガレージの棚に放置 したくはなかったが♂がケースの網を挟んで脱出できずに死ぬを防ぐためナイロンを挟む
蒸れの予防のため大きな穴をいくつか開けておいた


ケースは屋外のガレージに置く まだ6月だが7月や8月になると30度は超える状況となるがどうだろうか?
不安ではあるが巷で夏休みに入る2003/7/20にケースを持ち上げて確認する
ケース壁面にいくつか幼虫が見える 孵化したてに近い1齢 底部には既にマットを食い進む1齢

セットしてちょうど一ヶ月で1齢が見えるということは孵化までの時間を考えるとセットしてすぐに産卵していたのだろう
屋外ガレージにステンレス棚を置いてケースを置いていた 布で直射日光を避けていたとはいえ ケースは日中明るい状態なので
うまく産んでくれるか不安だったが問題なかったようだ
2003/7/31再び確認 
メスはケースから見えるがどうも死んでいる?
 ♂はまだまだ元気なので撮影する 10日前は1齢だったのに2齢だらけになったケース内 ↑

パハンもそうだったが寿命が近づくと油が浮いてくる・
この画像では死んでいるように見えるがまだ生きている こんなにマット表面が乾燥していたら
キクロはすぐに弱りそうな感じがするが意外にタフだ
2003/9/2

この時点で2ペア分ほど死んでいた はずだがいつ死んだか?割り出しで何頭得たか?などのデータは
ハードディスクの復旧でもサルベージできていなかった・
この画像を撮っているのは残暑も残る9月始め・ 蒸し暑い6月から屋外に小プラケースで飼育しても
大丈夫であることから結構丈夫な種
すでに死んだ個体もいるとはいえ それらは暑さよりも寿命と思われる

台湾は日本よりも蒸し暑いときいたことがあるが 果たして本種はどのくらいの標高にいるのだろう?
低地に生息するなら 日本の夏にも耐えられるのも分かるが・?
7/20に確認後2週間ほどして割り出した マット中の幼虫群は200mlカップに発酵マットをいれて屋外に
放置していた 置ききれないものは5頭や10頭のセットにして手放した
屋外ガレージ内においていたにも関わらず生存率はかなり高かった
(というより死んだ個体はほとんどない)
2003/9/23
最後の割り出しを行う 最後とはいえ7月の割り出しから2回目なのだが・・
親虫が死んでもマット内に幼虫や卵がいるはずなのど そのまま放置していた
4ペアを4セットしていたが 結果は12頭、9頭、17頭、15頭だった
2-3齢ばかりである
それに加えて小ケースじゃあ
かな〜り手狭 共食いしちゃったり
したのだろうか?
う〜〜ん 成長途中かな? でもケースの壁には蛹室を
作っているものもいる・・
6月に成虫購入して9月に蛹室・・
♀だとは思うけど早い!
上記の蛹室を作っていた1頭だけが♀として11月に羽化
他にもてっきり♀が次々に蛹化・羽化に至ると思っていたのだが なぜか年内に蛹化するものは1頭もいなかった
この♀だけが早く産みこまれたものだったのか? あるいは蛹化に適した温度の期間に丁度かかったものがこの1頭だけで
後のは温度が低くて蛹化体制に入れなかったのかもしれない

残りの個体が蛹化・羽化に至ったのは翌年2004/2-4月にかけてだった
ここで疑問・・ 現地で最初に発生するのが何月かはしらないが親虫の入荷が5−6月だったことから1年一化?
なのになぜ昨年一頭だけ年内に羽化した? 羽化したメスは別に休眠しなかったが・・
現地では早めに羽化しても蛹室で休眠するのか? 野外での状態が知りたい


♂も♀もこのようなプリンカップ200mlで飼育
しっかりしまるので乾燥しないだろうと思っていたが
結構中身はからから・・ たまに羽化から
霧吹きで湿らせていたが大丈夫か?

2004/3/13に暴いてみる
ん?なんじゃこれ・・ 羽化不全?
蛹室から取り出すと単に蛹の皮でした
取り出した♂ 
この画像のサイズだと分かりにくいが
もとの1280ピクセルだとかなり綺麗で・・・
腹はひっこんでいるがまだ活動してない時期の
せいか体の色は淡い
2004/04/08更に羽化 羽化 羽化とラッシュが続く
ハイ、♂! ハイ、♀! 次々確認して羽化しているカップを別にどけていく
蛹室から出して まだ後食はしていないがゼリーをいれて いつ食いだしてもいいようにしておく
親虫と同じ大歯形
しかしこの形ばっかりというのも芸がない・
さすがにいくつかビッダーズに出品して
省いたとはいえ なかなか多い頭数・・
確認分だけを出してきてもこれだけ・・


やっと違う歯形・ →
原歯形のハサミ君
羽化した♂の中で大歯形でなかったのは
この1頭だけだった

で毎度おなじみ羽化不全や蛹化不全もあり
♂か♀かもわからん 死亡個体

蛹化してはいるが羽化にいたらなかった個体


赤い点線で囲っている部分が明るい黄色なのが
分かるだろうか?

こういうマットの変質が起こっているものは
蛹化不全や羽化不全を起こしているものが
多い

ヘンにマットが変質する際に
何か問題があるのだろう
2004/6/26に確認した羽化個体の様子
←  →

蛹室に留まっていたクリーム色から
くすんだ黄土色になった成虫
後食も開始して十分に期間がたったと思うが
昨年の購入時期の6月になって漸くセットをした

今回は既に6月に入って暑かったのだが
コンテナQ-BOX20でセット
マットはバクテミックスを堅く詰める
5月末にセットを組んでいたものは 2004/7/15に確認すると
ほとんど2齢の状態でボロボロ回収

これで累代飼育は出来たとして 得られた幼虫は以後の飼育として残すことはなく

全て放出した この系統のツヤクワガタはパハン、ビコロールに続いて3種め
2004は購入元のHKSにアサヒナホソアカクワガタ(ツヤホソアカクワガタ)が入荷しており
本種とよく似ているとのことで 価格が安いこともあり購入しようと思っていたが
しばらく多忙で忘れているうちに無くなってしまった・


スキュテラリスホソアカクワガタ飼育結果


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