ローゼンベルグオウゴンオニクワガタ飼育記

飼育前 2000時点での情報

名称 ジャワオウゴンオニ・ローゼン・ローゼンベルギーなどと言われる Allotopus rosenbergi の最後の i は学名のラテン語の語尾変化だと思うので私はローゼベルグと呼んだりする

生態 大きさ ジャワ島に分布  西部のみなのか?   寿命は当時4〜6ヶ月との事  現在は約一年と表記されている本もある

特記事項 当然名前通りオウゴン・鈍い金色の体色を持つが派手なフォルムをしてない所為か人気がやたら高いというわけでもない 「慰撫し銀」的魅力があると個人的に思っている
なお鈍いオウゴンは湿度により黒く変化する ヘラクレスの前羽みたいなものだろうか? またこの変化とは別に黒色の♀がいるとかオウゴンならぬ「しろがね」タイプの♂がいるとも聞くが詳細・真偽ともに現在不明

入荷状況 西部の採集品がよく入荷しているがジャワ島全土に分布しているのか私にはよく分からない Mtハリム産などが入荷している  当初は高価なクワガタだったが 現在は小型はペア¥5000以下で大型でも¥10000程度で入手可能  こうなってくるとずっと飼育したい場合は累代でなく新規に購入していくほうが安くつくかもしれない・・

飼育本から
webから
飼育当初書籍などでも難易度が高いとされてていたものの採卵・繁殖は不可能ではないと表記されており、ピーシーズ刊の外国産カブトムシ・クワガタ飼育図鑑の記載を参考にして最初の産卵セットに挑んだ
飼育温度は22度前後がよくそれよりも高くても低くてもダメとの事  
小学校の頃バイブルであった「クワガタムシ 最新図鑑  双葉社刊 s59.7.22第1刷」にはジャワ島 ゲデ山とパングランゴ山におけるオウゴンオニの生態写真が記載されていたが夜は15度くらいまで冷えこむと書いてあった  しかも今見るとどう見ても写真はローゼンベルグでなくモーレンカンプ種もモセルのようだが・・  混乱しつつ飼育に挑む 



成虫飼育採卵編

2000.8.10   いよいよローゼンベルグ飼育を開始    (当時デジカメが無かったので文章のみでごめんなさい)

購入店は・・大阪のドルクスショップUndoさん(以降Undoさんと表記) 記念すべき最初のペアは♂55 ♀45であった  
とりあえず以前に「三階松きのこ農城東関東三枝椎茸園」さんから購入しておいたオオクワ用の産卵材を使ってセットする



産卵セット

ケース プラケース特大

オオクワ累代で使用しているセットを組む
Undoさんの埋め込みマット市販のクワガタマット(ホームセンターで売ってるやつ)をそこに3センチほど堅めに敷き、
10センチ内外の材を幾つか立てて置きマットを堅めに被せて材の表面を出す
クワ部屋もなければクーラーもない外国産初心者なのでそのまま室温で飼育し蓋には穴を開けたビニールを挿む
25度を連日軽く越える環境で飼育・・・

マット

ほか マルカンのドルクス用ゼリーを使ってみた


届いた当初は吸汁もせずウロウロ・・ 単に環境の変化のためと思い様子を伺う 
3日後にようやく♂が吸汁しているのを確認・だが♀は全く食べてない しかもマットにも潜らずにセット表面を壁際にウロウロするのみ・・
5日後に♀の吸汁をやっと確認し「月刊むし オオクワ特集号」のオウゴンオニクワガタ飼育報告にあったメイトガード(警護行動)を確認
感慨深く観察するが メタリフェルのようなしつこく行うものではなかった
その後は大した変化も確認できず約1ヵ月後に♀はひっくり返って死亡
ワイルドということもあり 寿命か? それとも温度か? ♂は生存中なので寿命だったと自分を納得させる

9/27  
♂のみになったので「バグズファーム」さんから♀のみを購入
前回採卵できなかったこともあり、 セットを変更して挑む

使用材 前述の「三階松きのこ農城東関東三枝椎茸園」にあった当時 問い合わせによって購入できるローゼン対応材を使用
     *当時のローゼン材は細めだった
大阪の某ショップから購入した50Lの1次発酵済みの埋め込みマットを3センチほどそこに堅く詰め
材を購入した12本全て立てて置き右半分はほとんどマットを被せずに、左半分は材が隠れるまでマットを被せる変則セットを組む
♀の活性は高く セット内を飛び回る 期待を感じつつ再びチャレンジ!!

9/29
♀が姿を消したのでマットを被せていない材を確認すると材底部を齧ってることを確認! そっと戻して様子を見る

10/5
夜の気温が下がって涼しくなってきた  夜にギイギイとケースを齧る音がうるさい・・
翌日にケースを持ち上げて何事かと確認すると・・ なんだこりゃ? 材産みじゃないのか?! マット内に卵室を作って産卵確認!!
1つだけの確認だったが直径5ミリ程度の聞きしにまさるデカさだった
翌日朝には更に2つの卵を確認  後日分かったことだが齧っていた材の低部にも産んでいた

10/30
以後しばらく産卵を阻害しないために卵を取り出さずにいたのだが♀がマットをもぐって動き回って踏み潰すもの、カビて萎むものが出てきた
10/5に確認した卵が孵化したので取り出すことにする 結局4卵確認したが無事だったのは孵化したもののみ・・前途多難な行く末である
ちなみにこの幼虫 産卵されていたマットなら大丈夫だろうと埋め込みマットに入れてカップで飼育したが50日後の11/24死亡
腹部にはマットを食べてることも確認で来たので拒食ではないと思う 某掲示板ではマットの栄養不足ではないかと思うという意見を聞いた
飼育中もWeb上で情報収集たまたま「霊芝材」という言葉を耳に・・ではなく目にして某ショップから砂埋め霊芝材を購入しておいた
取り出し後に 購入しておいた霊芝材(水分調整しておいた)をセットするヘタはとらず、
再びそこにマットを底に詰めて霊芝材を二本セットして三度挑む

12/13
♂が死亡 当時別に同様のセットを組んで試していたのでこのまま♀のみの単独飼育にする

1/18
マット内に幼虫を確認!前回に取り出して死んだものよりは大きく育った状態だが取り出しても飼育に適した飼育法が分からないため、
そのままにしておく

1/21
1/18に確認した幼虫が死亡していることを確認 未だ出口は見えず

1/22
死亡した幼虫を取り出すために材を抜くと材の底に材表面を齧ってる状態で1齢を確認! 
といってもこれといった飼育法が思いつかずとりあえず♀が齧っていなかった霊芝材に穴を開けて材飼育にする

1/29
某HPを見ていると「ダタップマット」というものがあることを知り購入してみる
 ローゼンベルグが発生しているのはトゥトゥプのみとのことだがとりあえず試してみる  材飼育をしていた幼虫を取り出してマットに移す

2/1
いよいよ材を暴く  ここからは画像でどうぞ!
↑飼育セット
上に転がってる材は産卵用でなく
転倒防止の止まり木用である
↑取り出した産卵木  真中の黄色い部分から穿孔している
↑穿孔個所の様子 ↑ピンセットで木屑を覗くと置くに♀を確認!
まだ生きてるようだ
材を選定バサミで削りつつ崩して
奥に引きこもろうとしていた♀を引きずり出す
↑卵発見!既に見慣れていたが大事に扱おう!卵もデカイが卵室もデカイ!
食痕によって材はボロボロ・・スペースにあぶれた幼虫がマットに出てきていたようだ
↑1齢 幼虫も出てきた結構堅いところに潜ってるので掘り出すのが面倒・・
ところがかなり死んでる卵も多い 結果としては2齢1頭 1齢9頭 卵4つ 死亡卵9つを確認した
以前 産卵を確認したものも含めて1頭の♀から28個の産卵を確認できた
多産ではないが産卵数そのものは♀のコンディション、飼育条件によっては国産オオクワ位は産むと確認

死んだ個体は標本に・・この後乾燥したら複眼もオウゴンに・・

以降 更に難関 幼虫飼育編に続く!

幼虫飼育編に移る前に♀の単独飼育も行っているので・・
セットはペアリング飼育と同じ 但し♀のみということと温室のスペースの関係で中ケースを使用し 材は霊芝材を一本のみセット


これ以外にもマットを三センチほど敷いて全く埋めずに霊芝材を転がしただけのセットも組んだが産卵はしていた
ただ多くの採卵を望むなら大ケースで複数本の霊芝材の投入が必要と思われる

幼虫飼育編

とにかく採卵はできた   次にやっと累代にかかるために幼虫飼育に取り込むが・・更に苦難の日々が続く

最初に採れた幼虫が通常の1次発酵の埋め込みマットにて死亡したことは採卵編で触れたが、以
降某ショップよりダタップマットを入手しマット飼育にした

卵はダタップ加水マットを入れたカップ、割出した後の霊芝材をミキサにかけてマット化したものを詰めたカップの両方で管理したが孵化した
もちろん全てではなく孵化せずに萎んだものもある
某HPの掲示板で「よっしんさん」からメイプルシロップ希釈水によるローゼン幼虫飼育があることを教えていただき、
それによって3齢まで育っていると教えていただいた 
なお結構水分は多目のほうがいいらしいとの事

発生木入手が不可能であるため 不足分の栄養を補うために糖分の追加が不可欠であるのか?と思って
 糖分加水と通常の加水によるマット瓶飼育を行うこととする

瓶===マヨ瓶 400ml  瓶が足りないものは大カップで・・
マット==ダタップマット   1頭のみ霊芝材をマット化したものに投入

2/18より投入し様子を見る
ところがカップ飼育にしたものはカップ内の蒸れの成果 次々に溶けていた・・ 慌てて瓶を買い揃えて全て瓶飼育に切り替える
順調にとは いかないが犠牲者を出しつつも3齢になったものもいる  まだまだこれからである
他のクワガタ比べて3齢まで加齢するのがやたらに遅い
しかもやたらと動き回り 蓋の下に留まってマットを食べずに蓋をガリガリ・・困ったものである

7/29 他のクワガタの幼虫と共に確認したがローゼンの幼虫はほとんどが死亡・・
蓋の下で解けているものが多かった しかもほとんど2齢で・・
  3齢に加齢するための栄養が足りなかったのか?
累代はこの時点で絶望的といえる・・
瓶にセットしてから糖分の補給はしていなかったのだがその辺が原因か・・
一部だが・・上記のように死にまくり・・
右のように 蓋の下にいるといや〜〜な感じに・・

以降 かなりの数が死滅

3齢に加齢したものも2頭いたがいずれも
蛹化することなく溶けてしまっていた
その他 3齢にほとんど加齢できずに死んでしまうこの結果から ダタップマットは幼虫飼育に向かないと判断

気付くのが遅かったがとりあえず添加剤発酵マットに切り替える
そして一ヶ月・・ ↓のような感じである
ローゼンベルグオウゴンオニクワガタ飼育結果