ムシモンのオクワガタ飼育記

飼育前  2005/8時点での情報

名称 学名 Dorcus musimon ドルクス ムシモン、和名はムシモンオオクワガタ

生態 大きさ 小型のドルクス属 ドルクス属の基準種のヨーロッパオオクワガタ-Dorcus parellelipipedus- によく似た種
世界のクワガタG(ギネス)ではギネスは28.3mmとなっている
イタリアのコルシカ島、サルデーニャ島、さらにそのアフリカ側の対岸にあたるアルジェリアやチュニジアに分布 イタリア本土にはいない ヨーロッパオオクワがいるためか?

特記事項 よく似たヨーロッパオオクワガタとの違いは
♂:ヨーロッパオオクワガタは後翅がザラザラ 、本種は平ら
♀:ヨーロッパオオクワガタは後翅がザラザラで頭部の出っ張り(コブ)が2個
  本種♀は後翅には明確な線となる 頭部の出っ張りは1つ
(以上 世界のクワガタG(ギネス)による)

入荷状況 以前は珍品だったようだが 今はごく普通よく増えるため累代個体なら入手は容易い

飼育本から
webから
外国産クワガタ・ガブトムシ飼育大図鑑において 飼育は容易いこと、幼虫はともかく成虫は長生き(数年にわたって生きる)で
クーラーが故障した高温時にも生存していたとの記述があり


2005/06/25
♀ばかり先に羽化したモイニエルハスタートとの交換で入手
イタリア サルディーニャ島産のF3で5月羽化とのこと
入手時において
本種について知ってることは極わずか

ヨーロッパオオクワの近似種で小型
市場では割と高価だが累代が回り始めて
価格は下落している・・程度
ドルクスは門外漢に近い私にはこの程度だ

交換していただいた方からは
ムシモンの特徴がよく出た個体を
送りますといわれた
5月羽化とのことで まだ羽化して1-2ヶ月ではカップリングどころか後食もしないだろうと思っていた
だがカップに入れて活動をまっていたのだがやたらマットの上を徘徊しているのを見て
7月に入って試しにゼリーを入れてみたところ完食していた
なのでカップリングをしようと思ったが材とマットがない 近々 モイニエル用にマットと材を頼むからそのあまりでセットを組むか・・
小型ドルクスだからプラケース小でいけるだろうし・・

そんなこんなで更に一ヶ月程度が経った7/25にセット
小ケースを使うはずだったが材を埋め込むことにしたので中ケースを使うことに・・


ムシモンオオクワガタ産卵セット産卵セット

ケース ケースはプラケース中 一般にホームセンターやペットショップで売っているもの

材はワンポイントより購入のクヌギ材6-8cmものと2本埋め込み 材の露出はしていない

マット 山崎オオクワさんのマット ナラのものを多めに湿らせたものを硬くつめた

ほか 転倒防止に材を剥いた残りの樹皮を転倒防止においた
この時期かなりの高温なのでコンテナケースに水を張って1/3程度が沈むようにした
但し水温自体も30℃近くにもなってしまうのであまり意味がないかも・・


←2005/8/4

思い込みでドルクスは特殊なマット以外は
材に産みこむものと思っていたが・・
ケース底面にマット内に埋め込まれている
のを確認

2005/8/17→
孵化して底面だけでなく
壁面にも確認できる
2005/8/20に先に見えている幼虫だけでも取り出すことに・・
底面にはこの通り・・面倒だが
ほっとくと親に食われそうだしな〜〜
底部はなんか水分が多いせいか
マットの色が変わってるな・・
そんなこんなで・・
卵2個 1齢28個割り出し

割り出してみたが材に産みこまれているものはそのままにしてまた埋め込み、
マット内に出てきた あるいはマットに産みこまれている卵から孵化したものは
オークションで手放すことに・・
こんな多くても面倒見切れん・・
 でも実際のデータとしては全て飼育して羽化率などを確かめたいが・・個人じゃむり!!
結局この日に回収したのは1齢28頭 卵2個回収
最初にまず10頭セットにしてビッダーズ昆虫オークションに出品
 なんとかゼリー代になればいいか・・数百円の落札になるので
いくつかのセットで何とかゼリーが買えるかもしれない
なのでとにかく数を稼ぐためにまた再セットをする
前回の割り出しは材を割り出さずにマットにいる幼虫と卵だけを割り出した数だ
材には明らかに幼虫が穿孔 あるいは穴を開けているのが見えたが
さすがに30頭も割り出すと面倒なので再セット時にまた埋め戻した
割り出した幼虫は1齢ということもあり
 まずはコンテナQ-BOXに出品する10頭以外の20頭をまとめて入れて管理する
10頭はカップに詰めて早々に出品・発送した
その後 1週間置いて残る20頭を5頭づつ順に出品した
 割り出し時に材の中に明らかに幼虫がいたのでこのときに割り出した30頭は全て出品して手放した

こんな感じで材の表面は齧った 痕がある
ただこれが産卵痕なのかは材を暴いて
確認してないのでこの時点では不明
以降 20058/31、9/24、10/6に割り出したが 全部の累計は2005/11/26時点で82頭である
全て生存している個体で内70頭は ビッダーズ昆虫オークションで手放した

コンテナQ-BOXにまとめて管理していた幼虫を
出品に向けて小分けするのに暴いたところ
ほとんどが2齢に加齢したが1頭も死ぬことがない
8/31の真夏並の暑さに
コンテナQ-BOXにまとめていても問題ないことから
やはりタフな種と思われる

2005/9/11
出品に伴い新たに親虫の画像を撮るついでに
状態を確認相変わらずちょこまかと動き
回るので撮影が面倒
オス メスともに元気なようだがメスはあまり
動き回らない
2005/9/24に材割り出し時
埋め戻した材を暴いたが思ったより材の中にはいなかった
材からマットに出ていた幼虫がほとんどといった感じで
それらはすっかり3齢に加齢していた

だがどうもこの状態でオスが親虫ほどに羽化するほどの幼虫に太るのか?と思うほど小さい
もっとよい栄養状態で飼育しないとダメなのか?まあ埋め込み用マットだしね・・

得られたほとんどは出品したわけだが 一応より大きい個体は羽化させてみたい・・
だが場所は勿体無いので・・多頭飼育を実験する(5頭を小ケース菌糸に詰める)
径6cm*長さ12cm程度の材にたくさん産卵することと 成虫の大きさからいって
プラケース小なら5頭でも十分なキャパシティがあると思い、ダイスケギラファ飼育使っていたが
暴れたため使用を中止して詰めなおしたものを使用してみる
2005/11/26
まだしつこく幼虫がいるので
2頭を今度は1000ml菌糸瓶に入れて
多頭飼育をする
菌糸は結構劣化しているように見えるが
ほじると中はまだまだ飼育に耐える状態に
見えた

興味が薄い種なのでいい加減だ・・
あとは日本の冬の耐寒機能を調べてたいが・・
翌日 出品の残りの2頭で
カップに詰めていたものを確認
まあ予想通り強健種なので
材の割りカスを詰めている程度で十分

年が明けた2006/1/3の菌糸瓶の様子→
こんな大きさで5頭入れるのは
スペースのキャパから考えて如何なものか?
ただ1頭づつ430mlに入れた5頭分カップ
よりはスペースをとらないと思うが・・
菌糸カップ200mlで飼育するのが
もっともいい方法かな?
2006/1/15
←2006/11/26に詰めた瓶がこんなことに・・
ぐちゅぐちゅだよね・・ 蓋開けると異臭が・・

早急に割り出さんと死ぬか?
あるいは死んでるか?

グズグズなのでスプーンで軽く穿れる
入れていた2頭は無事→
体色が白いなあ・・ マット食わせると
もっと腹部が褐色に透けるけど・・
ついでに少し水が出てきた
菌糸ケースも暴いてみる
ケース外から見える幼虫 ケースをひっくり返した出した様子
まだまだ食べるところがあるので
持ったなかったかな?
餌によるせいか成長が終盤に来ている
せいか雌雄の区別がつかない・・・

この日に取り出した幼虫群はすべて430mlカップで飼育する マットはEndlessGrowのドルクスマットを詰めて飼育
(昨年までEndlessGrowのマットはEG万能マットを使っていたがスペキオサスホソアカクワガタのセットで
ドルクスマットを使うことにしたのでその残り)

ただ5頭を小ケースに入れたのだが生きていたのは4頭だけ 先に確認した2頭も含め6頭だけの幼虫飼育となる
ずいぶん産んで回収したが こまめに出品したからなあ・・

なお割り出した食いカスと菌糸の未食部分は多種のEG万能マットの食いカスマットと混ぜてグランディスネブトの2006年度の産卵セットに使用

転じて現在の成虫なのだが真冬のこの時期でも温室において23℃〜なので活動しているかとおもいきや 秋からまったく餌を食べない上に
マットの上にも姿を現さない

セットを暴いても生きているので 温度に関わらず体内時計で活動しているのかもしれない 3月か4月まで活動しないのかも?

その時のセットの様子だが 2006/1/21
材は秋に入る前に新しく追加した材には
まったく産卵痕はない
前から入れていた古い材は
幼虫の死骸が・・・
もっと崩すと雑虫が・・
ゴミムシダマシ?違うか?
雑虫を処理するために加水後のレンジでチン!は必須かな・・
2006/2/25

カップの蓋がやけに盛り上がっていたので
蓋を取ってピンセットでカリカリと崩していくと・・

やはり 蛹室を作っていたようで ♂蛹を確認
だが24-26mmくらいの大きさだろう・
親は超えそうもない

 あと2頭♀が蛹化に至っていた
ほぼ同時期に羽化すると思われる
2006/3/17
出勤前に個体ナンバー1♂の羽化を確認
そのときはまだ翅も白かったので
←夜になってから撮影
同時期に♀の蛹をいたはずなので
カップをとっかえひっかえ見ていると
丁度羽化中の♀がいた
個体を転がすと羽バカになるかも
しれないので撮影はやめる
翌日2006/3/18に撮影→
このとき♂の体長を測ったが
固まってない状態にしても
32mmあったのでまあワイルドのギネス超え
あとは 現在蛹の個体の羽化待ちと羽化確認した個体が固まってから再計測・

2006/3/17から2週間ほど経って4/1に他の蛹の個体を確認
外から見えている♀の蛹は
いつでも確認できるので
外から確認できない2つのカップを確認

蛹室をばこっと割ると死骸にダニが
群がってると嫌だな〜と思ってたが
問題なし

A-6 は既に固まっていたので
計測 ♂で大体31mm
A-3は割るとまだ羽が柔らかい状態で
出してくるのは危険なのでまた埋め戻す
さらに一週間後の4/8に♀も確認する
ま、問題なく羽化、 この時点での確認で♀1頭以外は全て羽化していた

A-1 ♂33mm A-2 ♀28mm A-3 ♂28mm
  A-5 ♀28mm A-6 ♂31mm A-7 ♀28mm

A-4はまだ♀で蛹

♀は親虫もそうだがあまり大きさの変異がないのかもしれない 
ただこの飼育群は3齢まで菌糸で飼育してたのでマット飼育では餌による体長のばらつきが
出るのかもしれない

あとは活動を待つのだが 今も親虫は生きており、それも活動を開始し始めており、
転倒防止の木っ端と齧って産卵痕とつけているのでどんどん増えそうだ
採卵の飼育はまだ親虫を飼育するので
今回得られた羽化個体は余ってくるので

交換要員に・・

某氏から以前 ブルマイスターとの
交換の件で幼虫が死着だったので
あらたに交換していただけることになった

先に羽化した33mmの♂は交換へ・
今のところ最大の個体なのでアゴの形状を
撮影してから発送するとしよう

羽化したムシモンオオクワガタは 交換などで全て放出

累代には前年から生存しているペアから今年も採ってそれを類題するつもりでいた
昨年だけで80卵産んでいるので今年もそれなりに産んでくれるのではないか?と楽観的に構えている

2006/4/22の様子 2〜3月ころから活動していたようだが どうもゼリーを食べてないような・・
ゼリーが乾いてるの分かるかな?
足場代わりの樹皮と一緒に割り出し後の
材の木っ端をころがしていた
求愛してるのか? 木っ端に産卵痕みたいなのがあったので
割ってみたら1齢が・
木っ端が小さいのでこれ1頭だけだが
マットに埋め込んだ材にも産んでいると思う

そう思って 中に埋めこんだ 3本の材を引き抜いてみたが全く 産卵痕はない
マットの中にも卵がない・
 マットも水分が多くてべとべとしているような状態なので よくないのだろう

材の乾燥を兼ねて 材を立てにおいて上半分を露出させるようにセットを組みなおす →

あとは産卵痕が付けられるか昨年のようにマットに卵が見えるまでは放置・・

と思っていたら  5/27・・
  (コメツキの脱出孔) なんか小さいコメツキムシが・・・

種類は知らないがコメツキムシ幼虫は肉食?

ムシモン幼虫食われているんじゃないか?

そう思って材を確認したが幼虫は2齢が1頭だけ・ マットも前回のべとべとのものをそのまま使っていたので
材をマットをとっかえる マットは西日本こんちゅう社の上質発酵マットを使用
♂も♀もまだ符節カケすらないので大丈夫だろう

2ヵ月後 2006/7/13にケース底部に幼虫が見える しかし昨年みたいに卵が見えないなあ・ 今回 材に産んでいるのか?

しばらくたった2006/7/30に増えてこないが幼虫を取り出すことに
マット内から幼虫を9頭、材から1頭を追加 既にそこそこ育っているようだ

その際♀が材のそばで腐って死んでいるのを確認   ♂が死んでればいいのに♀かよ・・

♂は200mlカップで単独飼育を続ける 寿命を調べるためってことで・

得られた幼虫は4頭はセットでビッダーズに出品

残りを今年の累代分として残すことにする

結局得られた個体は全部で95頭 そのほとんどは最初の一年目の回収 二年目はセットの入れ替え
(材の追加やマットの入れ替え)をサボっていたので回収が低かったと思われる
このあと♂のみの飼育とする
体長が小さいこともあり カップで飼育 しかし2007を超えてから全部の符節が取れてダルマに近い

そのため転がると うまく起き上がれない

ゼリーの確認の度に転がってるのをいつも裏返す・・こんな感じで飼育は継続していたが
2007/4/30の確認で死亡確認

ほぼ2年程度の生存 まあこれ以上長く生きていられても 持て余すのも事実・

で 多数得られた幼虫についてだが
幼虫状態で出品でほとんどを手放し 飼育したのは2005割り出し分の7頭+2頭と
2006割出し分の8頭だが
死んだのは多頭飼育で行っていたときの1頭の行方不明分だけだ
2005に1齢や卵割り出した個体は2006/3-4月に  2006/7に2齢で割り出した個体は2006/10に羽化
←菌糸瓶で3齢まで飼育した2005の割り出し個体は♂は1頭以外は30mmを超えてきた
しかし 20mm台の個体はあんまり変わらない

これらは交換とオークション出品で全て放出

活動開始はおそらく4-5月になると思われるのだがそれは確認しないまま手放した
← で2006夏に2齢 回収で年内に羽化した個体
上質発酵マットで430mlカップで飼育したが容積は問題ないとは思うが・・ 30mmを超える♂は1頭も
おらず♀と1mmしか変わらない♂ばかり
やはり菌糸瓶はドルクスに対して有効? それ以外にも2005の回収個体よりも幼虫期間が短いことも
影響してるかもしれないが・

でこの個体群もオークションで放出
手元に残したのは1ペアのみ

2006の秋からず〜〜と産卵セットで同居させたが全く 産卵しないし後食もしない
結局2006/10の羽化個体は 2007/4月に入って活動を開始
2007/5/5の確認でやはりマットに産卵しているのを確認
これで累代回って飼育完遂とする


ムシモンオオクワガタ飼育結果