モンタネルスホソアカクワガタ飼育記

飼育前 2001時点での情報

名称 Cyclommatus montanellus キクロマトス モンタネルス、モンタネルスホソアカクワガタ、単にモンタといわれることも多い

生態 大きさ ボルネオ島(カリマンタン島)の特産種 他のボルネオ産種の中でも大型80ミリ近くになる大型種。前羽の色に色彩変異がある 樹上にて撮影されている生態写真を目にしたが文献などについては見たこと無い・・  同じボルネオ島にssp mognificusがいるが詳しくは不明

特記事項 やはり頭-前胸の変異に楽しみが出そうだが某氏のところではブルータイプが羽化したと掲示板で読んだ

入荷状況 入荷はある・・が高い!ボルネオ島の種が総じて珍品ではないだろうが入荷する量の問題ではないだろうか?
ボルネオ島には他にもギラファ、タランドス、マーチンなど様々なキクロがいるがとにかく高い!! そして飼育が難しいとのこと
またタランドスに置いては生体どころか標本すら入手が難しい

飼育本から
webから
高地に生息している所為もあり低温飼育が必要、30℃を超えると溶けてしまうそうである
累代に成功している方もおられるが 夏場の飼育がネックになるのでそれほど多くなく、累代個体も目にしない。幼虫は売りに出てるが総じて高め・・ まだまだ高値の花である 
累代に関して ♂は羽化しても原歯形ばかり、ある掲示板で中歯位の羽化個体を見たがやはり現在ではかなり稀である


幼虫飼育編


キクロに力を入れたら 避けては通れない ボルネオ島棲息種、モンタネルスのほかにも
ギラファ、タランドスなど70oを越える大型種がいるところなのだが当地に生息しているオランウータンが絶滅の危機に瀕しているから鑑みるに
開発による採集減少が多いようだ もちろん治安や 中央部のような手が入ってない地域の採集が進んでないこともあるだろうが・・

2001.9.30 ネットサーフィンで某HPに流れ着き、モンタネルスの幼虫を購入する かなり安く お買い得だった
7/29割り出しの ワイルドF1の幼虫群とのこと

7頭を購入したのだがショップの方の言われるとおり 環境変化や振動などがストレスになり1頭死着だった かなりデリケートな種のようだ

結局 生きて届いた幼虫6頭は全て3齢だった

そして 100mlカップに詰め替えて マットをトップマットに・・10月とはいえ 暑い日もあったので 室内に温度管理せずに置くことにする

しばらく 様子を見るがなるべく動かしたり
刺激しないほうがいいと思い
たまに生存を外から確認するに留めていた

しかし年明け前に1頭が
カビに巻かれたようになって死亡していた
残りは5頭・・ 
そして2001/11/17 カップを温室底部に移しす為に カップの様子を見ると・・

←蓋のしたで 蛹室を作り ♀が蛹化していた 
そのまま羽化を楽しみに温室低部奥に配置しておく
他の個体は表からは確認できなかった カップを開けて確認したかったが
虎の子となっていたのでガマンする・・
2001/12/16  そろそろ 前回の♀は羽化してるだろうとカップを取り出す・・・ しかし・・
←この様である・・・おそらく蓋のしたで水分の蒸発などがうまくいかず 
直下の蛹室が蒸れて死んだと思われる・・・

この状態に焦って 残る4頭の確認をすることにする
できれば 羽化して活動をはじめてから取り出したかったが・・
カップを逆さにして マットを出すと・・ 既に蛹化もしくは羽化をしているのか 蛹室が見える・・
そしてその結果は・・・ 「ハサミ君」こと原歯形の♂ ♀2だった  
その♀を詳しく見ると・・・1頭 奇形・・・
前胸部がちゃんと形作られず、
2つに分かれている・・

温度管理以外にも羽化個体の安定性にかける
キクロの御大の一人G-STAGさんも
羽化不全が多かったらしい

そのままカップに入れて しばらく様子を見る 
やはり 休眠中をたたき起こしただけなので活動期まで待つ おそらく寝ない・・・はず・・
そして2001/12月末・・ 様子を伺っているとガサガサとカップの蓋を開けたそうにうろつく1♂2♀
カップ内に 半分に切った カップの空にゼリーを積んで摂餌の有無を観察 

2日後にはゼリーがなくなっていたので 後食を始めたと判断・・しかし 温室が一杯・・そのため 今しばらく そのままで飼育する 
早くにカップリングすると早死すると聞いたし 手堅く行くか・・ 焦りは禁物・・・・
2002/1/末 一言日記にも書いていたが山崎オオクワに飼育容器を購入し行って 帰ってきてからいよいよ 採卵セットに入る

成虫飼育編

さて温室のスペースは無いが とにかくセットを組む

2002/1/24現在の手持ちは 1♂3♀ 
効率よく セットするためにケースに♀1頭ずつを飼育し、♂を3つのケースに一定期間ごとに移動させることにした 妻問婚飼育とでも言おうか・・


モンタネルスホソアカクワガタ産卵セット

ケース コンテナQ-BOX10の飼育容器を使用

なし

マット 材は必要かもしれないが やはりマットで産むなら それの方が体力を使わさせなくていい マットのみの飼育にする

ほか マット上には 転倒防止、また休憩所として 例によって樹皮を置く
あとはゼリーを置いて終了 ごくごく普通のクワ飼育のセットであるが・・ まぁこんなもんだろう・・  
また現地で15℃の気温でも夜の灯火に飛来するとも読んだので温室下部に やはり18℃くらいで・・・ 
でも15℃でも活性が高いのなら更に低くていいのかもしれない



セットをしたのは2002/1/25

それから 4日後に♂を別の♀の飼育器に入れる もう1頭は 羽化が遅かったので後食を始めていない

そのまま♂の移動なしに2002/2/3・
他のクワたちの様子を見るついでに セットを暴く これは採卵の確認というよりもマットに水分を足す為におこなった・・すると・・

卵 発見!! 2♀のうち 正常な♀から2卵 奇形の♀から4卵 確認!! 

割と簡単に採卵できた・・しかし♂の同居期間が短く、交尾していたのか?無精卵ではないのか?

ギラファは 孵化しない物も多かったとPAPASASUさんも カキコされていた・・
とにかくカップに詰めて 孵化を待つ  もちろん置き場所は温室下部だ  さて? どうなるか・・

その後に2002/2/06 違う♀のセットから13卵1幼虫回収、更にもう1頭の♀から7卵回収

産卵しているなら後は無精卵かどうかの確認がでるまでは待ち・ 
そのあいだ ♂の撮影でもしてましょうかね?
う〜〜ん それにつけてもハサミ君・

金属光沢が美しい種ではあるがこれではねえ・

低温飼育以外にも何か手が必要とも聞くが
やはり「水太り」させないとダメなのか?

頭部〜前胸のメタリックが 赤褐色だが
グリーンっぽいものもいるらしい

実物みたいなあ
2002/3/8
それにしても 羽化後3ヶ月近く経つのだが
この奇形♀普通に生きているな

人間もそうだが皮膚、虫では外骨格は細菌などの
感染を防ぐ働きがあるのだが
頭部の胸部の肉みたいな白いところは
問題ないのだろうか?

2002/3/16   ♂が死亡  →

2002/3/16 1♀から卵8回収
2002/3/17 1♀から卵4回収 3♀から1齢1回収
♂は♀1〜3頭の間を行き来させるはずだったが 途中から面倒くさがってあまりくやらなくなり
一番最後に羽化した♀としばらく同居セットしていたのだが・・
相性が悪いのか まだ♀が成熟してないのか・・♀が♂を攻撃?・・ 
符節をぼろぼろに噛み切られて死んでしまった・・
♂を攻撃した♀は2002.3現在も採卵できてないが 他の2頭は引き続き産卵している
この♂を攻撃したナンバー2の♀は4月に入ってから卵は得られた

2002/4/7 1♀から卵6、2♀から卵3、3♀から卵4、1齢1回収
2002/4/13 1♀から卵1 2♀から卵1回収
2002/4/30 に♀が1頭死亡 その後その♀のセットから5/3に卵1回収
2002/5/15  卵1 幼虫1回収
最後の回収は6/9だったともう 以後も♀は生きてたが追加は得られなかった
割り出しするときに はずれはなくて少ないながらも毎回 得られるので
採卵に関しては楽勝といえる しかしながら たくさん得られた♀と少ない♀がおり
たぶん♂との同居の時間によるものと思われるのだが・・
最後まで生きていたのは奇形の♀
符節もかけず元気にゼリーを食べてます
2002/05/16撮影

幼虫飼育編


最初に得られたのが2002.2当初・・この記載時の2002.3.31時点で2♀から得られた19幼虫 12卵が生存している 採卵数自体はそこそこあったが
まとめて管理したのが悪いのか 採り出し時のミスか・・マットで卵が傷ついたのか・・孵化率は悪い
管理温度は20℃以下・・多分これでいいと思うのだが・・・

卵は数が多いために カップに卵1つでは管理できないため(スペースマットともに・・)
カップに4〜6個程度をまとめて入れた状態で管理していた

← これは2002/2/16に得た卵を2002/3/3に確認した状態 無事に孵化している

微粒子マットで管理しているもの、添加剤発酵マットで管理しているもの、
割り出し霊芝材をミキサーでかけただけのやたらに荒いマットで管理したものと分けた
特にマットに違いで孵化率が違うかを調べるわけではなく、単にマットがないからである・・・・
孵化率が悪いといっても孵化するほうの個体が
多い  そろそろ移し替えか・・
荒い霊芝マットにて・・
無事に食べているし状態も悪くないと
思うのだが・・
同時に割り出した個体は・・→
すでに2齢・・・それも中期以降か・・
あたりまえだが餌によって
成長の差があるなぁ・・
もうちょいしたら200mlカップにするか・・
2002/3/30
既に2齢 キクロといえば野外では
水分が多い材に幼虫がいるとも聞くが
カップ飼育で水分多くすると腐るよな・
2002/3/30
卵を入れたカップを確認 
これは全て孵化していた
同日2003/3/30
新たに割り出した卵を カップに詰める様子
ことあとは上に軽くマットを乗せて終了
だけど穴を開けて卵を落とし込むほうが
いいように思う
最後の回収の2002/5/15まで次々に回収できたので 累代には十分に思われたのだが 後にやはり夏に弱いと身をもって知ることとなる

回収が卵や1齢なので同じ日に割り出したものは一つのカップにまとめていれ 孵化や成長してから個別にまとめるつもりでいた
しかし2002/6/9にもう1-2齢だろうと確認したものは いきなり6頭が消えていた  
最後の回収 2002/6/9の卵
このうちいくつ生き残るのか?


前日の6/8カップの確認では
最初に回収した個体は3ヶ月たっていることもあり
既に3齢になっている

おそらくは♀だと思う →

この時期25℃は超えてくるが 死亡したり消えた
個体もあるが3齢まで加齢しているものもいたのと
十分な数がいたのでいくらなんでも 2ペアくらいは
生き残ると思っていたのだが?
2002/7/6の総確認では17頭もの個体が死亡  ちょっとまずいか?
←  前回の6/9の確認の♀に今回の確認で♂幼虫もいた 
なんとか無事に羽化までいってくれ

ずいぶん数が減ったことから自室にカップに置くことにしてより床に近いフローリングのベッド下に置く
自室なら部屋にいるときだけでも冷房を入れるので少しはましだと思っていたのだが


所詮日中は32℃になる環境・・ ワイルドでは13℃にもなるようなところに生息している本種に
そんな甘い管理で飼える訳もなく・・真で死んで死にまくります
2002/7/24
仕事を終えて帰宅 飯食って風呂入って
おもむろにベッドの下の引き出しを確認
カップを手に取ると羽化していた♀・
だがまあ・・幼虫が死にまくっていたので
予想はしていたが・・・
←翅バカに複眼の色素が沈着してない
生きても一週間?

2002/8/1
確認で蛹室を作っていたカップの上のマットを除くと
♂が蛹化していた
こいつって羽化できるのかなあ・・・
死んで、死んで、死にまくる・・
蛹化までいかないか
羽化までいっても 羽化不全・

冷房欲しい・・・
羽化の時期が盛夏を乗り越えたらなんとかなるのかと思っていたら・・
10月に入って涼しくなっても10/3-12の確認では


まあ・・上の画像のような結果で 惨敗・・
蛹化不全・幼虫で死亡・羽化不全でそのまま蛹室で死亡・マット内で溶ける前・羽化不全♀・蛹が真っ黒に・

涼しいとはいっても10月に入った程度の温度は最高温度は25度を超える日もある

しかしながらこれが11月に入っていたとしても同じ結果かもしれない
蛹化時や羽化時に温度が低くても幼虫時期に高温に曝されて生き残った場合は 「その経過」により変態が無理になってしまう場合を
別の種類で経験している

本種の入荷は以前少ないが以前ほどは高価でない(2006/10現在)が もし買いたいなら少なくても夏に20℃か20℃以下に出来る設備を
持って望むべし 


モンタネルスホソアカクワガタ飼育結果




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