メタリフェルホソアカクワガタ飼育記

飼育前  2000時点での情報

名称 学名 Cyclommatus metallifer キクロマトス メタリフェル  和名はメタリフェルホソアカクワガタ、メタリフェールとかメタリファとかとも
言われるが 「メタリフェル」が一般的
今でこそスラウェシということが多いが 本種が生体でお目見えしたときは「セレベス」という名前の方がよく通っていたために ペレン島のメタリフェルが「ペレメタ」と呼ばれたのに対して本亜種は「セレメタ」と呼ばれていた

生態 大きさ いくつか亜種があるが このssp metallifer はインドネシアのスラウェシ島
♂:36.0-99.5mm  ♀:26.0-28.3mm
交尾を終えた後も♂が♀にかぶさり 他の♂を排除するメイトガードをするそうだ 詳しくは熱帯雨林のクワガタムシを参照

特記事項 ホソアカクワガタ属の基準種

入荷状況 外国産クワガタの生体入荷の当初によく目にした  始めは単にセレベス産として入荷していたが より高地の産地のため高温に弱く、大型化するとの触れ込みでパルメタリフェルとして売られているものがあった ガクリセン(ガワリシイ)産と産地が付されていたがあとになって地図で調べてもどこか分からない パル- Paluは分かるが・・
さらに後になってママサ産なども入荷するようになった その後なぜかワイルドの入荷はぱったりと途絶えたが ほそぼそとは入っていたようだ

飼育本から
webから
発酵マットで よく産むと飼育本にあるが私がチャレンジしたときは 飼育本もなく手探りで行っていたので産卵できたときは嬉しかった・・ 思えばそのせいで 方々に手を出すことになったのかもしれない



 以前のHPの「只今〜ing!」時代に 本種の飼育記をアップした際に 購入店や購入頭数のデータをアップしていたが
HDDの破損により飼育データなども消えてしまい  思い出しながらの再記入になります


購入したのは2000の夏  成虫でなく幼虫で購入  頭数は4頭だけ 当時はデジカメも所有してなかったので画像はなし
届いたのは2000/7/4
この購入時はまだまだ 日本より南にある熱帯の島に生息しているのだから 冬に加温さえすればなにも問題ないだろうと思い込んでいた

なので屋外ガレージにおいておけば何も問題ないだろうと 発酵マットを830mlくらいの大カップにいれて飼育することにした
大きな容積で飼育するので幼虫が太るまでそのままで・・と思っていたが 初めて飼うホソアカクワガタのため 本種の幼虫の大きさがつかめてなく、
届いた状態がすでに3齢であるとは気付いておらず・ 国産オオクワのような大きさまで育つと思い込んでいた (当時はなにもしらんかったしなあ・・)

新しいマットに総取替えでカップに詰めたことと、当時メタリフェルの幼虫もそこそこの値段がしていたので(1頭で¥1000くらいしていた)
届いて3週間後の2000/7/25に一度確認したが 4頭のうち ナンバー1は既に死んで腐っており、ナンバー3はすでに蛹室を作り前蛹となっていたが
蛹化することなくそのまま死亡(ちなみにおそらく♀だと思う)

いきなり半分の脱落で考えさせられる  外気温の高温とカップの内側に蒸れがあったことから 屋外に置くのはNGは判断し屋内に置きなおす
残り2頭しかいないが買いなおそうにも購入した店にはすでに在庫はないようで・・

この状態のまま変化はなく、 7/25に蛹室を作っていた個体がいたわりに 次に蛹化への変化があったのは2000/9/9
ナンバー4の個体が蛹室を作りはじめ、9/16に蛹化が始まる  この時期は常温で十分な時期なので午後10時から始まった蛹化をじ〜〜くり観察
10分足らずの蛹化時間だが カメラを持っていないことを後悔・・ 
驚いたのはこの後で 普通蛹になってから3週間ほどで羽化するもんだと思ったが 2000/10/2の夜に確認すると 羽化したばかりだった 
つまりたった2週間で羽化に至ったのである 大きさが小さいこともあるのかこれが普通なのか?
この羽化したナンバー4の♀は 10/23に蛹室を脱出して活動を開始

残るナンバー2は 温室に移した2000/11/7に前蛹状態になったのを確認し、11/10に蛹化、 この♂にしても11/23の祝日の午後に羽化 これまた13日しか
経っていない  以後もメタリフェルの飼育はしたがこれほど短い蛹期間はなかった気がする  羽化して翅が固まってから体長を測ったが56mmだった
その後 蛹室に戻し活動開始まで待つ  蛹室を壊してカップを押し上げ温室の下の転げ落ちたのが2000/12/21、翌日からカップリングを開始


メタリフェルホソアカクワガタ産卵セット産卵セット

ケース プラケース小を使用

材はいれず 当時の情報は書籍では情報は少ないがすでにネットではクワガタHPがあり
その中でマットの中に産みこむと知った

マット マットを軟材に勘違いさせるため?ガチに詰める なお一番底には幼虫飼育時のマットの中の糞を砕いて堅く詰めた
なんでそうしたかというと 私が最初にみた月刊 むし  1986.7 オオクワガタ特集号にてオオクワガタの産卵に
ホダ木に穴を開けて幼虫の糞を詰めると産むという記事をみて 同種の幼虫の糞に含まれるバクテリアが
産卵によいと♀に思わせるのでは?と思ったから
(もちろん 現在は別に幼虫の糞を詰めなくてもオオクワは産卵することは知っているが1980年代オオクワは
活き虫では「極めて稀」だし 飼育の情報なんてまったく知らなかった・・ )

ほか 当然年明けも近い真冬・・ 温室で飼育 昆虫ゼリーでいいだろう


しかしセットして9日後 2000/12/30に♂がプラケースの蓋にアゴを挟んで 片方がぽっきり折れていることを確認
以後 メタリフェルの飼育でこのアゴはさみは散々悩まされることとなる

年明けの2001/1/18の確認ではケースに幼虫も見えず ♀も見えない 心配になったのでマットも含めてセットをぶちまけてみたが♀は生存していたが
卵や幼虫はなし

このあと1週間ほど毎晩 ケースを観察していたが 本にあるようなメイトガードは観察できず 温室の温度が低いのが問題だろうと 
なるべく暖気の登りやすい上部に置く 当時は温風タイプのヒーターでなくパネルタイプのヒーターでかなり温室内の温度に偏りがあった

そのおかげか 変化があったのは2001/2/24 ケースの底に幼虫発見 そのままゼリーを多めにおいて様子を見る

翌々日にはケースの側面に2頭の幼虫を確認  これを受けてケースを暴いてみる 得られたのは幼虫1齢が10頭と卵が2つ
プリンカップに入れてAナンバーとしてナンバリング  ちなみにまだ♀は元気なのでこれからも期待

そしてやっと念願のデジカメを購入  2001/3/18  これからは画像とあわせてどうぞ・
こんな感じでアゴ折れてます
マットの高さを見てのとおりすぐ天井・・
♀は無事 ♂に挟まれることもなく無事 しかし 符節も取れてきて 寿命も近いか?
むかし 子供向けの図鑑でカブトムシの角が折れたら体液が漏れるのを防ぐために蝋でふさいだほうがいいって聞いたことがあるけど
なんか処置したほうがいいのか?
2001/3/25の割り出しの様子

マットの色もあり分かりにくいが1齢が2頭

ほかにも2齢幼虫を回収→
この日は幼虫5、卵1を回収

以後の画像だが今のようにHPを作るつもりもなく
産卵セットの成功例を画像として残して
置きたかったためのため 幼虫の成長過程などの
資料は残しておこうとは思ってなかったんで・・
画像がほぼなし
このセットは2001/4/15に幼虫を回収   こののちに 2001/5/20が♂が死亡、更に一ヵ月後に2001/6/22に♀が死亡 翌日に割り出してわずかに追加
取り出した個体は 発酵マットにて飼育  今ではよく見る(2007現在)微粒子マットはこのころはあまり販売されておらず 添加剤発酵マットでない
通常の発酵マットで まだ発酵が浅いのか粒子が粗いマットを水分を多めにしてカップに詰める(いわゆる埋め込み用マットやね)
成長中の幼虫
2001/8/13の様子の ナンバー20  写真では大きさが分かりにくい
腹部を撮ったもんだが雌雄の区別できる?   ちなみにこいつは後に♀で羽化
この大きさで830mlの大カップはスペースの無駄遣いにも甚だしい・・
でも当時はメタリとオウゴンにどっぷりだったしねえ
同じ2001/8/13の確認で蛹化体制だった個体
A-19
ちょっと見えているところから 羽化しているのが
見えたので暴いてみたらこのとおり→

なので蛹室が見えていてるカップを
片っ端から暴いてみる

 ♀ばっかり 羽化してました・・
あとは まだ未確認・・とういうか前蛹体制みたいで迂闊に暴けない
A11 A18 A7
しばしのち2001/8/30に別の場所においていたカップを確認
830ccカップに作られた蛹室周りの壁の大きさが分かるだろうか?

これからすると結構大きいのか? 希望的観測が先立ちながらも暴いてみたら・

あら・ 小さい・・ でかいのは蛹室の周りの
固めたマットだけかい・・
2001/9/9に羽化しているのを確認
まだ頭が下がり気味
取り出してみたが 大きさはイマイチながら
♀のずれとは大きくないので大丈夫か?
これでとりあえずは 幼虫飼育から 羽化、採卵 羽化をこなした

この飼育個体と平行して 当時ショップで「パルメタ」として売られている個体を購入して飼育していた
確か パルというところから車で移動、更に徒歩でしかいけない山中で採れ、大型の個体が多いが好評に生息しているせいか
山から下ろすときに死ぬ個体が多いので生体としては高いと説明を見た気がする

エイジというネットショップから購入
インドネシア パル Mtガクリセン産のF1 ♂は2000/11/25と11/3    ♀10上旬の2ペアで 
私が入手したのはガクリセン山産として産地が付されていたが 後に地図で見ても・・どこ?

届いたのは2001/2/3
今から(2007現在)考えてみると羽化してから
2ヵ月以上経ってる個体である
今なら 羽化して2ヶ月経つならもっと安い値で
ないと食指は動かないだろうなあ・・

届いた時に思ったのが単に大型ってよりは
色合いがもう一方の産地とは異なっている気が
する
また当時の入荷産地のものではスラウェシの
メタリフェルで70mmを超えているものは
ほとんどなく届いたときは興奮した
今はスラウェシでもママサなどの産地から
更に大型の生体が入荷するようになった
産卵セット

ケース プラケース中

三枝しいたけ園の 2001当時の「ローゼン対応材」
当時ローゼンベルグオウゴンオニの採卵を目指していくつか材を試したが 砂埋めレイシ材で採卵は容易いと判明し
使わなくなった この材を使用 確か軟らかい 菌糸が生きているってのが特徴だった気がする

マット 一次発酵の埋め込みマットを使用 確かドルクスショップUndoてとこのものだったはず

ほか


←セットをして しばし経った頃  2001/3
しいたけの菌?が強いのかマットに埋めた材からなんか菌糸みたいのがマットに張られていく
まずいかなあ・・・
「ローゼン用の軟材でしいたけの菌が生きた状態」って触れ込みの材なのでしいたけの菌か?
もう一方の♂はマット上からアゴが蓋に届くためあご先が折れた・

とりあえず 材とマットの状態を確かめるか・

高標高に生息してるってことだったが結局適正な温度がよくわからない・・
低温がいいなら温室の温度の設定をどうするか考えものだが 結局当時の温室の管理法では
23度程度まで上げるのが精一杯・・ 

ケースの底や壁面には卵は見えない・・ ちなみに♀も見えないので材からの菌糸みたいなやつ
の伸びが原因で♀がマット内で死んでいるのではないかと結構 心配
2001/3/15にセットの割り出しを行う
この日の割り出しで卵5 1齢14の計19頭を回収
メタリフェルとしては多くはないのだが
まあ一回目の回収ということも考えればまずまずか

両方100玉硬貨との比較で撮影

このままセットに使っていたマットをそのまま
カップに詰めて 親虫のセットは新しいマットを
詰めなおした
(夜に見るとマット表面にダニ歩いてるんだよね・)
マットが堅く詰まったところに産みこまれていた卵



材そのものにもぐりこんでいる幼虫は
なかったが♀が材を砕いてマットと木屑が混ざった
ところに幼虫はいた
そのまま放っておいたらそのまま材に穿孔して
いったんじゃないだろうか?

このあと2週間後の4/5、4/24 5/3に回収し
合計は43卵をこのペアより回収・
まあ多くはないがこんなもんか
♀は4/5の確認時に足のつかまる力が
かなり弱っていたので寿命が尽きるか?
と思っていたが
5/3に死亡を確認した
しかし購入ショップの羽化データでは
この♀の羽化は2000/10上旬 
半年くらいも生きたことになるので大往生だろう
私の飼育環境で温度が管理しやすい
時期というのもあったと思う
2ペアのうち両方の♀はゴールデンウィークに
死んだが♂はいずれも元気だ
← →
一応回収忘れの卵があるかもしれないので
そのまま産卵セットに♂だけ飼育
メタリフェルホソアカクワガタ飼育結果