プラティオドンネブトクワガタ飼育記

飼育前時点での情報

名称 Aegus platyodon leopoldi プラティオドンネブトクワガタ、オノツキネブトクワガタと言う場合もある

生態 大きさ ニューギニア地区に生息
55ミリを越す個体もいる パラレルスと並ぶネブトの最大種の1つ 寿命についてははっきりしない
洞占領性の行動を取るらしく 樹液に集まる  「熱帯雨林のクワガタムシ」において詳しい報告があり一々抜粋していると長くなるので詳しくは参照されたい
jまたニューギニア島周辺に生息しているので 各島に分布しているがそれぞれ亜種分化されている
ハルマヘラなどにいるのが基亜種(原名亜種)がおり、パプアニューギニア(ニューギニア島東部)にbellus、ミソール島・ニューギニア西部(西イリアンとかイリアンジャヤともいう)にleopoldi、オビ島にotanii、カイ島にleoblei、セラム島にtohyamaiの5つの亜種(原名亜種を含めて6種)がいる

特記事項 特異な大アゴをしており40ミリを越えると大歯形・「オノツキ」になるらしい

入荷状況 一時期よく入荷していたが現在は成虫でなく累代幼虫が若干売られている 多産らしく安く手に入る
ほとんどがイリアンまたはイリアンジャと書かれているのでleopldiと思われる
他にbellusが売られている

飼育本から
webから
書物では特にないがWebなどでは赤枯れマットなど 極普通の飼育で大歯形がよく羽化するらしい
累代飼育も容易いとの事



幼虫飼育編

Aegus platyodon・・オノツキネブトクワガタ・・「クワガタムシ最新図鑑」でオオネブトクワガタ(パラレルスネブトクワガタ)と共に
標本写真が記載されており非常にココロ惹かれたクワガタである
 当時国産ネブトはよく採れていたが50ミリを越す大きさと読んでいつかは手にしたいと思っていた

そして外国産クワガタを本格的に始めることになった昨年夏にメタリフェルと共に飼育を始めた
とはいっても成虫は見当たらなかったので幼虫飼育からとなる
購入店は某累代品専門店 イリアンジャヤ産F2である ン100円だったので10頭購入して飼育に入る

八月の夏盛り カップに入って届いたが全て3齢になっていたのだがそう大きくなる種でもないので取り合えずそのままにして屋外ガレージにて放置する

ところが数日後、状態を確認するとカップの内壁に水滴がつき 蒸れていた 嫌な予感を感じて確認すると蒸れの所為か4頭死亡

慌てて400mlマヨ瓶に入れ替える なお幼虫が入っていたマットはダニ?のような小さな虫がたくさんいたので
オオクワの飼育に使っていた微粒子マットを使用して飼育に入る 
以降 屋外でなく室内の押入れに放置した
表面から幼虫が見えることは余りなく そのまま飼育が続き たまに壁面に確認できたが思ったより大きくなっていない

10月末から温室に入れる 当時蘭用の自然対流型加温機しかなく 温度は温室上部でも20℃程度だった

11/7  全く外から姿が見えず不安になったので10頭のうち1つを暴いてみる  すると乾燥したマット内に蛹室を作って蛹化していた♂の蛹を確認!
なんとか大歯形のようだ!  暴いてしまったのでカップにマットを詰めて整形した蛹室を作り羽化を待つことにする
ところが11/23 体は色付くが次第に上羽まで色付きそのまま死亡・・Web上で意見を求めたが「ネブトは蛹室を割ったらアウト」と言う意見を得た
「アジアのクワガタムシ」でもスチーブンスツヤの前蛹蛹室を暴くと100%死ぬとあった 土喰い系の特徴だろうか?
(後にネブトの蛹を取り出しても普通に羽化したとの意見も多く目にすることとなるのだが・・)

そしてなるべく活動を開始するのでほっておくこととする・・のだが・・ 好奇心に勝てず幾つか暴くと小個体の♂と♀を確認!
取り合えず1ペアできたので残る3頭は活動を開始するまで放置することに決める・・

だが温室内にメタリフェルの幼虫カップが増えたため温室底部に瓶を移す・・・すると蛹化時期にきていたのか蛹室を作り始めたものがいたが、
なぜか繭玉でなく壁面に作る それも垂直に!? この個体はやはりそのま蛹化せずに死んでしまった 温度のせいと思われる

残る2頭は1頭は活動開始の遅さに暴くと♀の蛹であり、またも羽化できずに死亡 もう一方も蛹の頭をピンセットでついてしまい死亡・・

結局 不手際で1ペアのみの飼育となった

採卵編

とりあえず♂♀が羽化したのでペアリングは可能となったのでカップリングすることにする・・      
と思ったが成熟期間にどれくらいかかるのか不明だったのでとりあえずメタリフェル幼虫飼育で使用しているプリンカップ大に
♂♀を入れて時期を待つことにする


産卵セット

ケース


マット マットは幼虫飼育で使った物をそのまま入れた

ほか 市販ゼリーを入れたがほとんど口をつけず ゼリーが劣化してから食べていたように思う
タンパク系を好んで食べると言う話も聞いたことがあるが?

1月中旬にカップに入れたのだが2/8に何気なくカップを見ると・・既に産んでいた・・何もしなくても簡単に増えると言う意見は正しいようだ

壁面に3つ 底面に1つ・・ 
ネブトは普段♂♀ともにマット内に潜っているのでマット内に産卵していた場合の為、
違うカップに移す  移したカップでも壁面から卵を確認した
この卵のことについては幼虫飼育編で触れるとして以降成虫飼育を続ける
以降 産卵数を増やすためとマットに潜る成虫に踏み潰されないために
容器を大きくしようと考えたプラケースを使えばよいのだが温室のスペースをケチって
円形タッパーウェア2L程度の物に「くわがたショップUndo」の
埋め込みマットを入れて様子を見た
しかしながらカップ飼育のときのように壁面から確認できない・・マットが合わないのだろうか?
温室の加温気も:消してて久しい6/16  メタリフェルなどの飼育種の場所を変えたので
本種の飼育環境を変えてみようとセットを暴くと・・
底面に卵1個  1齢幼虫1頭確認!かなり少ないがとりあえず善しとして セットを替える

セット   プラケース中
マット   インターメディアの幼虫のマット交換時に取って置いた喰いカスマット
材・転倒防止材   一切なし
餌    通常のゼリー



そのまま屋外に放置して様子を見た

一ヵ月後の7月中旬に ケースを確認したがこれといって成果なし・・と思って 光が当たらない場所を見てみると・・・
ケース壁面に3つの卵を確認!  取り出さずに孵化を待つことにする・・
ところが7/22 2個の卵は孵化せずに萎み、残り1個は孵化を確認したのに死んでしまった
マットの状態がよくないのかと三度セットを替えてみるためにセットを暴く・・
セットの外見からは見えなかったが1齢幼虫3頭確認 それもかなりの幼虫の死骸(頭部)があった・・
多産なようだがどうもうまく生存していないようだ・・

とりあえず 採卵することは簡単だがマットの所為か生存率が悪い
ちなみにこれはフォルニカートゥスにもいえることであった
’01.8.26 セットをコロコロと変えた所為か・・
それとも起き上がれるほどマット表面が固くなかったのか?♀が死亡
そして たった3頭の飼育では累代が絶えるので同じ イリアン産の幼虫を6頭購入する
 購入元は某ネット販売
届いたのは’01.8.30 うち1頭は成虫になっおり♀だった  早速生き残ってる♂と番わせる

セットはプラケース小  マット インターメディアの喰いカスマット  表面を堅めにして ひっくり返っても戻れるように注意!
餌はゼリーを与えた・  しかし・・・たった2日後・・

’01.9.2♂が死亡
実質カップリングしたのは1日程度・・こんなのでカップリングできたのか? 期待はしないがとりあえず 
他に番わせる♂もいないのでそのままにしておく  すると・・・
’01.9.4 底部に産卵確認! それも1個では無い!  3個はある!!
期待をしつつ・・取り出すとこれまでろくな事にならないので様子を見る
’01.9.24 9.4以降 採卵は底面や壁面に卵が次々と産みつけられていたが、底に産みつけられていたものが孵化始める
大体採卵されてから3週間程度で孵化か・・
’01.10.11 ♀が死亡 羽化したのがいつなのかはっきりしないが・・あっけなかった
 最初にカップリングした♀は産卵しながらでも結構生きていたが・・♀が死亡
’01.11.4 セットを暴いてみると
おおっ 2齢程のが幾つか・・ 脱皮中のもいるなぁ
しかし 底面をさぐってもそこそこいたので カップの置き場所にも困るので他頭飼育をすることに・・このまま置いておく・・小ケースで・・

卵・幼虫飼育編

採卵した 卵・幼虫の飼育には成虫飼育時から行っていたわけだが・・

とにかく孵化率・生存率が悪く、産卵を確認した割には幼虫頭数が異常に少ない・・

採卵した卵をメタリフェル・オウゴンオニなどの卵と同様にカップにいれて飼育しても孵化しないものが多かった
どうもカップに入れるマットが適していないのではないかと思われる

Web上でネブト用の赤枯れマットが売ってることを発見したので試してみたい

ともかくF3に当たる累代群だが1齢までしか飼育出来ていない
  7/22に掘り出したものは市販のマルカンスーパーカブトマットを使用してカップに
詰めたが成長するだろうか?

この時点は生き残っていたのは’01.7.22に取り出したもののうち2頭だけだったが・・

F3♂と新たに購入した同じイリアンの♀で得られた 得られた幼虫は・・・・ 
  個別にしないまま小ケースにまた戻したが・・
’01.12.28そろそろ確認
あらま・・ほとんど3齢
それも ウジャウジャ・・ ケースを逆さにして出てきたのは3齢ばかりだがマットの中にも
2齢などがウジャウジャ・・・

今度は小ケースを2個にして分けて飼育・・ しかし1つの小ケースに20頭ほど詰め込んだ

計40頭は産んでたようだ

またこの時とその後に 幼虫の「警戒音」を聞いた
幼虫の前足と中足の関節部?をこすり合わせてジじ〜〜 っという音を出すのである
幼虫同士の位置確認にも使われるようだが・・
ケースの外から叩くとやく音を出していた。
他にギラファノコギリ、キンオニクワガタでも確認している
そういえば3齢の幼虫でしかきいたことが無いように思えるが・・気のせいだろうか?
ところで上記の幼虫の元になってる♀の兄弟が羽化しはじめていた
 大きさから大歯系を期待できる1頭だけプリンカップ大で飼育していた

でも この程度・・40ミリに届かず・・ 星型の斧は出ない・・
まだまだプラティオドンは卒業できない・・


転じて割り出した幼虫群・・2/21に確認した
見てのとおり かなり繭玉が少ない・・その訳は・・・ マットの「再発酵」である  マットの色が変になってるな?と思ったら再発酵しており
ケース内のマットはかなりの高温になっていた その為に死亡していた個体、
発酵前に警戒音を出しまくっていたことから他頭飼育できることをいいことに詰め込みすぎてストレス死?している個体もいるようだ
幾つか振ってみたところ 羽化していた個体もいたが・・ これまた高温のせいか前羽に小さな穴が空いた羽化不全個体が多く出ていたほかに
右のような羽化できなかった個体もいた  
マットの再発酵が無ければまだマシだったが・・ とにかく飼育していればイロイロな事件が起きるものだ・・

プラティオドンネブトクワガタ飼育結果