カウピホソアカクワガタ飼育記

飼育前  2004時点での情報

名称 学名 Cyclommatus kaupi  キクロマトス カウピ、カウピホソアカクワガタ 、カウプでもいいと思うがkaupってどこの国の人の名前に献名されているんだろう・・

生態 大きさ 情報不足でなにがなにやら・・ ただ’03初入荷時に輸入元の山崎オオクワさんに尋ねたが地元のキャッチャーに正確な標高も確認したそうだが 確か1300mm?位で採れていると聞いた気がする
そのためインペラトールかそれよりも低温かとも思っていたのだが?
最大体長も判明しない(手持ちの参考文献には載ってない) しかしワイルド入荷分で52mmの個体があるのでその上があるかもしれない

特記事項 アゴが太い 小個体は例によって他のキクロマトスと区別が難しい 大きくなるとかなり特徴的なアゴになるので区別は容易

入荷状況 昨年最初の入荷より 細々と入荷がある 現在は累代個体が入手できる

飼育本から
webから
今のところ飼育温度は低温というより23℃くらいの結構「普通」の温度で産卵することが判明している
大きさが50mm程度が最大のくせに幼虫は結構重くなるらしい




2004.0.3.06 イリアン ソロンsorong産を入手  幼虫で入手なので格安だ
届いた 6頭 1齢 2齢
届いて1日経った 2004/3/7 カップに移す
430mlカップに添加剤発酵マットを堅めに詰めて送られてきたマットごと詰める
あとは温室に入れて3齢になって♂♀の区別がつくまでは容器の変更を行わない マットに発酵臭が残ってることが気にかかる・・・
しばし放置・・温室内でヒーターは25℃に設定しているが温度計ではいいとこ22℃だが・・
1000m以上の高所に生息しているはずなので問題ないと思う
初入荷元の山崎オオクワさんからキャッチャーから採れた標高を聞いたが忘れた 当時インペラよりも高い標高?と聞いて
20℃かそれ以下の設定が必要かと思われたが低めに設定した山崎オオクワさんは採れず、高め23℃くらい?でセットを
組んだ方がブリード成功したとの意見を聞いた
放置していたカップはたまに覗いたのだがマットの上部の送られた状態のマットにとどまっているだけで下部のスーパースペシャルマットには
潜っていかないようでちょっと焦っていたがいずれなじむだろうと放置・・・
’04.5に入って幼虫の頭が見えたがその近くは黒色で湿っており、カップを振っても動かない・・・死んで腐ってる?
この状態が2頭・・4頭ではちと不安・・ なので購入元のかたから更に6頭 売ってもらうことに・・
で・・新たに届くまでにスペースを確保しようと死んだ個体のカップをどけることに・・
こんな感じ 上部のマットはかき混ぜられて
全体にこげ茶色に変色
あれ?死んでると思っていた個体番号のカップに死体が見えない?
暴くと・・丸々太った幼虫が?糞と見間違い?

結局  6頭とも生存していた 他のプルケルスなどなら45mmが期待できるような大きさの幼虫ばかりだ♪
ん!?45mm期待できるのばかり・・・? ♂ばっかりかい?
慌てて確認すると1頭のみ♀がいた・・ う〜〜む 追加購入でよかったが・・ずれそうだな・・
2004.06に入って蛹室をつくりはじめた カップ底面に作り始めたのは1頭だけいる♀
早々に作り終えて前蛹の蛹化体制・問題ないと思っていたが1週間後には蛹化どころか前蛹状態で黒く変色・・ おおっう 唯一の♀が・・
温度のせいか?6月初めは朝夕は肌寒い気候だったのだが・・

2004/6/08 蛹室を作り始めていたのを確認 個体ナンバー6


で・・・遅れること2週間2004.06.15にカップ壁面に蛹室を作っていた♂個体が蛹化していた
(死んだメスにしてもそうだがマットの入れ替え作業から日をおかず蛹室を作り始めていたようだ)
蛹表面が固まるのを待って蛹の撮影のために暴く
ちゃんと頭部の反り返りもある
大歯形が蛹化していた

50mmには程遠いが頭の反り返りの大きさから
45mm程度にはなるのではないだろうか?

あとは乾燥に気をつけてって・・
この時期は乾燥よりも蒸れか・

そのせいか・・ 2004/7/1→
ちっとも羽化しない蛹を確認すると
この様だ・・
同日2004/7/1に一緒に他の個体を
確認したが
もちろん羽化していた

蛹の大きさからよりは思ったよりも大きな
個体が羽化しており
十分「カウピ」と解る個体なので満足
山崎オオクワさんでも撮影させて
頂いたときにも思ったが
頭の出っ張りが特徴的
横から撮影してみる
小型の個体は発達しない
以降 2004/7〜8にかけて
次々に羽化したが
46mmの♂ばかり・・

カップリングも出来ないので撮影だけする・

上からみると解りにくいが
大きい内歯の根本に
小さい内歯が出てくるようだ(円内)

羽化した個体は同じ色ばかりだが
山崎オオクワさんの入荷個体では
赤褐色と褐色があったので変異はあるのだろう

しかし・・・6頭入手のうち 1頭♂死亡で あとの5頭も全部♂って・・ 偏りすぎ・・
とはいえ蛹化に至る前から♂に偏っていたことは分かっていたので 2004/5/18に新たに6頭を入手していた
これらは4/27の割り出し分で全て2齢で届いた 産地も同じSORONG産である この中に♀がいれば早めに羽化してくるだろうから
先に入手、羽化した個体とうまく活動時期があるのではないだろうか?
2004/8/22
←個体ナンバー12が羽化
4/27に幼虫で割り出し?なのでまあ♀の羽化ならこのくらいの時期だろう・・
だが・・ 追加で入手した6頭のうち・♀はどうやらこの1頭だけ・・
あとの5頭は3齢の大きさからどうやらまた♂・・ こんなに偏ってどうすんのよ・

この日に蛹室にいるのを確認して取り出したがまだ後食はしていない
またここでそのままにしておくと すっかりと忘れて 気がつけば餓死、あるいは活動開始から
時間がたったままカップリングを忘れることが考えられる

なので羽化している♂と同居飼育を行うことにする


カウピホソアカクワガタ産卵セット

ケース プラケース小で飼育

軟材があれば水分を吸わせてからセットしようと思うのだが
 いいものがないのでマットだけの飼育をする

マット 添加剤発酵マット
このときにどのメーカーのものを使ったのか資料として書いておくのを忘れた
 たぶん専門ショップのものだったはずだが 

ほか 乾燥を防ぐために フジコンのコバエ進入を防ぐナイロンカバーを
蓋とケースの間に挟んだ あとは転倒防止の足場として樹皮


問題は温度だと思う 430mlカップという中の温度が上がりやすい状態で羽化した♂を管理していたが
特に暑さで弱っているようには見えなかったので 産卵可能かもしれないと思っていた 

しかし飼育ケースの置き場にしている ガラスを取り外した温室棚の底部に置いても温度は30-31℃もある・・ 上部の32℃よりはマシだが・・
そのせいか1ヵ月後のケースの確認では卵や卵を産んだ形跡も確認できなかった ケースのマット表面の乾燥具合からも飼育環境が
産卵に適してなかったと思われるが ♀がこの一ヶ月のケース確認時にマット内で粉々になって腐っていたこともあり
温度に問題があるのかも? 
山崎オオクワさんに入荷当初の後に訪れた際に 低温ではなく23-25℃で採れた方がいたと聞いたことがあるので
「低温」・というほどの温度ではなくても やはり30℃オーバーという飼育環境の温度はまずいのだろう・・

クーラーがない私の環境で累代の飼育を行うには10月ころにカップリングを行う飼育が必要だろう・ それなら11月に採卵できても
♂が羽化する半年くらい経っても盛夏を避けることが出来る そうしないと卵の画像は得られないな・
個体ナンバー12の♀もいつの間にか羽化していたので蛹の画像も撮れてないし・・ 困ったもんだ
2004/10に入り
個体ナンバー12の♀以外の
ナンバー7-11の個体が♂として羽化
その羽化個体群で一番大きかった
個体ナンバー8 49mmで赤褐色の個体
 ← →


これで飼育は終わるはずだったが 半年ほど経ってHDDの修理 HPの再開に際して画像を整理していたが
 変態過程及び♀の画像が少ないことから機会があれば飼育してみようと考える

2006/2/22にイリアン(=インドネシア パプア州)のソロン-Sorong-の累代幼虫を6頭入手
私の飼育の親虫としてのナンバーは13-18とする

届いた状態はすべて3齢

届いた時のカップは60ml?程度の小さいカップなので 当然入れ替える

頭部と♀斑から ♂♀の判別をした
♂はなるべく大きい個体にしたいので(撮影の見栄えがするしな) 
830mlのカップに♂を詰める

♀は たぶん大きくても23-26mm程度と思うので全て200mlカップに詰めたかったが
お気に入りのカップが最近入手できないので カップが足りないものは仕方なく430mlに詰める

既に3齢で届いたこともあり 
2ヵ月後には変化が現れる
2006/4/24
←カップ底面で蛹化しているナンバー13
200mlのカップ 蓋の下で前蛹になっている
ナンバー17 →
♀の蛹を撮影したかったが
蛹化しているとはいえ無理にカップから13を
出さんでも前蛹の17が蛹化するのを待つか
(しかしこのナンバー13・・・・
5/27の確認で羽化せずに死んでいたが・)

ちなみにEndolessGrowのドルクスマットで
飼育していたがう〜〜ん・・
大きさどうだろう・
3日後 4/27に蛹の撮影のために
再確認

ナンバー17はしっかり蛹化してくれている
(のちにこれ以外に♀蛹をまともにとらないで
いたことが判明し なんとしても次代を採る
必要が出てきた)

そして♂・・ 外から見えないけど
蛹室を作っていたってのを期待していたが
残念・・ すべて幼虫

せめて1頭は小さく羽化してくれないと
♀の寿命に合わん・
この時期はまだ暖房器具は入れていたが サーモスタットは23℃にしていたせいか動いている火は少なかった
このあと ゴールデンウィークから室温だけにしていたが 温度は思ったよりも上がらず 飼育場の温度は22-23℃
ちょうどいいだろうと思ったいたのだが 何故か♀の中に翅バカ(翅開き)で羽化しているものがあった

温度が高めで翅バカや低温で翅バカの経験はあるが(アエノミカンスメタリフェル) この温度で翅バカでたのは初めてだ どこが悪かったのだろう

430mlカップで飼育した♀は22-23mmで羽化 
同時期にマルガリータやプルケルス♀を200mlで同じ餌で飼育したが19-20mmとなってしまった
以前にも200mlで飼育したときは プルケでも23mm程度は羽化していたが 餌のせい?あるは替えるタイミングだろうか・
19mmの♀を見ると産む卵少なそう・・
2006/6/4
羽化個体の確認
←ナンバー 17  23mm
ほかにナンバー14が♀24mmで羽化
6頭のうち♀は4頭で1♀が死亡
1♀が翅バカなので
この健康そうな2頭をブリードに使うことにする
あとは♂待ち

2ヶ月もずれるとカップリングはやばいので
カップをいじってみると
6/25に羽化してくれていた
ナンバー18 約40mm程度・
ナンバー19 約40mm程度・
ナンバー16 約41mm程度・

♀は羽化確認から一ヶ月もたっていることもあり ガツガツ食べているが ♂はまだ蛹室に留まっていた状態
カップリングには早いとは思うが羽化時期のずれと盛夏が迫っていることもあるため無理に同居飼育をする

♂1♀2でプラケースでセット

しかし既に2006/7/6 ちょっと暑いのでは?・・
(しかし こののち1週間の暑さが続いてたら 梅雨の終わりの大雨が続き温度はいい感じになる)

ちなみに確実に産卵させようと1♂2♀のセットなのだが 同じセットのプルケルスとバインライヒで増えすぎてえらいことになった・
いくら好きでも割り出しで30頭を超えてくると段々面倒になる・・ 
本種は20頭くらいとったら〆て標本にしようかな?あくまで採れたらだけど・・秋から冬なら温度の管理しやすいけど 今からの時期じゃ
採れるかどうか・・2004/8の飼育の二の舞になるだろうが・・

この日にとりあえずセットは組む 8月に入ったらさすがに完全にアウトだろう



カウピホソアカクワガタ 2006産卵セット

ケース プラケース中 

なし

マット 西日本こんちゅうの上質発酵マット

ほか コバシャを使おうかと思ったが2004の失敗は温度の問題があると思われたので 蒸れと温度上昇を防ぐには
通気性をよくするほうがいいのでは?と思い コバエ進入をを防ぐナイロンを挟むがこんなのしてもコバエは入りまくる


セットは虫の大きさからは中ケースは十分な大きさなので1♂2♀でセット
個体ナンバー16♂ 15♀ 17♀をセット
16♂ 41mm→

これをセットしたときは梅雨の長雨でかなり涼しかったのだが
梅雨が上がると猛暑が到来 結局は2004と同じ結果になりそうな・・

セットして3週間後の2006/7/27に餌を補充しようとすると あっけなく♂が死亡していた

なのでさっさと撤去 変わりにナンバー18♂を セットに投入
40mmのより赤褐色のヤツを入れてみる
でも16♂の死亡が温度によるものなら 追加で入れたところで二の舞だが
クーラーないししょうがないよね・・
18♂→
上の画像の個体16と同じくらいの赤さに見えるが上の16♂は実際は褐色に近い色

やはりというか 2006/8/6
投入してから10日ほどしかたっていないのに 追加の♂18が死亡
暑さで死んだと判断するのは簡単だが 飼育ケースのセットに入れるまでは430mlのカップに
入れて産卵セットと同程度の温度の場所で管理していたので
より広いケースに入れて余計に死に易くなったとは思えないのだが?
ちなみにこの2頭めの♂の死亡の取り出し時に足場としていれた樹皮をひっくり返すと
♀2頭とも符節欠けもなく 元気そうだ
暑さとは別に単に寿命?でも♂はいずれも6月20-25日程度の羽化なので
活動までの時間を考えれば寿命とも考えづらい
このビニールについている黒い点は
全部コバエ・ ショウジョウバエでなく
キノコバエだと思う
死んじゃった18♂ 
まだ標本に出来るかな? 持って崩れたらダメだ
♀はこんな感じでマットや樹皮の下にいる
なんで♂は死ぬのにより早く羽化した
♀は無事なのか?
この♂の死亡確認の日 産卵を期待してはいなかったのだがケース壁面に1齢が見える
♂は次々死ぬのに ♀は生存でなんとか幼虫もみえる どうも飼育の温度がよくわからなくなってきた
だって飼育ケースを置いている場所は涼しい明け方でも

こんな温度・・日中午後は更に2度は上がる・・ よくもまあ 腐らないもんだ
おそらく中ケースを使用しているので外気温が伝わりきらない中心部のものだけが
孵化したのでは?経験上小さいケースで夏に買うと 
中の温度はよりあがりやすいので死亡率はかなり高くなる
2006/8/26に割り出してみる
見ているところには2頭ほどしか見えないので期待はしてないが 採卵できたこととその産卵セットがどんなもんでいいかが
わかったのでそれだけで十分だ あとは涼しい時期にでも成虫を得れば採卵はより容易くなるだろう



左の画像の左下の部分を崩すと2齢が2頭
体が透き通っているはないので
暑さで拒食をしてるわけではないもよう
もう8月も末になるし このままいけるかな?
8/14に死んで
10日くらい経つのですっかり腐ってる♀
ケースをひっくり返す
まだまだマットは堅く詰まっている
反対を見ると 1齢と2齢が転げ落ちてた

中身を割ると1齢がもそもそマット食ってる

2-3頭かな?と思っていたら 

1-2齢幼虫が15頭と思ったよりはいた
しかしながら本来なら他のキクロマトスと
同様に30-40頭は得られると思う
そして 再び飼育を行う目的だった 卵の画像を撮ることが出来たので飼育はもういいか・

だけど今のIXYだとマクロ撮影でもうまく撮れない・ 以前の愛機 FinePix40はお馬鹿になってしまい
アダプターをつけてコンセントから電源を得ないと電池ではシャッターが上がらなくなってしまった・

おかげで こんな卵の画像しかない

かなり細かくマットを砕いてみたが卵はこのひとつだけで 後はキノコバエの幼虫が・・
マットの劣化もこの結果の要因だろう・

キノコバエが沸くとウジにマットを食われて栄養がなくなるのかカップ飼育している幼虫も
死んじゃうのが多いしね・

さてもうこれで採卵と卵画像を得て本種の飼育はする必要はないので幼虫は放出するか・


カウピホソアカクワガタ飼育結果


クワガタ4000匹以上がお待ちしております!