ホープオオクワガタ飼育記飼育記

飼育前  2005時点での情報

名称 学名 Dorcus hopei hopei ドルクス ホペイ ホペイ 、そのまま学名を表音してホペイオオクワガタといわれることがほとんど
わたしはホープオオクワガタとこのHPでは書いていた ただ日本のオオクワガタ Dorcus hopei binodulosus に対して中国に産するオオクワガタということで「中国オオクワガタ」でいいのかもしれない

生態 大きさ 日本のオオクワガタと同様 世界のクワガタG(ギネス)では産地の省別に図示されているが同じ種類なのでギネスは江西省産のものの78mm? ただ飼育では上回る個体も羽化している

特記事項 特になし 産卵も容易いと聞く

入荷状況 たくさん入荷 及び個人飼育者やショップでのオリジナル血統のものなど出回っているものは多い

飼育本から
webから
専門本やクワガタ雑誌の特集など枚挙に暇(いとま)はないくらいに・・やはり有名ブリーダーが寄稿している記事には参考になるものも多く、本格的に本種を飼育したい人は一読してもよいかも?ただ国産のオオクワガタの累代の経験があるなら必ずしも情報を得る必要はないとも言える
ただ私は国産オオクワガタ以外に「オオクワガタ」らしいオオクワガタは飼育していないので新たな知見が得られるといいな〜
ところで中国産のオオクワガタは冬場の加温が必要なのか?それともいらないのか?今回飼育する福建省の気候がわからないのでこれも不明だ・・  加温の必要がないと楽なんだが・・



採卵飼育編


さて・・クワガタの業界でもっとも幅を利かせている種類といえば(人気、流通量として) オオクワガタである
既に飼育方法も解明され、初心者でも十分に累代飼育ができ、且つ丈夫で長持ち(長生き)で 楽しむという意味でコストパフォーマンスに優れた本種だが
以前 国産オオクワを飼育したときに親虫が死なないうちに次の代が・また次の代が・と個体が次々に増えてきてしまうために
辟易していたのでオオクワガタの仲間は飼育しないようにしていた

だが オウゴンオニ、ノコギリ類もそろそろ飽きが来たので原点回帰で・・ 
さて久々だぜ・・ 2005/7/17 山崎オオクワで購入 よく産地で北峰産が高価に売られているがあごの形の好みは飼育者によって
異なる物なので私にはどうでもいいことだ たくさんの産地が売られていたが手ごろな中型の個体を購入する
大型の個体はいらない 次の世代で大きくすることも楽しみだしね そもそも大きな個体に育てることは今の飼育用品なら容易いし・・

購入したペアは ワイルド 55mm UP個体

持ち替えて体長を改めて計ると
♂57mm ♀40mm だった


ホープオオクワガタ産卵セット

ケース ケースはプラケースを使用 大ケースではなく 大ケースと中ケースの中途半端なやつを使った

私がよく使う 色虫セット用の柔らかい材だと齧るだけ齧って産まないことが多いので(齧っているうちに材が小さくなってしまう)
それよりも硬めのものを使った
ONE POINTさんで購入の6-7cmのクヌギ材を皮を剥いてセット 

マット 生体を購入した山崎オオクワさんでついでに購入したマットを固めに詰める

ほか 以前に本で国産オオクワに比べて温度による羽化不全がややおきやすいようだと見た覚えがあるが産卵に温度は特に問題ないかな?
これまでの国産オオクワの飼育で乾燥の防ぐために蓋に新聞紙を挟んでいたが 新聞紙だと♂は突き破って蓋の網にアゴを挟んで
動けなくなって死んでしまうことが多いので硬い紙(本屋で雑誌を買ったときに入れてくれる茶色の袋)を挟む


相変わらず 「オオクワガタ」は大食漢だ
ゼリーはすぐに完食を繰り返すので 補充が面倒なので4隅に配置してしばし様子を見る

一ヵ月後の2005/8/20に露出した材がボロくなっているので
取り出して手で裂いてみる
→このとおり1齢発見
ほぼ一ヶ月で1齢・・孵化の時間を考えるとすぐに産んでいたのだろう

この材を取り出して幼虫がもう少し安全圏に育つまで・・あるいは
産みこまれた卵が孵化するまでと思って別に保存
10頭未満を飼育するつもりなので 材の中にいる幼虫の頭数を確認するまで
産卵セットの材の追加は控える
再セットは産みこまれていた材をマットに埋めなおし、 産んでいなかった材の水分の具合を確かめて上記のセットのように半埋めに・
ただ材自体は2本だけにした(幼虫がいた材は結構ボロボロだったので産まないと思われる)

10日ほど経って山崎オオクワに行った際に購入した菌糸便 プラウドを購入したので移すことにしたので 暴く
前回少し 端っこを暴いたら1齢がいたのでまた材を引っ付けて埋めなおしたが 新たに暴くと1齢のほかに2齢もいた 
しかし卵が産みこまれてたのはこの材のみで6頭のみと寂しい結果だった

そのうち5頭はプラウドのポリ便に移し、もう一頭は別の菌糸瓶にいれる
この菌糸瓶はこれまでの菌株とはことなり、菌糸が回っても白くならないタイプで 持ちが通常のものよりはるかに長いとの触れ込みで発売当初だった
これはダイスケギラファノコギリクワガタ飼育記にも使うことにした
これからしばらくは菌糸瓶の入れ替え以外はなかなか見えることが少ないので幼虫に関しては放置だ

まあ6頭あれば1ペアできるだろうからいいか・・ 親虫も健在だしね・・と思っていたら・・
幼虫を暴いた9/10から
一ヶ月経たない9/19にケース下に幼虫が・
たぶん前回の材からマット中に出ていた個体
だろうと思いセット蓋を開けると・・
オスがひっくり返ってます・・
ワイルドゆえかな?
ゼリーは十分だがご臨終・・

この後 4頭のみ追加で得られたがすでに10月のため メスのみになったこともあり 産卵セットから冬を越せるためだけの小さいケースに
マットを多めに詰めただけの中に入れることにした
11月に入ってから 自分で詰めた菌糸瓶が劣化し始めた どうも雑菌が入っていたようだ
One PointさんのECHO850ml瓶のを購入して詰めなおす
600ml広口瓶の中にいることを考えれば
←結構小さいことが解るかな?

取り出してみるとまだ成長期のようだが
(黄色くなっていない)
明らかな♀斑がある

他の瓶に大きめのオスがいるといいが・・
大きさには拘らないが
(そのため850ml容量でしか飼育しない)
やはりそれなりのかっこよさは欲しい
2005/12/11での飼育の状態

縦長の850ml・・出来れば直径が大きめの800mlプラボトルを使いたいが
OnePointさんのECHOはオオヒラタケ系は850mlでヒラタケ系は800mlの瓶になるため
オオヒラタ系をチョイスしたため850mlの瓶になった・・重ねて積みにくい・・
後は白いところがなくなるか 劣化するまではこのままだ

ホープは寒さに対して適応能力があるのか?何頭かは温室下部の13度程度のところに
置いてみようか? あるいは外に置いてみようかな?
で この850mlPP菌糸瓶が2006/1には↓な感じに・・
2006/1/14
前回 確認時はまだまだ白いところが
多かったのだが
いきなり食い尽くされている

とりあえずラフェルト用に買っていた800mlPP
菌糸ボトルに移す
全部ではなく3本ほどしか余裕がないので
ほかは改めて瓶を購入してから詰めなおす
ことにする
割り出した幼虫は黄色くなっていないので
新しい瓶に移すことでまだ成長が期待できる
と思うがどうだろうか?
で 菌糸瓶がないのでそのまま
放っておいた瓶はオガが劣化して
劣悪に・ 蓋取ると臭う・・・
夏場は常温だとすぐにこうなってしまう
乾燥した状態なら これでも蛹化に
いたることもあるが水分がでてる場合は
無理なことが多い

新たに届いた瓶に他の個体も詰め替えるが

1頭だけは既に蛹化体制に
入っていたのでいじれず →
前蛹状態が小さいモノだったのでてっきり♀と思っていたが2006/3/10に蛹化

ちょうど蛹化中に瓶確認したのだが皮が脱げるのがあまりに遅いので
これって蛹化不全の死亡か?と思っていたが一週間後に見てみると♂蛹に化けていた
う〜〜ん変態過程画像の蛹を撮りたいが瓶底部なので露天掘りは面倒そう・・
次の機会でいいかちなみに現時点で親虫の♀は活動もせずに
マットに潜っている 温度は24度あるのだが・

おそらく体内時計で温度が高くても冬場には活動しないのだろう
しかしそもそも中国 福建省 龍岩って? 緯度からみると日本より南にあって
冬場も日本より温かいように思えるが? 標高が高いなら寒いのかもしれないが・
産地の地域情報もわからん
2006/4/8に1頭だけ広口瓶でマット飼育していた個体を確認 ♀斑があったので600mlだったのが瓶壁面に蛹室が見える
瓶の外からは本当に♀か分からなかったので
蓋をとって蛹室の上をカリカリ削り取る
←個体ナンバーA-3
取り出して 手のひらに乗せたメス蛹
国産オオクワで考えると
そこそこの大きさなのだが
ギラファなどの大型の♀を見てきたので
あまり感慨はない・

同日他の個体も確認したが
    
1頭以外は 蛹室の作成中か既に作り終えて前蛹の状態
しかし菌糸瓶800mlのうち 移し変えてからほとんど菌糸を食べずに留まってから蛹室を作り始めた感がある これなら菌糸を入れ替えずに
喰いカスだらけになったままでもよかったのか? それとも俺が貧乏性なだけ?
早く羽化したら使える菌糸部とほぐして飼育中のケイスケギラファ(ロンボック島産)の幼虫に使いたい 
まず2006/4/15に
F1個体の先陣を切ってナンバーA-8が羽化
羽化中に取り出すわけにもいかないので
後翅が固まった4/23に取り出してみる
しかし・・正直わたしには
国産オオクワとの違いが分からん

インドのクルビデンスなどの見ると
国産オオクワとは違うって思うんだが
中国オオクワ・・いわゆるホペイと
日本や朝鮮半島のビノデュルサスは
亜種関係にあるが

どの点が違うことで亜種となってるのか
詳しい文献とかないだろうか?
個体ナンバーA-3が2006/4/29に羽化、そして次の♂個体ナンバー10が色づいてきて2頭目のお楽しみ・・と思っていたが・
いつ羽化してもおかしくないほど中が透けているのに通常の蛹の待機姿勢・ 羽化するには背中側を上に向けるはずだが・・
腐って死んでるのか?と思って少しゆすると足を動かしたので もう羽化するだろうって思ったのだが・・
その2日後 2006/5/20に瓶を暴くと・・
死んでます・ ゆするっていっても当然 強くしたわけでなし・・

原因はなんだろ・ 一つは日中に外気温24℃くらいになる日が出来たので

暖房器具はしまったので少し温度が下がっているくらいが飼育環境の変化なのだが

それでも最低の温度でも夜に20℃くらいまで下がる程度・

そんなもので羽化不全になるとは思えないし・

まあ・見た目ナンバーA-8より更に小さい個体なので この結果でもいいか・・

今の状態だと ♂に偏ってそうだしな・
2006/5/25
すっかり固まった体を撮影しておく
←A-8  A-3→
ところが後食も開始してない、
成熟もしてないので動きはゆっくりだろうから
撮影は容易いと思っていたが
歩きまわって全く留まってくれない
しかし本種の雄は真上から少しでも
後方にずれて撮影すると
←のように重なっているように見える
実際に真上から見ると
こんなに重なってるわけでない
出品すると画像と実物が違うってクレームが
きそうな感じだ
個体ナンバーA-5
2006/5/23〜24朝にかけて羽化したのを2006/5/25に写したもの・
後翅だけ脱げて頭部と胸部は皮が残っている 頭も下がっているのでアゴが見えない

あとはこんな感じで羽化してくるだろうから一通り揃ってから
次代に残す種親を選別予定だが ♀は単に大きいものを残すが♂はどんなものを残すか・
やはり大きさよりもなるべく内歯が重なっているものを残すべきか?
でも今 現在蛹の状態で内歯が重なっているものは「ない」といっていい・

個人的な好みの個体はでてくれるだろうか?

そうこう考えているうちに 蛹化 羽化ラッシュに入る

2006/06/03〜2006/06/25にかけて羽化が始まる
ほとんどがこの期間に羽化したが 菌糸瓶をしようしたこともあり オオアゴの形態は大歯形 
しかしながら大きさは63-69mmといまひとつ・ まだ羽化していない♂にぎりぎり70mmになりそうなのもいるが
♀の大きさはほぼ44mmで揃っている 小さくはないが大きくもない
山崎オオクワさんで50mmの累代♀を見たことがあれくらい大きな♀を作りたいものだ・
やはり菌糸が劣化してきてから入れ替えるのではなく 幼虫の成長具合から菌糸を入れ替える必要があるのか?・
3齢のどのくらいで入れ替えるのかがわからない ついつい3齢初期で入れ替えて 菌糸を食い尽くしたら蛹化に至るって感じを思い浮かべるのだが
たぶん成長中の温度管理ができないと 意図的に「大きく」ってのは難しいかもしれない

先に羽化した個体ナンバー8♂、3♀はビッダーズで放出 あとは羽化個体が全部揃ってから
好みの♂1頭と一番大きな♀を残してあとは放出する予定

国産オオクワに比べて中国オオクワガタ(ホープ)は温度によるディンプルが出やすいと聞いたが まだ26-28℃くらいなので
今のところの羽化個体ではディンプルが出ていないが あごが少し歪なのが出ている

ホペイオオクワガタ 中国オオクワガタ羽化個体一覧画像の個体ナンバー4と5のアゴを参照

夏にずれ込んだ♂個体なのだが
←2006/8/5  ナンバー12
中身は形成されているが羽化に至らず死亡


 2006/8/7  ナンバー2 →
これは蛹になってから様子を確認したので
マットをどけて蛹室の壁だけを残していたのだが
菌糸瓶だったので夏の暑さで菌糸がぐちょぐちょ・
そのせいで蛹はうつぶせになれなかったようで
足はもがいたように見えるが 結局死亡・・

これら3頭以外は羽化後に羽バカはでなかった
夏になっても当然♂は成熟していないのでゼリーを食べることはなかったが
2006/6/25に羽化したナンバー6の♀は
←2006/8/8でこのとおりゼリーに被りつき!

しかしどうなんだろう・・ 羽化から一ヶ月半で後食はともかく交尾や産卵はできるんだろうか?
春に羽化したっていうのならともかくねえ・・

このときカップリングすれば卵を産むかどうか判明したかもしれないが産卵セットは組んでなかった

またこの福建省のワイルドからの個体を1ペアだけず〜っと飼育を続けていくつもりだったのが
コバエ対策に導入したコバシャでもコバエの増殖と進入が阻めないこととなり
一度ブリードセットを全てブリードスペースから除くことにしたため 全てビッダーズオークション
売り払った
←同日2006/8/8の個体ナンバー5
5/24の羽化個体でこれも後食開始している

秋の羽化なら越冬して翌春の活動かもしれないが
6月までの羽化なら同年の夏にも活動可のようだ


2006/12まで手元に残していたナンバー4の♂
アゴにディンプルもあるし大きさも66mmなのだが
アゴの丸みが好みだったので最後の♀らしい
幼虫が羽化したら2007に番わせてブリードしようか
と思っていたが不手際により♀幼虫が
死亡したので売り飛ばした
羽化した個体はどんどん売り払ったが・・1ペアで¥230〜¥700程度で落札されていった
有名血統でなければこんなものだろう ブリーダーもフリード個体も溢れかえっているからね・ かと思えば有名血統の個体は
これを書いている2008の今なお数万円で落札されることもありますな

いずれ再びオオクワは飼育することになるとは思うが それでも「大型化」を目指すことはないと思う
BE KUWA で80mmオオクワの作出法とかの連載はあるがあまり興味はないな・・・


中国オオクワガタ飼育結果