ガゼラツヤクワガタ飼育記

飼育前時点での情報

名称 学名Odontorabis gazella  オドントラビス ガゼラ あるいはオドントラビス ガゼルラ 、ガゼラツヤクワガタまたはオオクギヌキクワガタ(ラティペニスツヤクワガタ)に対してクギヌキクワガタともいわれる 

生態 大きさ 70ミリに届かない・・堂々たる体躯ではあるが原歯形のため体長がのびないようだ
ミャンマー南部、タイ南部、マレー半島、スマトラ島、カリマンタン島などに生息、ニアス島は亜種がいるが今現在はまったく入手できず、古いコレクションからのみ入手できるそうだ 体色が黒くなってるそうだが・・ 
「世界のクワガタ大図鑑」では6〜10月に活動時期(入荷時期)、幼虫時期は8〜12ヶ月、成虫としての生存期間は6〜10ヶ月とある

特記事項 アゴが非対称

入荷状況 生体の入荷は目にしない

飼育本から
webから
Web上ではまったく聞かない 似た種であるクギヌキクワガタ(ラティペニスツヤクワガタ)は’02.8末に奈良オオクワのニュースにあったが・・
「世界のクワガタムシ」及びKUWATA10の「標本の世界ツヤクワガタ」に中歯形?が示されている どうもラティペニスのような原歯形だけではないようだ この中歯形?の形はルデキンの中歯に似ている気がするが・・よくある原歯形はブルークやゾンメルの原歯形によく似ているのだが・・
飼育情報に関してはKUWATA11のツヤクワガタ飼育マニュアル、「世界のクワガタ大図鑑」に情報あり
「世界のクワガタ大図鑑」では飼育温度15〜25℃、生息環境1200〜1500mとあることから日本の夏はかなりヤバイ気がする・・




幼虫飼育編


’02.9  オークションにて入札 3頭セットだった5頭に増やしてもらった
パイネの生体入荷で入手されたものだそうだ
届いた個体は3齢に加齢したてのものと 1齢の個体 デジカメ修理中の為画像なし・・

これは一ヶ月近くたっている02.10.12の画像 唯一の1齢・・ ともかく黒化マットに黒い幼虫はピントが合わん・・

とりあえずカブトマットにしたいが以前にラミニフェルミヤマに飼育したマットは
劣化して捨ててしまった・・とりあえずネブトに使った劣化マットに
幼虫飼育で使ったマットを混ぜて1.5Lのブロー容器に入れて屋外におくことにする・・

なんかマットの変化で死ぬことが多いのでヤな予感だが・・3齢なったら食欲のほうが
上まわるという記述を信じる・・
1齢は届いたままのマットで様子を見ることとする
ブロー容器1.5Lにいれて屋外に放置・・ 10月半ばまでは20度を越える日もあり全く心配なかった
明け方16度になる日もあったが 成虫共に屋外に放置していても問題なかった
だがしかし・・02.10.27・・前日10/26からの気温が急激に下がり、
京都で最低気温が10度を下回った
こりゃまずいと慌てて様子を見る・・ 外観からは1頭しか見えなかったが・・
違うマットに入れてみたが無事に育っていた・・しかしこれまでのツヤクワガタなら
もう3齢になっていそうなもんだが・
温度が20℃を超えない状態でずっと置いていたのがダメなのか?
またプロ−容器の極浅いところで「巣」を作っていた 底のほうのマットが気に食わないのか?
育っていながらも不安要素は大きい とりあえず急場しのぎの「温室もどき」に避難させたが
最高でも20℃・・
これじゃいかん!! でも温室はいっぱい・・何とかせねば・

同時進行 成虫飼育編

02.09.28 某店から購入して届く
前回に入荷したラティペニスツヤクワガタが今回も入荷していたが 今回は産地が異なるためか価格が高めだったので
ガゼラの成虫ペアを購入 ただし50ミリ台のものしか残ってなかった
スマトラ島 Mt kerinci (クリンチあるいはケリンチ)産である

届いた個体は57ミリ 大きさとしては問題ないがさすがに原歯形・・
もともと原歯形が多いといわれる種だしね・・
ラティペニスのアゴががただの「ペンチ」なら
この種のは曲がったペンチ、「アペックス」
これもセットはフェモラリスと同じ



産卵セット

ケース プラケース大を使用 ホントは衣装ケースを使用して死ぬまで一度も暴かずに飼育するようにしたい
実は 幼虫を入手しているので産ませる必要が無いのと、スペース、撮影の問題で衣装ケースでは飼育は行わないのだが・


マット 劣化がかなり激しいベトベトマットを使用 そのあと同じマットが残っているので天日干しで水分を飛ばして又セットを組む
マットを詰める際に堅く詰めて上はのせる程度に

ほか ゼリーを多めに使用 ♂はともかく♀のゼリーを食べる量はかなり多い またそのせいか殻になったゼリーの容器を
かみまくりボロボロにしていた



飼育に際して’03.10半ばの温室稼働日まで外で飼っていた 「世界のクワガタ大図鑑」での飼育温度を信じてだが・



’03.10.09の画像 元気にゼリーをかたづける
とにかく大食い・・
インターメディアやダールマンよりも動きが速く
見ていて楽しい 結構威嚇行動をする

♀は威嚇もするがすぐに樹皮下にもぐりこむ

ケース側面・底部にはマットにもぐりこんで
坑道を掘っている感じはしない
水分が多いこともありこのままだと腐るか?
とも思う

このあと1週間後くらい後に室内に、更に数日後に使ってない古い浴室にハロゲンランプヒーターを回して温室化する

その状態で20℃程度(おそらくは18度以下になることもあるだろう)で管理

そのまま霧吹き・餌やりをせずに(忘れてた)管理してしまった 日曜の時間があるときに全てのケースを確認すると・・
’02.11.11♂が羽を出してボクサースタイルでご臨終・・ おそらく餌を求めて外に出ようともがいた末に餓死か・・
夜に確認したので♂の死骸を出してセットの確認は後日とする

’02.11.17にセットを暴いて調べたが・・ なし?!完敗け?と思ったが
ちょうど久々に覗いた三階松きのこ農場 三枝椎茸園さんで「a-34マット」というものがあり、
モニター報告でツヤクワ産卵となっていたので使ってみる

何でも「下は堅く、上はのせるだけ」にする思い込みがいけないのか?
軽く・・というよりケースにマットをぶちまけるだけって感じで・ 画像はないが・・・

’02.11.17にセットの暴いて再セット、そして’02.12.17に♂が死んで1ヶ月そろそろやばいか?と思ってみると
ケース側面に1齢が!! やっと成功? でもセットして1ヶ月の時点で1齢が見えるってことはすぐに産んだってこと?
翌日’02.12.18に暴く
転倒防止の材をどけると♀が・と
その横には卵・・・ マット表面に?

ダールマン・パプキンに続いて目にしたが
珍しくないのか?
(後にフスクスでも目にしたが)

で乾燥しているマットを手でなでるように
どけると・・

卵がドンドン・・・

こりゃイカン?
とりあえずぶちまけろ!!

うわぁ〜〜〜〜〜・・・・・

ちょっと引いてしまった・・
1齢もおるのう・・

とりあえずスプーンですくって整理する

え〜〜〜
卵-49
1齢-26・・

ツヤにしては少ないのだろうが
飼育するには採れ過ぎだ!

ちなみに死んでいた卵は
←1個のみ

→のような産みたて楕円形は
少なかった

円形のもの、幼虫が透けてるものが
多かった 

問題は管理だ・・
1齢は全てを中プラケースに産卵できたa-34マットに入れて多頭飼育・・

卵は生存卵48を24ずつ大カップに入れて管理

もう 多頭飼育で過密で死んでも知るかい!

んで2ヶ月経った’03.02.18 オークションにて捌こうと思い出品したところ落札していただいたので暴いてみる

1月中に幼虫飼育ケースの側面に死亡して黒くなった個体が最低2頭は見えたので
少しは減った?と思っていたが・・
’03.02.21確認

いますねぇ・・ ウジャウジャ・・
よく死なんな・・
そりゃ死んるのもいたが・・

乾燥していた上部には全くいなくて
底近くの部分にかたまっていた→
ネブトに近いが他のツヤみたいに
巣穴を作るなら限界のはず・・

そんでこの掘り出しの数日前
♀が死んだので割り出し・・
’02.02.16に♀死亡 掘り起こし・・
今回もマットの上に卵が・・
中を改めると・

また いますがな・・
1齢 卵・・
ただ・・
今回 死亡卵・死亡1齢が
「やたら」とあった

♪なんでだろ〜〜っと・・
卵・幼虫飼育編
上の成虫飼育編にあるが1齢はほとんど無事に成長していた
ここでカップに入れた48個の卵は?
いくらなんでもカップに幼虫が見えないのはオカシイ・・んで’03.02.23に暴くと?←

うう〜〜〜〜む・・ほぼ壊滅・・ 48卵のうち2頭しかいねぇでやんの・・

新品のマットは屋外に置いていたので産卵セットに使用していたマットを使用したのに・・

何故だろう・・ダールマンでは孵化しにくい印象はなかったが?
この2頭は860ml?カップで飼育 上記にある’03.02.21確認分とは別にしておいた
この’03.02.21確認分は生存頭数を半分づつ中ケースに分けていた
マットは同じA-34マットを使用した

’03.03.26
ほぼ一ヵ月後だが確認する
マットの替え(同じマットでも微生物の変化の
せいか壊滅することがある)を行った
結果を見る→
堅い頭部の外骨格部を残して死んでる
「残骸」がマット底部にゾロゾロある・・
かなりマットがべとべと状態で良くない
かなり「飼いやすい頭数」まで
減ってしまったので
個別飼育にする3齢になってるしね・

3齢の後期?になってるような大きいものはブロー容器の1800cc(2L瓶?)に入れる
あとの2齢 あるいは3齢になりたてのものは750ccのブロー容器に入れる
大型瓶に入れたものは大事をとってこれまでの飼育マットと同じA-34マット
小ブローに入れたものは バクテミックスを入れた このバクテミックス使用分はマットの総取替えである
使用した理由は以前ネブトで使用した際に産卵を確認できたのでこの時に使用していたノコギリ、キクロ以外にも使用できるのか?とも思ったため
雑誌の広告ページにはゾウカブトやミヤマの産卵実績も上がっていたのでおそらくいけるのではないか?と予想していた
’03.03.29に一番最初に幼虫で入手した幼虫群を確認
インターメディアでよく食べていた 他の幼虫飼育の食いカスマットを詰めて
ブロー容器に入れていたのだが・・・

容器上部に空間(巣?)を作っていたが 敢無く死んでいた・・6頭とも・・→
最初の入手分は壊滅・・ 別段難しい種ではないと思えるのだが・・
餌を変えなかった(補充しなかった)からか?
半年以上いじってなかった気がする・・

’03.04.10
幼虫の2齢 3齢の画像を撮る為に確認

この時期になってもまだ2齢がいる
3齢も鬼門が白く 狭い
以外に成長が遅いのか?

ノコギリみたいに3齢の♀斑点が
いまひとつはっきり見えない気がする

幼虫同士の大きさもあまり変わらないような・

また  しばし待つ・・・
’03.05.28

大きなブロー容器に入れたものは
スペースの関係もあり
ゴールデンウイーク前から早々に屋外に
出していたが・・確認するとあっけなく死んでいた
マットの表層だけで内部 下部まで潜った
あとがなかった 同じマットだが気に食わなかったのか?

他の幼虫の食いカスを詰めたものは
潜っているが・・・→・・
時間は流れて お盆・・’03.08.13
今年は暑かった・・・時もあったが一般には「冷夏」となった年だった
数少ないお盆休みの一日をクワの世話に当てる

大ブロー容器のマットを開けてみる・・ 上部に見慣れたアレが・・

ちょっと不安だがアレ(繭玉)を割ってみよう

おおっ? ♀蛹だ! →
あれ? この蛹の下の白い汁はなに?
繭玉を割ったときに蛹に傷が付いたのか?
蛹の中の蛋白汁が出てます・・ この♀は2日後に真っ黒になってました・・

蛹はまだ色づいてないことから他の容器の確認は「危険」と判断
もうしばし待つ
1ヶ月まって’03.09.21   さて・・・ 羽化してるかな?
取り出した繭玉 バコっとあけると
無事に羽化してる♀を確認
サイズは少し小さめ?
しかしキズ 擦れが全くない新成虫はきれいだ
←5.6頭はうまく羽化できずに死んでいた
屋外に管理していたので暑さが原因で不全?


’03.08.13に繭玉を割り出したが
割らずに埋め戻したものは
早々に羽化していたようで・・
バラバラになって死んでいた
羽化後寝るわけではないのだろうか?
←羽化した♂

これは小ブローケースで管理していた個体

小ブローケースは容積が小さいため 容易に中の温度が上がってしまうと考え屋内で管理していた

バクテミックスに総とっかえしたが4頭ともすべて無事で羽化した
サイズは容器の直径の関係で小個体ばかりだが マットの総取替えで生存していたのは
結構驚きだった
上記♂の2週間後くらいの個体

以降後食を始めて 元気に動き回るが累代に挑むつもりはないので
羽化後も無事に元気にしていら2♂5♀のうち
ペアを組んで放出 あとは引き取り先がないまま死亡した

私にとってツヤクワで初めての成功例となった
(直後にインターメディアが幼虫飼育から成功 ベリコサは♂は羽化できなかった)

ガセラツヤクワガタ飼育結果