ペレン島産メタリフェルホソアカクワガタ飼育記

飼育記最初の記入時点 2002での情報

名称 学名Cyclommatus metallifer finae キクロマトス メタリファ フィナエ、ペレンメタリフェルホソアカクワガタ、ペレメタと呼ばれることがほとんど 

生態 大きさ 飼育前(まだ正式に生虫輸入認可されてないと思うのだが)は80ミリに届く個体がいることを聞いてずいぶん大きくなると思ったが、この飼育記を記入している02.4現在 ワイルドでも100ミリ近い個体が採集されている
本種はセレメタ (セレベスメタリフェルCyclommatus metallifer )のペレン島に住む亜種である
メタリフェルはセレベス島のCyclommatus metallifer を基亜種として、サンギール諸島・タフナ島のssp.sangirensis サンギレンシス、 ペレン島・バンクル島のssp.finae フィナエ、スーラ諸島のssp. isogaii  イソガイ、バチャン島・ハルマヘラ島にssp.aenomicans アエノミカンズ、モロタイ島にssp.otanii オタニ に分類されている
花に吸汁しに集まっているところが 熱帯雨林のクワガタムシに詳しい 昼行性のようだ 

特記事項 なんと言っても本亜種の特徴は基亜種よりもテカテカの金属光沢、それも1頭ずつ微妙に違うこと
大形になると体よりも長くなるアゴも面白い

入荷状況 年中いつもある 80ミリアップでも数千円、小ペアなら数百円でも買える ワイルドにこだわらないなら累代ものも多く出回っている でもペレン亜種とセレベス基亜種以外は生き虫の入荷は見たことがない

飼育本から
webから
かなり容易い 色虫の入門種
材にもマットにもよく産み、累代も容易いとのこと マットにしても発酵済み、未発酵でも採卵は出来るとのこと


成虫採卵編

セレベス島産は一度数年前に飼育していた
そして00.8.10 ペレン産メタリフェルホソアカクワガタを飼育することにする 値段が暴落する直前の時期である 
まだ今ほどの種類が出回ってなく 小ペアだが割と値段がしていた

セット  プラケース小
マット くわがたショップ Undoの埋め込みマット
材は細い軟材を入れた 2本を完全に埋め込んでみた


届いてセットしたのは00.8.10、そして次の日の00.8.11にセットを確認
噂に聞いていた「メイトガード」を観察する ここで♂を突っついたりしたが♀を体に抱え込んだまま、アゴを振りかざす
そして♀が動こうとすると♂もついていって離そうとしない これによって業を煮やしたのか♀が♂の前足の符節を噛み切ってしまった

ここでHP上から♂♀同居させていると♀がマットに潜るのを邪魔するので分別飼育がよいとの情報を見る
しかし当時ローゼンなどの飼育を始めており場所の関係からそのまま同居飼育をする
なお当然ながら常温飼育である

セットしてから00.9.1 まだ1ヶ月経っていないがケースの下に1齢が見える
孵化に2週間程度かかるとしても3週間で1齢が見えるということはセットしてからすぐに産んだことになる やはり飼育は簡単そうである

00.9.19続々と幼虫が見えていきたが相変わらず♀はマットに潜ったまま、
国産オオクワのように♀の子食いを起こすかもしれないのでマットを替える事にする  これまでオオクワなどで使っていたマットを流用した

00.9.20 成虫の様子を見るがダニがついている どうもマットが原因のようなので再びマットを替える
00.9.23 ♂が死亡 まだまだ残暑が厳しい季節で温度の低下が原因とは思えない ワイルドゆえこんなもんかな?

00.9.29 以前にケースを移し替えておいた最初のセットの中を調べる 卵、1齢、2齢など全部で23頭確認とまぁまぁ・・
100卵も産んだことがあると聞いていたのだが・・ とりあえず最初のトライなのでこれでいいか・・

♂が死んだ後に♀のみの単独飼育だったわけだが その後は材がないこともあり マットだけの飼育を行っていた

00.11にマット内で死亡していた なお死亡するまで温室には入れなかった 死亡前に一度マットを暴いたが6頭の幼虫をマット内から得た

幼虫飼育編


ワイルド成虫ペアから幼虫は得られたのだが 同時にワイルドから得られた幼虫も同時に購入していた
ここではその時の幼虫飼育から記載したい

購入元は成虫と同じくわがたショップ Undoである

購入した幼虫は6頭  00.8.10に届いたときに確認すると中にカップの中に2匹入っていたものがあり 全7頭での飼育が始まった

全ての幼虫は2齢の状態だった  ここでマットは成虫飼育は同じくわがたショップ Undoから購入した埋め込み用マットである
しかしここで容器を変えてみた

7頭の 1.45Lタッパーウェア、400mlガラス瓶、そしてカップのままと3種類に分けて飼育することにする

そのまま室内にて飼育する 夏からの飼育だったので表に置くと蒸れて死ぬからである

8/10から9/13ごろまで一度も中を確認しかなった そして当然1ヶ月程度しか経ってないので餌の交換はしていない
9月中旬に400mlガラス瓶で飼育していたものが低部に蛹室を作り始める この時にも室内にて飼育していた

蛹室を作り始めた個体が出てきたことで各個体を確認した
この時♂であろう個体の大きさが1.45Lのタッパーで飼育していたものとガラス瓶で飼育していたものとで大きさが違うことに気付き、
偶然かもしれないが3齢加齢時までは大きな容器で飼った方がよいのではないか?と思った
当然ながら幼虫は自分の置かれた生活空間の大きさに合った成長をするはずである
3齢になってから大きな容器に移しても大きな蛹までになるためには遅いのではないだろうか? 
そしてこのときの確認でおまけでいた7頭目の幼虫が死んでしまったのか いなかった・・ 残り6頭の飼育となる

00.9.23に1頭が蛹室を作り始めてから しばらくたって00.10.7と00.10.8に2頭の個体が蛹化する 両方♀の個体である
なおこの時にはガラス温室を購入して温室上部に入れていた
しかし自然対流形の加温機がダメなのか温度が全く上がらない・・20度に届くか届かない程度だった
残る4頭は全て♂なのだが相変わらず幼虫をしている

そして400ガラス瓶からプリンカップ大に移していた幼虫が00.10.31に蛹室を作っていたことを確認
幼虫の様子を探るためにカップをごそっと逆さにすると底面近くで蛹室作って蛹になっていた
この時に初めてホソアカクワガタの♂の蛹を見る 初めて見たときには結構興奮した
ドルクスと違って蛹の腹部まで折れ曲がった♂の大アゴなど・・・
この個体は再び蛹室に入れてカップを逆さまにして管理していたが00.11.23無事に蛹化した

そして01正月 やっとデジタルカメラを購入

最初の被写体はペレンメタリフェルとなった

01.1.25から蛹室を作っていた個体が02.05夜に蛹化 ♂であることを確認
そして01.03.03その時は来た!

タッパー容器に長い蛹室をつくっていた 中の個体は羽化しているのを確認している
そしてタッパーから取りだすと・・  テカテカ! 親の倍近くある82ミリの♂が姿を現した  なおこの後まだうまく歩けないようでひたすらコケまくっていた 
更にもう1頭♂ こちらも期待できそうな・・・ マットを取って蛹室のみにしてから・・・  ご開帳〜〜〜っと あれ?アゴが曲がってる・・
取り出してみると・・どうも蛹の状態のときに 観察しようと縦や横にした時に体より長いあごがくにゃっと曲がってしまい、
そのまま形成されて羽化したようだ
手にとって見ると憐れ・・・ なおこの個体はこの状態で上の個体と同じ大きさ・・ちゃんと羽化すれば3ミリ程度はアップしただろう・・ 
この曲がったところは私の指を挟んだ際に砕けて折れた・・
そして他の個体は・・
これらは別系統の飼育個体だが・・ いや・・初めてみた メタリフェルのオンパレード・・
カップをあけるとメタリ メタリ メタリ!
蛹から 羽化、と観察した個体 これは70mmを超えた程度で 決して大型とはいえないが
80ミリの個体よりも70ミリちょっとの個体の方がかっこいのは何でだろう?
そしてこれら羽化した個体のカップリングを行う

セットは材を入れたのは1セットのみで残りは材を使わず埋め込みマットのみのセットを組んだ

羽化したのは01.03月だったが他の個体が羽化して活動を始めるのを待ってからカップリングした
4月中旬から5月にかけてだったので全て屋外にて飼育した



セットしたプラケースをダンボールにいれて暗くなるようにした
その際に風通しが悪くなって蒸れるのが心配だったが・・・

3週間後にはいくつかのセットで1齢が見え始め、オニのように数が増えていく・・
ケースの下には幼虫が・・ 2齢までいるなぁ・・ 卵も発見
また飼育始めの当初にマットを泥状になるようにドロドロにしていら産んだとの記述を目にした
そのためかんり水分を多くしたセットを試したのだが・・
これによって屋外に置くことで多い水分が腐り、マットが劣化して異臭を放つに至った
しかし・・気付いてすぐに調べたせいか 幼虫は得られた
セットによって気付いたのは・・・
マット産みで容易く得られるのだが ケース壁面にはあまり見られないのである

もちろん 屋外なのでケースが明るいこともあるのだが 
温室内で飼育していたセレベスメタリフェル、ガクリセン産メタリフェルも同様の傾向があった

そして これらの飼育に入るのだが・・幼虫飼育については画像がなかったので
もう一度飼育記を書くことにする
で 先に確認したのはマットのみのセットだったが2001/7/20材入りのセットを暴く
アゴ圧し折れの♂を使ってのセット

更にマット産みも考慮して多めに詰めたせいで
ケース蓋までが近くまあ アゴ挟んで
折れること折れること・・

それでも材の中にはちゃんと産んでいてくれた
割と乾燥気味っぽいだが
底に水が溜まっていたせいか
極度の乾燥にはなっていない
でも7/20の時期を考えると
これ以上ほうって置いたら水腐れていたかも・
でも材の中よりもたくさんいたのは
←やはりマットの中

なので材は除いてマットだけにして
再セット
マットは今から思うと結構粗めのマット

樹皮も一緒に砕いているような
感じのマットだ

でもこれでも産んでるんだよねえ
メタリは・・
そこそこ大きい70-75mm程度の個体
850mmカップでは70mm程度しかでなかったが
形は悪くない 問題はそれなりの数を
羽化させたのはいいが850mlカップでは
蓋までアゴが届いてポキって折れてしまう・
でも♂だけのためにケースを使うのは不経済だし
7/22の確認個体だが
この画像では分かりにくいが 複眼が
灰色になっており 当初ホワイトアイか?
と思って喜んでいたがどうも高温による
不全の一種みたいだ
他にも後翅が真ん中あたりが
下にベコンと凹んでいる個体とか・・
夏に強いとはいっても
どんなクワガタでも真夏に羽化はヤバイと
知らされた時期・・
ここで失敗の例
蛹の確認時はまともなのだが・

羽化してみると→

アゴの真ん中あたりからアゴが形成されていない
羽化後折れたわけでなく ふさがっている

折れたなら体液が漏れたり感染して
死ぬかもしれないがこの個体は
そのままカップの飼育で3ヶ月ほど普通に生存
管理について・・
当時 メタリフェルの入手が嬉しくて
雌雄の区別なく800mlのカップで飼育していた
800mlのカップしか入手できなかったこともあるが

で♂は壁面に作ってくれるが♀など
マット中で蛹化するといざあけるとまだ
羽化待ちってことが多かった
←蛹の繭玉2個 とつい割ってしまった♀蛹

夏に羽化を迎えると 翅ゆがんでます→・・
でもこの程度なら十分累代できます
ここで採卵から羽化に至ったので飼育記はとりあえず終了
もう少し追記したいが当時2001の時点で撮影した画像の保存の仕方を統一してなかったので
それらから資料としてつむぎだのが少々面倒なのでこれにて終了
ちなみに飼育はこのあと更にもう一度採卵 羽化させて終了した そのときは他の種も多く飼育するようになり
結局もっとも大きい羽化させた個体は82mm程度の個体となった 情けないがまあいいか・・


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