ファブリースノコギリクワガタ飼育記

飼育前  2001時点での情報

名称 学名 Prosopocoilus fabricei  プロソポコイルス ファブリーシ、ファブリースノコギリクワガタ、単にファブリースということも多い

生態 大きさ インドネシアのスラウェシ島(セレベス島)の周りの島々に生息 だが一番大きなスラウェシには分布してない スーラ諸島、ハルマヘラ島のものはssp takakuwai に亜種分化されている
生態・寿命などに関して特に記載された物はないが大きさは70oに達する個体もあるとのこと

特記事項 美しい模様を上羽にうつすノコギリクワガタ ワイルドでの長歯形は稀なようだが累代では出るとの事

入荷状況 小型の物はよく入荷してきており\3000以下でも入手可能 ペレン島産が多い

飼育本から
webから
特に難しくはなく 通常の飼育でケース底面に卵が確認できるとのこと  入荷個体は小個体ばかりだが累代によって大個体も作出可能で菌糸瓶、添加マットなどでの飼育もいいらしい


採卵飼育編


2001.4月上旬に採集された インドネシア ペレン島産のペアを「KUWAGATA STARS TOKYO」さんから(以下クワスタさん)から購入して飼育に入る
届いたのは2001.6.6セットを行う   とりあえず適当な材を選ぶまで・・と思い


ファブリースノコギリクワガタ産卵セット

ケース プラケース小

キクロマトスで使うような小径軟材を使用 マットに埋め込む

マット 「くわがたショップUndo」さんの埋め込みマット

ほか 転倒防止用の樹皮いれ 近所のペットショップで買った 宮下商会 ミラクルゼリー 樹液タイプ




届いたその日の様子

丁度よい材を入手して大き目のケースで
組みなおすまでのとりあえずのセットとして
♂♀を入れた
そして日曜日などの時間があるときにセットを
組みなおすつもりで廊下に放置する

そして二日後に様子を見ると・・既にケース底に卵を産んでいた♪ 
ローゼンやモセリも大概デカイ卵だが 本種も♀の大きさの割に異常にデカイ卵である
ひとまず1個確認したが  更に翌日2個し なんの苦労もなく3個を得た・・・

簡単に産むものだと気楽に構えていたが一週間も経つ頃 再び確認すると1つの卵が♀に踏み潰され、更にもう1つが萎んでいるのを確認
慌てて残った卵だけでも、とセットを暴くが結局マットにはこの1個のみ・・だが埋め込んでいた材を齧っていたので調べると材にも1個産んでいた
だが2個の卵共に半分がカビに巻かれておりダメではないだろうかと思ったがとりあえず「スカラベ」さんから購入した100mlカップに移す
なお割り出し中に♂が♀を襲っていたので交尾を観察できるかと思ったが♀が逃げてダメだった

そして3日後に大ケースに移すことにしてセットを暴く すると前回産んでいた材に再び産卵痕があったので調べると
またもカビか菌糸かに巻かれた卵を確認
4つ確認していずれも前回と同様カップに移す
以降ケースを大ケースに移して材をローゼンが穿孔しなかった霊芝材を
マットに半分埋めたセットを組んでみた


7月中旬を過ぎたが34度という温度の所為かマットの中に全く産んでいない
しかし霊芝材の菌糸を入れた穴から穿孔しているのを確認した・・材内に産んでいることを期待する

卵・幼虫飼育編


得られた卵は全て菌糸?に巻かれたもので孵化は期待してなかったが 2001/7/19に孵化を確認したなんとか累代は出来そうである
カップに発酵マットを入れて卵をおいてマットを被せておいたがそれで孵化した

以降発酵マットによる飼育を行うこととし
カップにて飼育する

成虫の割に大きな卵で当然 孵化した1齢も
でかい 
菌糸瓶で容易に大きくなるとも聞くが菌糸、
オガにより合う合わないがあることと
夏場の菌糸の劣化を避けるためである
←2001.8.4に撮影した 2齢の個体 
2齢、3齢に順調に加齢していくが・・・
デカかった 1齢の割には
加齢しても思ったよりも大きくならない

→2001.09.02 撮影の3齢の個体
この時点では・・
結構太っていて期待が持てそうだったのに・

餌替えをしなかったせいで・・

2002/2/8 ほとんどの個体が蛹室を作り始める  
しかし秋に確認したときには かなり太っていたと思ったのだが・・ 餌かえをしなかった所為か・・大歯形どころか ♂♀ともに
かなり小さい個体群になりそうだ・・ しかし残り2頭は一体どこに行ったんだろう・・
最初に 蛹化した個体から遅れてしばらく後、2002/3に続々と蛹化していく
最初に羽化した個体はすでにこの時点で羽化していた
ちょっと分かりにくいが新成虫の個体はすごく綺麗だ
ワイルド(活動時期)に入っているものに比べて茶色の部分がクリーム色で明るいのである
そのため黒色の模様部分とのコントラストが強くなりイイカンジ♪
前胸の縁も明るいクリーム色・・これらが数ヶ月経て茶色になれば活動時期なんだろうか?

でも原歯形・・ もうちょいまともに管理したかった・・後の祭りか・・

今回は 蛹室から出した個体をオアシスによる管理を行うことにする 
これまでセレベスメタリフェル、プラティオドンネブトで失敗してるのでいやなんだが・・
蛹室内に白いカビが生えてきたのでやむを得ない
まっ とりあえずは羽化できた また原歯形だが・・ いや〜〜新成虫は良いね
とりあえずは
累代できるくらいは羽化してくれた

しかしまだまだ後食しないようだ
羽が茶色になるまでダメかもしれない
2002.06.01にカビまみれになったため
オアシス蛹室に避難させていた♀も羽化
若干色が異なってみえる
申請中は♀も鮮やか
前羽の中心部が赤いのである
おそらくこれも活動時期には
黒っぽくなると思われる?

そのまま♀が成熟するのまでと・・♂♀共にカップにて管理する  ノコギリクワガタでは 多少成熟までかかると思っていたのだが・・・・

蛹室がカビまみれになってしまったこともあり自力で脱出したら成熟の目安としている私にはちと厄介なことになった

また同時期にラベルが取れて「不明種」扱いになっていたカップにファブリース♀が羽化していた
これで♂7 ♀1 結局最後の1頭は行方不明・・ でも羽化不全や蛹化不全も無く満足

一ヶ月ののち・・カップに入れていた♀が? 脱走!!! 探せェ!!! ってことで探し回ったが・・既に夏場のため温室のガラスは全開状態・・
お外に出ちまったか?と思っていたが・・2週間後に廊下に「ボクサースタイル」で死後硬直しているのを確認・・
たった2頭の♀が・・ そのためにこの♀の死が判明した8月初旬にカップリングを行う

セットについては中ケース 昨年の経験からマット産みをさせることにする(材に加水させてなかったためとりあえずの処置で・・)
まぁ こんなモンで・・マットは幼虫の食いカスマットに新しいマットを足して使用した
夏の蒸れを考えて新聞紙を挟んでいたがかなりの乾燥で表面がパサパサ・・
しばし様子を見ていたが いかんせん猛暑の中 33度になる環境に置いていたので
期待はしてなかったが・・
8月末に台風の影響で温度が多少下がった後に 再び猛暑となったころ、ケース下に卵を確認
ケース面に2個生まれていた
そのため2002.08.31に1度回収したが マット内部には産まれてなかった・・ 
そのため材をいれてもう少し産ませてみることに・・・
この後 2002.09.02に既に卵を5個ケース面に確認 
完全に埋め込んだ材を齧っているのかは不明・・
最低8つ程度は確保できればいいか・・
今回は大きくなると聞く菌糸瓶を使用する予定・・大歯形を見たい!! 
よく入荷はしているが原歯と中歯ばかりなので・・ 
安いクワと言う無かれ、「蓼食う虫も好き好き」ともいうが
本種は十分に魅力的な虫だとおもうぞ

これで累代が出来たとして飼育記の記入はは一応の終わりとするはずだったが もう少し・・
2002/11/15の様子

F1の様子だが こんな感じでゼリーにかぶりついている間に交尾を済ませていることが多い
なので大歯形はアゴが邪魔・ この時点で一気に♀を挟み込めるほどの大歯形の♂で同居飼育を
行っていないので ♀殺しの危険性はまだ不明だが原歯形ほうがより安全なことは間違いない

またこのとき ゼリーの間に小径軟材を3本 マットに転がすセットを組んだのだが
露出しているのが悪いのか或いは やや乾燥気味が悪いのか産卵痕はつけてなかった
マットとの接触面はいい感じの湿り気だと思っていたのだが・

結局このセットでもマット中と壁面、底面部に産みこまれていた
← 2002/4半ばに羽化した個体ナンバーA7は2003/1/12に死亡

この個体のほかは同じ時期に羽化したものでも2002/11月から12月にかけて死んでいった

このA7と同じ年を跨いだのはもう1頭いたがいずれもカップリングせずに♂のみでずっとカップ飼育を
していた個体だあった

メタリファの♀でも経験したことがあるがカップリングをしない個体は産卵セットを組んだ個体よりも
長く生きることがある

産卵や交尾にはエネルギーを使うのだろう っつうーか産卵を終えたら以降の生存の意味が
ないのためだろうが・
以後 大歯形を目指してF2をとって飼育を続けたが
途中 瓶が濡れて管理ナンバーを張ったラベルが取れてしまった そのため羽化するまで不明種扱いになっていた個体がいたのだが
蛹になった時 アゴの根本に出っ張り内歯が合ったので これはビソンだろうと思っていたのだが・
2003/9/2

瓶底まで開けてびっくりファブリース
1000mlのハチミツ瓶で添加剤発酵マットで飼育

アゴの根元に出る内歯というとビソンが
まず思い浮かぶのだが こいつも同じように
根本にでる

あまり大歯形をまじまじ見たことないので・




ファブリースノコギリクワガタ飼育結果