エラフスホソアカクワガタ飼育記

飼育前  2001時点での情報

名称 学名 Cyclommatus elaphus  キクロマトス エラフス、 たまにエレファスと表記されることもあるがエレファスというと象の意味となってします
何故か和名は聞いたことが無い(私は・・)

生態 大きさ 大きさについては100mmオーバーにもなる ご存知キクロマトス最大種  次にでかいメタリフェル、次にでかいインペラトールと共に三大キクロマトスといわれる
スマトラ島にのみ生息する特産種
1200mを越える高地に棲息しており、30℃を超える日本の夏は彼らにとって地獄と同じ
また現在 スマトラ西部(というか中部?)に ssp kirchneri、北部にssp truncatusが亜種分化されている
以前亜種分化されていることを知らなかったころに 南部で多産、北部で希種と聞いた 

特記事項 特筆すべきはその色彩である ほとんどグリーンかかったもの、頭のピンクが強くでるもの、など様々の個体がある
標本を集めるのも楽しいかもしれない

入荷状況 入荷時期は冬〜春に多い 実際には当地では年中発生してるようだが 暑さに弱いのと採り子の問題もあるようで・・

飼育本から
webから
まず低温飼育これが必須!
産んでも まず大きくならない そして羽化まで持っていけない   中には中歯形も出してる方もおられるが現在のブリーダーの数からすればかなり稀と思われる


成虫飼育編


2001.2.19 初めてエラフスの飼育をする クワガタ専門店 ONE POINTさんから購入  スマトラ島産のものでワイルド
状態は良好 
蓋から取ると飛んで逃げる
撮影は難しく 断念・・
つくづくこんなアゴのものが飛行するとは・・


エラフスホソアカクワガタ産卵セット

ケース プラケース中

くわがたショップUndoさんの埋め込みマット

マット キクロをはじめた当初でまだ セレメタ、ペレメタ、ガクリセンメタリに続く 種だったため
材の有無がよく分からなかったので 軟材の5センチ程度の物を埋め込んでおいた

ほか そして毎度おなじみ 転倒防止の樹皮を置く
温室下部において 様子を見る



温室の温度は20度になっていたが 特に目立った活動はしておらず、♀は全く姿を見せない・・ 温度が低いのか?高いのか?
たまに姿を姿を見せるが・・
♀の腹部がデロン・・と垂れている・・
こりゃ不味い・・
そのまま♂♀同居で様子を見ていたが この長いあごを持っている♂は樹皮の下に潜らずにマットの中に潜っていた 邪魔にならないのか?

2001/3/24 インペラのセットを確認してい時についでに♀をみる すると♀は胴と胸からわかれて真っ二つ・・

♂に砕かれたのか それとも死後に腐ったのか?
いずれにしてもこの時までセット内の材、マットの産卵確認はしなかった・・

2001/3/31 ♂が蓋にアゴが取れずに 飛んであがいたたまま状態で死亡  完品で生きていたがこの足掻きで 付節が取れた・・
とりあえず これといって 目だった成果や観察が出来ないまま 1ペア目の飼育終了・・ ところが ここから以外なことが・・
飼育終了後 ローゼンベルグの♀の複数飼育にかかったのだが マットが足りないので 
産卵してなかったエラフスのセットのマットを埋め込みようとして使うことにした
しばらく・・二週間くらいして ん!!?? はやくもローゼンセットの壁に1齢幼虫がいる? と思ったら・・明らかにローゼンでない幼虫が・・
そもそもローゼン1齢にしては頭幅が小さすぎる・・これは?
そう!! 産んでいたのである 卵のままだったので気付かなかったのだ!! 
早速 そのことに気付いて幼虫を取り出すことにセットしていた霊芝材を持ち上げると霊芝材の下を齧っている1齢を2頭確認
更にマットから1頭 計4頭の1齢を確認した
最初のセットで卵が取れた♪ と喜んだのだが・・ 幼虫飼育で痛い目見ることに・・

そして2001.5.22   エラフスの採卵が可能っぽい感じたので またONE POINTさんから購入
今回は♂55のペア  
当時にはあまり入荷してなかった レッドタイプだった しかも♀もレッドタイプの個体だった

セットは前回のセットを 参考に・・ しかし個体が小さいこともあり 小ケースを使用

埋め込みマットは同じ
材は前ほどボロボロでない軟材を使用した 
また軟材は完全に埋め込んだ
季節柄 屋外に放置飼育であるセットして10日ほど・・ 
一応材を確認する・・すると・・
おおっ・・材は 齧ってる・・
しかし中まで穿孔してるのではなく
 表面を齧っているようだ
材部に潜む♀を確認!! 
あれ? ♀の上に卵が見えてるぞ!!
この♀を強引に引き出したら奥には
卵座があった
産卵中だったのである!!
出してしまったものは仕方がない・・
イロイロ調べてみよう・また発見!!
材を使って卵室を作らず材をくだいた物で
卵室を作っていた またマットと混ぜて材の
表面に作っているものもあった
この日は卵を確認しただけで そのまま材を再び埋め込み またセットした

その理由は・・ 前回の卵の確認にある 産んでいたにしても 1齢を見つかったのが遅すぎる・・・
つまり 孵化までに時間がかかっていたのではないか?と思うのである おそらく3〜4週間? 
そのため今回割り出して失敗しても困るので 果報寝て待つことにする
そして一ヶ月が経過した2001/7/3
ケースを持ち上げると ケース底面に幼虫が・・・  いよいよ割り出して見るか・・とセットをぶちまける

すると幼虫8頭 卵2個 をマットと材表面から取り出す 材はまだ使えそうなのでまた埋め込んだ 中に幼虫がいるだろうとの期待感もあってだが・・

2001/7/21  ♂♀ともに死亡  お楽しみにしていた埋め込み材だが・・・ 中まで穿孔していたのだが
 前回割り出してからまったく 産んでなかった
さすがに暑すぎたのか? 
最後は屋外どころかガレージに置きっぱなし・・ 34℃の環境でよくもったほうだと思う  材を齧ってるのを知りながら追加しなかったのが原因か

卵・幼虫飼育


最初のセットで得られた 4頭の幼虫、2回目のセットで得られた2卵 8幼虫を元に累代に入る
少ないけど採れただけで嬉しい なんせ当時 難関種といわれていた

得られた卵と幼虫の画像
卵は無事に2卵とも孵化したが取り出してから
も2週間はたってから孵化した
これらは120mlカップで クワガタショップ゜Undoの埋め込みマットで順調に2、3齢に加齢していった
3齢にしては小さい個体群だったが・・  
そのまま夏本番を迎え 室内で他の幼虫群と一緒にダンボールに詰めて置いていた・・
すると・・・
ディティエールパハン飼育記にもあるが・・室内とはいえ30℃を越える夏場・・ エラフスには過酷過ぎたようだ・・・ 1頭を残し全て溶けていた・
3齢までは脱落者はいなかったのに・・
そのまま残った1頭では累代も出来ないのでおざなりに管理・・
そして2001/9/9・・
期待もかけずにそのまま飼っていた 個体が蛹化  ♀だった

この♀はそのまま無事に蛹化したが 所詮累代は無理とのおざなり飼育が
たたり年明け 200201.1死亡した・・
それでも羽化してから4ヶ月上は生きていた
長命といえるかもしれない 

以後もエラフスは入荷が途切れることなく毎年 ショップに入荷があり
しばらく飼育には挑んだが最初の飼育で温室用クーラーがないと無理なことは分かっているので
あの優雅な姿を見るために飼育をしていたようなもんだ

昨年夏で暑さに弱くて飼えないことは分かっているが 秋-春の期間なら飼育が「楽しめる」のではないかと思い
2001/1/12にもしつこく購入 今回は山崎オオクワさん  ネット通販でなく実際にショップに行って目で見て買った
近くにクワガタの専門ショップがないので初めて生きたエラフスがぞろぞろ並んでいるのを見て興奮したのを覚えている
なのであまり見かけない(と思っていたが それほど珍しくもないことは後に分かるが・) 朱色系を購入
この以後 山崎オオクワさんにはちょくちょく訪れて 画像を撮らせていただくようになる
2002/1/12に購入

ペレメタのように強い金属光沢はないが
色の変異とアゴの形状の魅力は
標本にして並べて残しておきたい

でも標本って金と場所がかかるんで・・

標本箱は高いし、置き場所にも困るよ・
増えたら増えたで防虫剤の入れ替えが面倒だし
それなりの大きさの♂だが内歯はこんなもの

なんか折れたようにも見えるけど
このまま大きくなれば「Y」の字に枝分かれ
していくのだろうと思われる

今回は材は使わずに
マットだけで♀の単独セット
実際にはこの真ん中に転倒防止に樹皮を
転がす
マットはトップマットで固詰め
この程度でも温度さえ合えば得られるハズ・
2002/2/11 朱色系の♂を愛でていると一般的な色も見たくなる
再び山崎オオクワに行って
ノーマルタイプの♂♀を買う
個体ナンバーは9 10とする

これは前回と同じく
インドネシア スマトラ島のデンポ山産

この以後エラフスはデンポ山を
多く見かけるが そのほかの
産地物を見かけなくなったのは何故だろう?
コンテナQ-BOXで飼育したが
蒸れが心配だったので ダニの対策に
備長炭を入れてみた
以前にビコロールの飼育で
親虫がダニまみれになってしまった時に
備長炭を入れたら落ちていたので
効果があるのかな?と思って試しに・・

2002/2/16にこのセットを暴くと
既に幼虫が・・→
幼虫分かるかな?
←で、まあ予想の通り卵もあり
この時分はキクロのトライ種数もそれほど
多くはなかったがエラフスは全くボウズってことは
なかった 
たまたま酷暑を避けての産卵飼育時期なので
当たり前だとは思うが 飼育をする人は
マットの選定だけに気をつけてればいいような・

ちなみに前回は材を崩して産卵していたので
材が必須かと思っていたが 今回マットだけの
セットでも採卵できた→
しかし産卵数はイマイチなので
材を入れたほうがいいのカモ?
♀単独飼育の方が産卵セットとしてはいいんだろうけど ♂を別個に飼育するスペースとかがないと
分別飼育は億劫 それに分ける分餌やりも手間だしね・
それなら「♀だけ買えば」というのが一番なんだろうけど ブリード目的のみで飼育するならそれでも
いいだろうけど ワイルド品ほどの♂が作出できるなんて当時は夢のまた夢・・
(2006現在はそうでもないが)
エラフス飼育ははそのアゴを鑑賞してナンボだと思うので 例え♀のみの販売があっても
♂とのペアで買っちゃうだろうなあ・・
前回は7月に入った暑い時期だが今回は2月の一番s寒い時期で 暖まりきらない温室で大体22度が
精一杯 多分このくらいの温度がいいのだろう

でそのエラフス♂を撮影する・・
標本っぽく写るかな?と思ってコルクボードに乗せて撮影したが・・
どうだろ・・ まったく実物の良さが伝わってこないし 実物の「色」もうまく写らない
室内で写すと蛍光灯の光とかではうまく写らない もっと光源を近くすれば 写し方もあるだろうが・
卓上蛍光灯を持ってきて写すともっと違った状態で写せる
以後は野外での撮影にをおもにするが 撮影云々はいずれ別のコーナーにまとめるとしよう
(クワガタを撮ろうというコンテンツ名はトップに挙げてるが 飼育記を片付けない限りは取り掛かれない・・いつになったら出来ることやら・・・)

そうこうしていたら春が来た 2002/3に確認  このときの確認セットはコンテナBOX10に単独飼育でマットはレベルAマット
←♀の様子
画像アップ作業で色が見えやすくなっているが
この日は室内で割り出ししてるので
光量が足りずに真っ黒な画像・

でケースをひっくり返すと 卵がちらほら・

単独飼育なのがいいのかいい感じか?
卵ばかりで幼虫はいない
もう少し遅めの回収の方がよかったか

まだ3月なので孵化までは温度は大丈夫?

しかしこの時期初めて使ったコンテナQ-BOX・
霧吹きはそれほどかけてなかったはずだが
卵はかびているものがそこそこあった

このセットを続けるかどうか迷ったが
産卵したことは間違いないので
マットを新聞紙に広げて 水分を吸わせたあと
同じセットを継続した
2001-2002にかけて 採卵は望み薄と分かっていながら色彩の魅力に負けて飼育を続けていた
特に2002の春は入荷個体をショップでみてつい気に入った色に手を出していたが 色が気に入った割には画像としてあまり残っていない
飼育期間が短命だったこともあるが・・
2002/03/19
ノーマル個体は 光の加減をうまく撮影するのが
難しい

レッド個体はあまり光沢が見えないが
体のエッジ部分に緑っぽい光沢が見えて
綺麗だ

標本でも 光沢は残るのだが
色は生体のときと異なるのが残念
それでも
標本をするならキクロならエラフスだよなあ・・

うっとり・・
↑ 2003/4/7の割り出しの卵 コンテナQ-10にマットと材一本 この程度でも産むのである
セットは普通にノコとかのマットと変わらずでいい 問題は温度だと思う

これらはそのままセットと同じトップマットでカップに入れて飼育
2002/6/8
当時 夏に飼えないとわかってはいても
しつこく卵を産ませていたのだが・・

いまなら(2007)数頭だけでものこして
発泡スチロールの箱に入れて保冷材を入れる
方法でもとっただろうが・・

あとマットも夏向きではなかったか・
マットの種類というよりは「加水したマット」が
夏に向かないてことだろうが・
ここで 採卵以外に エラフスに色彩の変異に興味アリで 特に♂の大型個体で見かけるアゴの根本が黄色で頭の中心がピンク色のやつ
こういうのが小型の個体でもいないか〜〜と入荷個体をチェック! で気になったのがコレ
当時屋外でなく室内ばかりで
撮影していたのでちょっと分かりにくいが

アゴ以外の頭部・胸部・前翅がピンク色の個体

大きさは70mm内外だが
色彩では個人的評価は満点だ

これは標本で残すべきだったのだが
撮影用にしばし置いていたら
死後 腐って頭部が取れてしまい
標本にはできなかった
←2002/07/06 盛夏の様子
100mlカップに飼育していたが3齢に加齢
この日の確認でほとんどは死んだ・
この個体はE1としてこのあとより熱が逃げやすいと
思われるガラス容器に移す
600mlの広口瓶でマットはバクテミックスに変更

2002/12/23→
せっかく夏を乗り越えた個体でも何故かこんな
ことに・・
ダニまみれ・・しかしこのダニって一体どこから
集ってくるのか?
マットの分解者でなくて体液吸ってるダニか?
冷却施設もないが それでも数頭だけは生き残った その個体は年を跨いで1月に ようやく蛹以降の変態を見れた
大型になるを期待して600ml広口瓶に
入れた個体上部に蛹化してるのを確認!

初めてのエラフスの♂?の蛹か?
と思って興奮して暴いてみたが・→

既に複眼も色づいている♀・
蛹化したのは2週ほど前かもしれない

なのでこの確認の2週間後に・・
オアシスに移していた先の♀が羽化していた

しかしちょ〜〜っと翅が開き気味

そして他の個体だが・・ →
こりゃ♂?♀?
うまく見えない・でもまあ頭部の大きさからいえば
♂だろうけど・

これは2003/2/27に羽化を確認

3/6に暴いてみた
あれえ・・・・これって不全っぽい・・か?

複眼がこの色してるのはモンタで散々経験した
羽化不全で多かったが・・
なんかやばそうなのでそのまま埋め戻した


しかしこの後 2週経った3/15に取り出したが→

複眼はまだグレー だが別に羽化不全とか
足が腐ってるとかはなく まともに羽化してた
←それにしてもこのサイズ

ワイルド入荷ではまったく見ないよなあ 
こんなの・・


ちなみにこの撮影時に更にしつこく飼育していた
ワイルド♂の個体 90mmアップ

こんな♂として羽化にいたるための幼虫って
どんな大きさなのだろうか?

この羽化にいたった2003当時 ようやく70mmの
♂が羽化させた人がいると情報が入ったころ
これを追記している2007ではアゴが曲がった状態でも80mmを超える個体の羽化が
報告されているがその幼虫状態での大きさが知りたいものだ

で上記 90mmのペアとして購入したメスからは・・ →
この通り2齢回収 数は少なくても 何とか産卵は可能

しかしそれらの個数などのデータがHDDクラッシュでぶっ飛んで
サルベージ出来た画像からしか産卵数が 分からん・・

データはバックアップをちゃんと取ることにしよう

これ以後も少々 エラフスの飼育はしていたが雌雄の羽化にいたったことから
飼育記としてはココまで・

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