アラガールホソアカクワガタ飼育記

飼育前   2000時点での情報

名称 学名Cyclommatus alagari キクロマトス アラガーリ、アラガールホソアカクワガタ、アラガリとも云われる

生態 大きさ 中型のキクロ ほとんど50mm位だろうが70mmにも届く超特大のものもあるようだ 寿命についてははっきりしない 
産地はフィリピン  パラワン島最南端ガントン山に産する特産種である 
上昇気流に飛翔している所をキャッチするそうである 生息地詳細は「熱帯雨林のクワガタムシ」に詳しい
ラタン(藤)に吸汁するらしい

特記事項 通常の大型個体 中歯形はそれほど魅力ないが 超特大個体のアゴは非常に魅力的である 

入荷状況 生き虫はその採集の困難と個体数の少なさから高価 しかし累代ではそれほど困難なことはない様でF〜幼虫がよく売られている

飼育本から
webから
ワイルド採集品では大歯系はほとんど無いが 累代飼育によっては大歯系もよく出るらしい 温度等についてははっきりしない


2000.5 17  某氏からの好意で2頭を譲り受けて飼育に入る

2齢が2頭 初期と後期のようだ 早速「スカラベ」さんから購入した100mlプリンカップに
トップマットを詰めて飼育する
そして6月に入って 某HP上でインペラとの交換話が成立し4頭入手


6/23に到着 今回は全て1齢である

これも前述と同じセット カップにトップマットを詰めて飼育に入る

しかし山地に生息していることは聞いていたので涼しいところのほうがいいのだろうが
クーラーになど無い環境なので 温室の底部に入れて祈るように飼育を続ける

そのまま8月まで飼育していたがカップ内のマットが劣化している気がしたのでマットを切り替えたのだがそのついでに
カップから400mlの広口瓶に変えた マットは引き続いてトップマットを使用した
その時はほとんど3齢加齢していたがかなり小さい ♂♀の区別はしなかったが何頭かは死んでいた

まだまだ成長するだろうと思っていたが・・
8月末に蛹室を作り始め 9月始めに蛹化・・ かなり小さい蛹室だったので♀だと思っていたのだが♂だった
原歯形である もっと育って欲しかったが蛹化しただけでマシか・・

そして01.10.04に羽化した個体を確認 既に羽化してから2週間は経っている状態であるが蛹室からは出ていなかった
羽化個体は上記のとおり原歯形である しかしこの夏、猛暑の中でかなりのキクロ個体などが死んでしまったことを考えると無事に羽化しただけでも
儲け物である・・問題は他の個体の成長の遅さで早く♀が羽化して欲しいものである
01.05.13に初齢で割り出された物であったが 半年も経ることももなく羽化したことになる 夏の暑さのために変態が早かったことが考えられる
入手出来た6頭のうち、羽化できたのは5頭、 死亡した1頭は蛹化直前にカビて溶けていた・・
そしてもう1頭は羽化はしたが直後に死亡していた・・なぜだろう・・
羽化したのは14.1〜14.2にかけて・・最低でも8ヶ月程度かかってるのに・・
その結果は・・・・31〜35ミリの情けないものばかり・・そして全て♂!! どうするよ 累代・・
活動を始め 後食も始めた・・
しかし♀がいない・・・
そのために120mlカップで「飼育だけ」することに
成虫カップ飼育を初めてしばらく経つ・・
すると・・餌の補充を怠るとカリカリと
カップの空気穴を齧りまくる
これまで飼育したキクロの中でも
結構よく食べる
そして餌の補充を怠ると・・→
分かりにくいが・・前足がもげて
符節は無くなってる・・
錐であけた空気穴は成虫が通れる位に
広がっている

どうやらそこから出ようとしてもげたらしい・・

また他の個体でカップをこじ開けて温室に落下
そのまま餓死したものも出た
かなり大食漢?
同じ町内におられた某氏から02.1に新たにアラガールを貰い受ける 
3齢に加齢した直後のもの、2齢のものなど 全部で8頭いるはずだったが
合う約束をして実際にお会いするまでに時間がかかってしまい、ケース内で共食い?したのか5頭に減っていた
飼育は幼虫が小さいということで200mlカップにて飼育 マットは添加剤発酵マットを詰めて 頂いた幼虫が入っていたマットを半分詰めて飼育した
そして2ヶ月たった 02.03.17 温室の整理のために様子を見ると・・

ん〜〜〜〜〜♂のようだが・・ちっ小さい・・
期待できないなぁ・・
まぁまだ白いし脂がのって
黄色くなるまで待つ・・
→・・オイ! もう蛹化かよ! 
5頭のうち2頭は♀に蛹化していた
初めて画像が撮れてうれしいが・・
今から羽化しても♂とはずれてしまうだろうし・
う〜〜む・・・ 
そして・・・無事に羽化した その画像があったはずだが・・なぜか行方不明・・なんで成熟を待つ姿を・・
←ふんばってでてこない・・
オラオラ姿をみせなぁ・・

→蛹室を真っ二つ!! 
でてきた個体は・・25ミリオーバーかな?
似てるなぁ・・ミニスゼッチに・
こっちのほうが色濃いけどね
だが・・羽化したての♀ではカップリングできないので・・手立てを考える
某氏のHP掲示板上でプルケルスを
探しておられたので提供する・・若干だが・・
そこで交換としてアラガール♀を
いただけることになった しかし・・・
届いてみると死着・・
02.4末で決して寒くはなかったが
冷え込んだ時期があったので
そのせいかもしれない
そして某氏が骨をおっていただき、
更にもう一度送っていただけることになった
これでセットが組める♪
→届いた♀ ありがとうございます♪
さて セットを組むか・・
すでに4♂のうち1頭は死亡している
そこで符節がかけているが元気な♂を番わせる
セットはQ-BOX のミニよりも大きいやつ
マットは添加剤発酵マットを堅くつめる

セットに材はいれずマット産みを
前提としたセットである

お決まりの転倒防止の材をおく
かなり簡単なセットだが
キクロマトスは大概こんな感じだ
←’02.06.04
セットして1週間もすると
♀♂ともにゼリーに群がり
♂は激しく♀の周りを動き回り
交尾の機会をうかがっている?

この同時期に残っていた♂が蛹化していた
中歯形か?→
この時期蒸れのせいか人口蛹室内での
羽化待ち個体が数頭死んだ
水分はすくなかったので熱さのせい?
マット内に置いてたのは同じ温度でも
羽化してきたが・・原歯形・・
こんなんばっかりやん・・

で・・’03.07.07前述のセットを暴く
卵・1齢ともに得られたが・・ともかく少ない・・
そして羽化した中歯形でもセットを組んで更に
得ようと思ったが・・
コンテナQ-BOX20を使ったが・・
蒸れのせいか1週間で死んでいた・・

そのまま卵は孵化せず・・
1齢はカップに入れて管理したが・・
この様・・→
昨年は普通に成長したのに・・
でしばらく絶えていたが アラガールはやはりやりたい・・
累代ものは安くなってるので掲示板で探すとあるショップが掲示板で販売されているのを購入

’03.01.15届く 残念ながらパラワン島からの仔細産地名は分からなかった
今回もセットは同じ

だが今回はコンテナQ-BOX30を使用 温室内で管理していたが温度は高くしたいのだが
22℃程度しかならず、それ以上になると蒸れる可能性大!なので・・


セットして約2ヶ月の2003/03/08に幼虫が見えていたので割出すると・
ケースをひっくり返しただけで3頭 1齢 ♀は穴が・・・(TT) 卵もそこそこ
♀は穴があいているにも関わらず産みたての卵もあったのでこのままセットを続行
この回 1齢13頭 卵25頭回収 でも卵管理のマットが屋外の冷えたままのもの・・多分 孵化しないな・・(わかってんなら何とかしろよ・・)
飼育自体は累代は問題なくできるだろう
2003/04/03
♀は粉々になって転がっていた
このあとセットは孵化していない卵もあるだろうと
そのまま放置

一ヵ月後の2003/5/3に確認したが1齢6頭と
卵1つを回収した
合計確認できたのは45頭ということになる
まあまあといえるか?

2003/4/13に3/8に割り出した幼虫を確認したが
カップにバクテミックスを入れて管理していたが
2齢に加齢していた
マットが乾燥するか3齢になるまでは
までこのままでいいか
それにしても・・
エラフスやモンタネルスほど飼育が難しい種ではないが大歯形が羽化しない虫である

これを追記している2006現在ワイルドの入荷個体は以前より大歯形が多く入荷してきていることから
かつてのエラフスと同様に活き虫人気で採集個体が多くなってくれば
野外での大歯形は決して「すごく稀」なものではないことが分かってくるが
成虫の採集でなく幼虫での生態が判明しないと飼育のヒントはなかなか得られない

♂だけになったので2003/4/26に撮影しておく
←これを撮影している2003時は大歯形はワイルドの入荷の死に虫でも数万以上していたが

この文章を書いている2006の夏にはワイルドの65mmペアで1万ちょっとで売っていた・・

過剰人気が落ち着いたと考えられるがホソアカクワガタの仲間は当時よりさらに
マイナーとなってしまった感がある

現在 ホープなどドルクス人気も陰が落ちて 2005より加熱したタランドスやレギウスも
高額ゆえの敬遠感がでている気がする
7月に入って 幼虫の様子を確認
前回の幼虫から羽化の飼育は梅雨時の6月までで 更に気温があがる7月にはかかってなかった
前回の6月に羽化した♂の蒸れのせいか羽化後にぽっくりいったのが心配だったがやはり今回さらに温度が上がっている7月ということもあり・・
2003/7/19の確認

←個体ナンバーD16
変態どころか3齢の状態で死んで溶けている


個体ナンバーA24→

蛹室を作っているが
果たして蛹化までいけることやら・・

かたっぱしから確認
個体ナンバーD11
すでに体も固まっていることから
早めに蛹化していたのだろう
無事に羽化 ○!
個体ナンバーA23

多分昨夜の羽化 翅もちゃんと閉じて
後翅もたたまれている ○!
個体ナンバーD6

体が固まっている割に複眼の色づき悪いし
翅も先が閉じれない △!
こんな感じならまだマシなほうで・・
←個体ナンバーD8

個体ナンバーA30→

これらは蛹化にいたらず死亡
蛹化体制に入ってはいても
中に蛹が形成されても脱皮に至らず死ぬパターン

温度が問題だと思われる

7月の状態でもこんな様子なので・・・
続く 2003/08/09 の確認で 前回幼虫だった個体を確認しても
個体ナンバーA29
無事に羽化しているのに蛹室内で死んでいる♂
これはまだ羽化しているだけマシで・・
ほとんどの♂は↑みたいな感じで死んでいる あるいは羽化してもこのナンバーD13のように
まとも繁殖できない羽化不全


モンタネルスほどの低温とはいかなくても 日本の夏は常温では飼育できないことを 飼育の結果より身にしみて理解することになった

一応は変態過程は画像に収めることは出来たので 以後飼育はしないとは思うが
クーラーがないけど飼育したい人は秋に新成虫を入手して飼育・採卵・ 次代を夏までに羽化させるパターンなら飼えないこともない



アラガールホソアカクワガタ飼育結果